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株式会社nanoni、パナソニック株式会社と実施した「フェムテック活用が人的資本経営に及ぼす影響」の実証結果を公開

PR TIMES / 2024年4月19日 12時40分

フェムテックが、エンゲージメント向上、プレゼンティーイズム改善等の人的資本経営指標へ好影響を与えることが明らかに



フェムテックの法人向けサービス「carefull(ケアフル)」を提供する株式会社nanoni(本社:東京都港区、代表取締役:張聖、以下当社)は、経済産業省令和5年度フェムテック等サポートサービス実証事業として、パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 ビューティ・パーソナルケア事業部(以下、くらしアプライアンス社)の協力のもと、くらしアプライアンス社員へのフェムテック導入・活用と、その取り組みが同社の人的資本経営へ及ぼす影響を5ヶ月間にわたり調査いたしました。取り組みの概要と、実証結果の概要を発表いたします。

【参考】過去プレスリリース
株式会社nanoni、パナソニック株式会社くらしアプライアンス社とともにフェムテック活用が人的資本経営に及ぼす影響に関する実証実験を共同で実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000091427.html
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91427/15/91427-15-a83d53e6096f87f9b4ad8dbec11622b9-1253x853.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

・概要
【背景】
誰もが働きやすい職場環境の実現によって、社員の組織エンゲージメントやウェルビーイングを高め、人的資本として経営指標に良い影響を生むことが、これからの企業経営には求められています。特に、就業者全体の約半数を占める女性の活躍は欠かせないものの、女性特有の健康課題(月経・PMS、更年期など)を解決することは、経営・人事課題としてこれまで見逃されてきました。この解決手段として「フェムテック」への期待が高まっていますが、具体的な導入事例やデータの不足により、それが人的資本経営に与える影響や効果は十分に可視化されていませんでした。

この背景を踏まえ、健康経営を推進し、女性の健康課題への対応を重大な経営課題の一つとして捉えているくらしアプライアンス社と協業して、フェムテック活用と人的資本経営指標の影響を定量的に把握する実証実験を行いました。

【取り組み】
くらしアプライアンス社員1100名に対し、当社の提供するフェムテックサービス「carefull(ケアフル)」を約5ヶ月間提供いたしました。あわせて、人的資本に関係する項目の変化を把握するために、事前・事後アンケートを取得しました。

・「carefull(ケアフル)」提供内容
月経・妊活・更年期など女性特有の健康課題を包括的にカバーし、セミナー、専門家相談室、健康増進プログラム、匿名コミュニティなどを提供

・実施期間
2023年9月~2024年1月の計5ヶ月
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91427/15/91427-15-ed37e59a7f54440813a06bbf09563b1c-2000x1125.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

・実証結果サマリ
1.健康課題を抱えている社員のヘルスリテラシーが約6%向上 
2.利用者のうち 37.5%が心身やキャリアに良い影響があることを実感
3.プレゼンティーイズムの損失割合平均が2.4%改善
4.職場推奨度が2%、職場で働き続けたいと思う人が5%増加し、エンゲージメントが向上

1.健康課題を抱えている社員のヘルスリテラシーが約6%向上
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91427/15/91427-15-0ab880a51b453be248b7261e2f606f98-1999x1125.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

63.9%の女性社員が健康面の課題を感じていることが事前調査で明らかになりましたが、実証期間後には、その当事者のヘルスリテラシースコアが全体で約6%、6以上の知識を持つ人の割合は10.9%向上しました。これはcarefull(ケアフル)の利用を通して、適切な情報やアドバイスにアクセスできるようになったからだと考えられます。また、女性社員だけでなく、男性社員のリテラシーも大幅に改善しました(約12%改善)。さらに、職場全体のリテラシーが向上した結果、女性特有の健康課題によるキャリアへの影響について、上司に相談する男性社員が36.8%増加しました。
女性だけでなく男性も、女性の健康問題に対して正しい知識・情報を身につけることで職場全体のコミュニケーションが活性化し、より良い職場環境を整備できるようになると言えます。
2.利用者のうち 37.5%が心身やキャリアに良い影響があることを実感
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91427/15/91427-15-45ea8b5b07a2d62711945cbd22061177-1999x1125.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

事前調査では、健康課題のために仕事・キャリア形成に影響が出ていると78.7%の社員が感じていました。carefull(ケアフル)の利用により、心身・キャリア・組織にポジティブな影響があったと利用者の37.5%が回答し、そのうち「勤務が心理的に楽になった」と回答した人は15.6%いました。また、会社の健康支援に対する満足度は 6.9%増加しました。フェムテックの活用や活用する姿勢を会社が表明したことで、心理的安全性の向上や社内風土の改善が見られています。
3.女性社員の37.7%がプレゼンティーイズム(体調不良等で生産性が落ちている状況)を改善
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91427/15/91427-15-e438ed5678553a3b51377f90539b99c0-1999x1125.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

プレゼンティーイズムは、出勤しているにも関わらず心身の健康上の問題が作用して、パフォーマンスが上がらない状態で、労働生産性が低下しているとも言えます。女性の健康問題が顕在化しているときはプレゼンティーイズムが生じています。carefull(ケアフル)を利用した女性社員のうち37.7%が、プレゼンティーイズムが改善しました。

4.職場好感度が2%、職場で働き続けたいと思う人が5%増加し、エンゲージメントが向上
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91427/15/91427-15-660cdf8d8cc4c44c880bbed6a7c74d7f-1999x1125.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91427/15/91427-15-c6ae430c7db5aa52a2483cb9db084171-1999x1125.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

2022年度と比較し、職場への好感度は2%、継続的な就労意志は5%増加し、女性社員の定着および離職防止に関わる項目が改善しました。上記以外にも、マネジメント層に対する信頼などの項目も改善していることから、フェムテック活用の取り組みが身近で見えたことで上層部への信頼感や安心感の醸成につながり、社員エンゲージメントが高まったと考えられます。

・総括および今後の展望
人的資本経営を変革・実現させていくためにどう具体化し実践に移していくかの有用なポイントとして人材版伊藤レポート2.0の中で提言された「3つの視点・5つの共通要素」の枠組みをもとに、くらしアプライアンス社へcarefull(ケアフル)を実証導入した結果を分析すると、「知・経験のD&I」と「従業員エンゲージメント」に好影響があると言えることが分かりました。
今回の実証実験で、分析・開示できたフェムテック活用と人的資本開示指標との定量的な関係性データをもとに、企業によるフェムテック活用事例・導入件数を、さらに拡大していくことを目指したいと考えています。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91427/15/91427-15-8f083ccd410ed8fe14d9376dd5a50350-2000x1125.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

また、女性の健康課題に焦点を当てた調査・分析を行う中で、男性のプレゼンティーイズム損失も40.5%存在することが明らかになりました。今後は男性特有の健康課題についても、包括的なアプローチが出来るようサービス改善の検討を進め、誰もが働きやすい職場環境の実現を目指してまいります。
・担当者コメント
くらしアプライアンス社 DEI・組織開発室 呉氏
当社は、社員一人ひとりの多様な価値観と個性を生かし合うダイバーシティ&インクルージョンの取り組みが事業の持続的成長や顧客価値最大化を実現する肝になると考え、重要な経営アジェンダの一つとして取り組んでいます。重点テーマの1つとして女性社員の活躍支援を推進する中、フェムテックに重点を置きつつも多様な人材が活躍できる社内環境づくりを支援する株式会社nanoniと出会い、両社が目指す価値観やダイバーシティ&インクルージョンの取り組み上の課題感も一致したことから、女性の健康支援だけではなく、幅広く社員のヘルスリテラシーや、エンゲージメント向上、さらに暮らし方・働き方改革にも意義をもたらすことについて、共に検証を試みました。
今回の実証結果から、社内のDEIの取り組みやフェムテック事業の展開に対する大きな気づきとヒントを得ることができました。

株式会社nanoni 代表取締役 張
carefullは「すべての人に働きやすい環境を」というビジョンを掲げ、これまで企業向けにダイバーシティを推進するソリューションを提供してきました。
今回、大手企業として先進的な取り組みを続けるくらしアプライアンス社様と協業できたことに、大きな喜びを感じています。
本事業では、女性の健康課題を中心とした支援が人的資本経営に与える影響を定量化・可視化しています。従来、企業における女性の健康課題支援は、従業員のニーズや社会的な意義から検討されてきました。しかし、今回の取り組みにより、パフォーマンスやエンゲージメントの向上といった効果を数字で示すことで、「経営目線」でも投資に値する重要なテーマであることが明らかになりました。
これらの成果をもとに、carefullは今後も企業内でのダイバーシティ推進とそれによる人的資本経営のサポートに注力していきます。

・5月30日に共催セミナー「ダイバーシティ経営はどう進めるのがいい? ~パナソニック株式会社くらしアプライアンス社のDEI推進事例から学ぶ~」を開催
本プレスリリースで発表した実証内容などをもとに、パナソニック株式会社くらしアプライアンス社 DEI・組織開発室の呉怡さんと、国内初のフェムテックの福利厚生プラットフォーム『carefull』を運営する株式会社nanoni代表・張聖の対談セミナーを実施いたします。

日時 2024年5月30日(木) 13時開始
時間 60分
参加費 無料
会場 オンライン(Zoom開催 / 参加者には事前に視聴用URLをお送りいたします)
お申込み 後日サイト(https://xxnanoni.com/)にて受付

・carefull導入や実証実験に興味のある企業からのお問い合わせ
carefull は、多様な人材が活躍するための職場環境づくりを行うフェムテックの導入・制度設計支援サービスです。「女性社員の活躍推進をしたいが、何から始めればいいのかわからない」「社内風土を改善するパートナーを探している」といった悩みを持つ企業の皆様へ、コンサルティングから施策化までをワンストップでサポートし、包括的なソリューションを提供しています。carefull導入や実証実験に興味のある企業様は、こちらのフォームからお気軽にお問い合わせください。
https://forms.gle/3XynDw6HvsEajky36

株式会社nanoni概要
代表者:代表取締役 張 聖
所在地:〒107-0062 東京都港区南⻘山3-15-9 MINOWA表参道3階
事業内容:フェムテックの導入支援サービス「carefull」を提供。社内ニーズの調査から福利厚生導入のコンサルティング、施策化までをワンストップで行う。
公式サイト:https://xxnanoni.com/

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
メールアドレス:hello@xxnanoni.com


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