1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

食品の小口保冷輸送基準を世界規模で構築するためのコンソーシアム『Fresh Pass』を発足

PR TIMES / 2021年3月24日 19時45分

~安全・安心で持続可能な食品流通を世界に~



[画像1: https://prtimes.jp/i/67406/28/resize/d67406-28-791406-1.png ]

欧州第二位の国際エクスプレス事業を行うDPDグループ(本社:フランス パリ、CEO:Boris Winkelmann )と、ヤマトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾 裕)は、安全・安心で持続可能な世界規模の食品流通の確立に向けたコンソーシアム『Fresh Pass』を発足し、各国の参画企業とともに生産・収穫から加工、保存、輸送、そして流通過程における高品質な各国内、およびクロスボーダーの小口保冷輸送の確立と普及を目指します。
                          
1.背景および目的
COVID-19の世界的な流行拡大は、各国のライフスタイルを急速に変化させ、食品流通においても安全、安心で高品質な国内および国際間の小口保冷輸送ネットワークの構築が求められています。
一方、世界では、既存の食品流通の非効率な流通工程、保存設備や輸送手段などインフラの未整備に起因するフードロスなど、様々な課題が指摘されています。
このたび両社は、国際的な食品流通の課題解決に向けて、小口保冷輸送のコンソーシアム『Fresh Pass』を発足し、各国の参画企業を募ります。

2.取り組み概要
(1)世界基準(ISO)に基づいた小口保冷輸送方式を策定
ISO 23412:2020※1に基づく保冷輸送の品質管理方式を共通化し、安全で高品質な国内および国際間のす  べての流通過程における小口保冷輸送プラットフォームの構築を目指します。
※1 2020年5月28日に発行されたISO規格です。小口保冷配送サービスのうち、荷物の積み替えを伴う輸送形態を対象とする国際規格であり、車両に搭載されている保冷庫などの空間の温度管理を中心に、配送中の積み替え作業に関する要求事項が規定されています。

(2)各社が保有する物流ネットワークの相互活用
「Fresh Pass」参画企業は、おのおの所有する小口保冷輸送ネットワークを活用しあうことで、お客さま企業の新規市場進出やクロスボーダー取引拡大時のオペレーションコスト低減が見込めます。また、共通の品質基準を満たしているネットワークであるため、すべての流通過程において高い品質を維持することができます。

(3)『Fresh Pass』ブランドの設立と運用
『Fresh Pass』に参画いただく企業の輸送資材などに、共通の名称とロゴを使用することで、安全で高品質な輸送方式の証を可視化します。世界基準の小口保冷輸送ネットワークによって、各参画企業のビジネス拡大や信頼性向上に貢献し、食品流通の健全な発展に寄与します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/67406/28/resize/d67406-28-913036-0.png ]


(4)小口保冷輸送に関するノウハウの共有
今後小口保冷輸送の強化を目指す物流事業者に対するコンサルティングや、新たに小口保冷輸送事業に参入する際のサポートを行うなど、コンソーシアム参画企業の拡大を通じた安全・安心の食品輸送に貢献します。

3.今後の展開
世界各国に『Fresh Pass』を展開することで、持続可能な食品流通の普及を促進するためのインフラ、保存設備、加工施設の整備はもちろん、技術的能力の強化を支援し、最適な世界規模での食品流通の実現に向け取り組みます。また、各国の生産者・食品事業者に対しても、小口保冷輸送ネットワークによって創出される国内外の新たな市場への進出や、小口保冷輸送の実現による生産者と消費者を直接つなげる新たなビジネスモデルの創出を支援していきます。

■DPDグループについて
DPDグループは、クロノポスト、SEUR、BRTの各ブランドにより構成されるヨーロッパ最大の小包配達ネットワークです。97,000人の配達担当者と58,000箇所の集荷拠点により、一日750万個、年間19億個の荷物を配達しています。
柔軟でユーザーフレンドリーなサービスを荷主様と受け人様に提供するために、革新的な技術と地域密着のノウハウを融合しています。
業界最先端の”Predict”サービスでは、お客様が配達担当と密接にやり取りできるような手法を構築しています。
DPDグループは、Eコマースソリューションのリーディングカンパニーとして、同時に配送のサステナビリティも象徴するような企業を目指しています。
※DPDグループは、2020年に110億ユーロの収益を記録したGeoPost社の配送ネットワークです。
※GeoPost社は、フランス郵政グループ傘下の持株会社です。

■ヤマトグループのこれまでの取り組み
ヤマトグループは、2017年にPAS 1018※2の認証を取得、2020年には、これまでの実績を基にヤマト運輸および沖縄ヤマト運輸が第三者機関からの認証移行審査を受け、ISO 23412を取得いたしました。各国の物流事業者に対し、認証取得に向けた働きかけを行うことで、各国の小口保冷配送サービス市場の健全な成長と拡大を促し、フードロスの低減など社会課題の解決に取り組んでいます。
※2PAS 1018:小口保冷配送サービスのうち、荷物の積み替えを伴う輸送形態を対象とする国際規格で、ヤマトホールディングスを始め、日本国内の保冷宅配便サービスを扱う事業者、海外の業界団体等の組織も参画し2017年2月28日に策定されました。

関連リリース
(1) BSIグループジャパン(英国規格協会)とヤマトホールディングスが保冷宅配便サービスに関するPAS規格(公開仕様書)策定プロジェクトを開始(2016年3月25日ニュースリリース)
URL:http://www.yamato-hd.co.jp/news/h27/h27_122_01news.html

(2) BSIグループジャパン(英国規格協会)、小口保冷配送サービスに関する国際規格 PAS 1018を発行(2017年3月1日ニュースリリース)
URL: http://www.yamato-hd.co.jp/news/h28/h28_118_01news.html

(3) 日仏間のクロスボーダー小口保冷輸送ビジネスの拡大と小口保冷輸送に関するノウハウの共有に向けた契約を締結(2017年4月10日ニュースリリース)
URL: https://www.yamato-hd.co.jp/news/h29/h29_05_01news.html

(4) 国土交通省:小口保冷配送サービスに関する国際規格ISO23412が発行されました
~日本式コールドチェーン物流の海外展開を目指して~(2020年6月3日ニュースリリース)
URL: https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001346578.pdf

(5) ヤマト運輸と沖縄ヤマト運輸が小口保冷配送サービスに関する国際規格ISO 23412の認証を世界で初めて取得(2020年10月8日ニュースリリース)
URL: https://www.yamato-hd.co.jp/news/2020/20201008.html

(6) SCG Yamato Expressが小口保冷配送サービスに関する国際規格ISO 23412の認証をタイで初めて取得(2021年3月3日ニュースリリース)
URL: https://www.yamato-hd.co.jp/news/2020/20210303.html

【本ニュースリリースに関するお問い合わせ】
<事業者の方/一般の方>
ヤマトホールディングス株式会社 海外戦略立案推進機能
mail:contact@freshpass.com

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください