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金継ぎ(きんつぎ)の再ブームで、2022年の陶器ゴミが、ゼロになりました。

PR TIMES / 2022年4月1日 6時15分

室町時代から伝わる日本の伝統技術「金継ぎ」が主婦を中心に大流行!新品より割れた食器に新たな価値

月100個以上の割れた陶器を金継ぎ修理している株式会社つぐつぐ(東京都渋谷区)は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「つぐつぐ」の夢です。



[画像1: https://prtimes.jp/i/76932/16/resize/d76932-16-43b7a1e3c0e16887264d-10.png ]


■どうして日本の陶器ゴミがゼロになったのか

2020年から始まったコロナ感染症の流行で、私たちの暮らしは一変しました。
コロナ禍に長期間のステイホームを余儀なくされ、生活を見直すことが増えたことで、丁寧な豊かな暮らしを求める主婦層を中心に、金継ぎブームが加速しています。
その人気はとどまらず、金継ぎをしたい人が増えたことで、オンラインで割れた陶器の売買が行われだしたり、割れた陶器を求めて陶器ゴミを物色する人まで増えていきました。
果てには、割れた陶器が手に入らないために、新品の器を故意に割る人まで出てくるという、本末転倒な事態に…。
[画像2: https://prtimes.jp/i/76932/16/resize/d76932-16-5315e1718ecc07cd2958-2.jpg ]

「東京金継ぎ教室 つぐつぐ」を運営する株式会社つぐつぐ(以下、つぐつぐ)では、陶器ゴミを減らすだけでなく、新品の器を割る人を減らすため、2020年から壊れた器のドネーション受付を開始しました。
このプロジェクトでは、つぐつぐが企業や一般家庭から割れた器を積極的に回収し、金継ぎしたい人々に提供することで、壊れた陶器のリサイクルができ、また故意に新品の器を割る人を減らしています。
つぐつぐの活動は口コミやネットで広まり、大切にしていたけど割れてしまった「もったいない」陶器が、日本全国からつぐつぐに集まっています。
つぐつぐが東京・恵比寿で毎日開催している金継ぎ教室では、金継ぎブームとともに生徒数が増えていますが、金継ぎをもっと練習したい方や、将来プロの金継ぎ師になりたい方が技術を習得するのに、ドネーションされた壊れた器が役立っています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/76932/16/resize/d76932-16-b6bd1e58b27a7554c331-1.jpg ]


■リサイクルから、アップサイクルへ

つぐつぐでは金継ぎの練習用として割れた器をリサイクルするだけでなく、中でも美しく金継ぎ修復された器は、つぐつぐの店舗やポップアップショップ、オンラインなどで販売しています。
この金継ぎ器の販売は国内だけでなく海外へ向けても行っており、海外からのオンライン注文が増えています。
壊れたものに美を見出す日本独特の逆転の発送として、金継ぎは海外から評価されているのです。
壊れたものが価値あるものへとよみがえり、別の人が再び大切に使ってくれる。そんなアップサイクルをつぐつぐでは日常的に行い、それがメインの事業なのです。
割れたお皿の修理・再生はSDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」に合致しているとも言えるため、金継ぎは不要なゴミを減らすことにも役立っています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/76932/16/resize/d76932-16-73734ff40a3271a14780-7.jpg ]


■金継ぎがなぜ再ブレイクしているのか

15世紀頃の室町時代に、漆による壊れた陶磁器の修復と、蒔絵の技術が融合し、修復された器の破損箇所を金で装飾して仕上げる金継ぎが誕生しました。
さらにこの頃、千利休が、新品より壊れたものに美しさを感じる日本の感性として、茶道や侘び寂びの文化を大成したこともあり、金継ぎが流行しました。金継ぎされたお茶道具は大変価値のあるものとして継承されています。
この、大切なものを長く使いたい愛着心と、もったいない精神は、現代の私たちにも受け継がれているのではないかと考えています。
つぐつぐがコロナ禍の2021年6月に実施した、233人を対象としたオンラインアンケート調査では、破損してしまったけれど思い入れがあって捨てられずにとってある器を持っている人の割合は予想以上に高く、全体で約3人に1人(37.8%)もいることが分かりました。

プレスリリース(PR TIMES):
おうち時間増加とSDGsの高まりで「金継ぎ」の認知度50%超え!全国金継ぎ認知度調査2021の結果を大公開!
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000076932.html

金継ぎはかねてより30代以降の女性を中心に人気があったものの、最近では20代の若い層でも興味を持つ方が増え、また女性だけでなく金継ぎをはじめる「金継ぎ男子」も増えています。
これまでは、大切にしていた器が割れたり欠けたりした時、捨てる以外の選択肢がなかった方が多かったですが、コロナ禍に金継ぎがメディアに取り上げられることが増え、さらには金色のラインがおしゃれで金継ぎ器がインスタ映えすることから若い女性のインスタ投稿が増えたことで、金継ぎしてもう一度使うという選択肢を思い浮かべる方が増えたと考えられます。

つぐつぐのInstagram:つぐつぐ | 金継ぎ」
@tsugutsugu_kintsugi
https://www.instagram.com/tsugutsugu_kintsugi/
[画像5: https://prtimes.jp/i/76932/16/resize/d76932-16-56e17de3e112489521ef-8.jpg ]


■金継ぎブームは日本にとどまらず、海外へ

日本発祥の金継ぎですが、この流行は日本にとどまらず海外へと広がっています。
つぐつぐでは、自分で金継ぎできる材料が揃った金継ぎキット「つぐキット(TSUGUKIT)」を世界に販売していますが、2022年春には世界全体の売上の20%以上が海外からとなりました。
つぐキットをご注文いただく日本以外の国は、半分以上がアメリカで、その他カナダ・ヨーロッパ(特にドイツとフランス)・オーストラリアが多くなっています。
海外の方がご注文いただく理由としては、ご自身で壊れた器を金継ぎして愛着のある器を長く使い続けたいだけでなく、友人へのプレゼントとして金継ぎされた器や金継ぎキット贈りたい、などがあります。
コロナ禍に国と国との行き来が制限されている中、つぐつぐが英語で実施しているオンライン金継ぎ教室を受講される外国人も増えています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/76932/16/resize/d76932-16-f9425ae18e5731fafb94-9.jpg ]


■金継ぎの今後

つぐつぐの代表である俣野由季は、海外で購入したお気に入りの器を日本でうっかり割ってしまい、なんとか修理してもう一度使いたいと思って検索したことから、金継ぎと出会いました。その後金継ぎを習い始めてその魅力の虜になり、お免状を取得し、金継ぎ専門の会社つぐつぐを作った経緯があります。
数年前には金継ぎを知っている人は非常に少なかったですが、コロナ感染症が始まって以降、認知度が爆発的に上昇しました。

つぐつぐは金継ぎの魅力を発信し、金継ぎを靴の修理ぐらい身近な存在にし、ブームで終わらせるのではなく、日本の古くて新しい「文化」にしたいと思い、活動しています。

大切な器をうっかり割ってしまった時、「そうだ、金継ぎしよう!」と誰もが考え、毎月何トンも捨てられる陶器ゴミがゼロになるくらいの世の中にしていきたいです。
[画像7: https://prtimes.jp/i/76932/16/resize/d76932-16-63d1f86a6acb01c70e4c-4.jpg ]

株式会社つぐつぐ(東京金継ぎ教室 つぐつぐを運営)
東京都渋谷区恵比寿2-21-2 akikito apt. 1階
メールアドレス:info@kintsugi-girl.com
会社ウェブサイト:https://kintsugi-girl.com/
自社ショップサイト:https://shop-kintsugi.com/


「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。

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