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製造時のCO2排出量を約60%削減した低炭素型地盤改良用グラウト材「Infill Hard Geo(TM)」を開発

PR TIMES / 2024年3月14日 11時45分

~地盤改良・液状化対策の脱炭素化に貢献~

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、株式会社大阪防水建設社(本社:大阪市天王寺区、社長:宇賀良太)、富士化学株式会社(本社:大阪市都島区、社長:河本嘉信)と共同で、芝浦工業大学の稲積真哉教授による指導のもと、グラウト材に使用されるコロイダルシリカ(※1)を工場生産から天然由来のものに置き換えることで、同等の性能を保ったまま、製造時のCO2排出量を約60%削減することが可能な低炭素型地盤改良用グラウト材「Infill Hard Geo(インフィルハードジオ)」(※2)を開発しました。



1 開発の背景
 2050年のカーボンニュートラル実現に向け、建設業界では建設資材の脱炭素化を進めています。大林組と大阪防水建設社、富士化学の3社は、地盤改良・液状化対策の脱炭素化を目指し、天然由来のコロイダルシリカを使用した低炭素型地盤改良用グラウト材の共同開発を進めてきました。
 天然由来のコロイダルシリカは、地熱発電で利用される熱水中のシリカ粒子と不純物が結合し、個体(スケール)となったもので、発電設備の揚水用配管に付着し発電効率を妨げることから、定期的に除去・回収されていました。回収したコロイダルシリカは、これまで化学製品や鋳物などの用途で使われてきましたが、さらなる用途の拡大が期待されています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/118168/42/resize/d118168-42-ed6afe1fd24164a63317-3.jpg ]

2 本技術の特長
(1) 製造時のCO2排出量を約60%削減


[画像2: https://prtimes.jp/i/118168/42/resize/d118168-42-5452560d8121dd52645c-1.png ]

(2) 従来製品と同等の性能を発揮し、同程度のコストで製造が可能


[画像3: https://prtimes.jp/i/118168/42/resize/d118168-42-12d312528d66f57b7222-1.png ]

3 今後の展望
 Infill Hard Geoは、構造物やタンクなどの基礎の耐震補強、港湾や河川構造物の液状化対策で使用することができ、これまで、石油精製施設(三重県)の護岸耐震補強工事など、3件の施工実績があります。今後、施工を大阪防水建設社、製造・販売を富士化学の体制で外販も行う予定です。
 大林組は低炭素型の地盤改良材として、建設発生土や汚泥の改質に適した「バイプロジオ(R)L」、浅層改良用の「バイプロジオ(R)C」、深層改良用の「クリーンクリートジオ(TM)」といったセメント系固化材も開発しています。今後はInfill Hard Geoも含めたラインアップで、さまざまな用途に対応した低炭素型の地盤改良材の提案を積極的に行い、安全・安心なインフラ整備とカーボンニュートラルに貢献します。

関連:低炭素型地盤改良材シリーズ バイプロジオ(R)/クリーンクリートジオ(TM)
https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d250.html

※1 コロイダルシリカ
  粒径100nm以下のコロイド状シリカ粒子を高濃度で含む水分散液

※2 Infill Hard Geo(インフィルハードジオ)は、大阪防水建設社のグループ会社であるユージーテック(株)の商標です。

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