カルビー株式会社が計画立案業務効率化のためにAI×SaaS生産スケジューラ「最適ワークス」の導入を開始
PR TIMES / 2022年8月9日 11時45分
生産計画DXによる効率的で安定的な生産体制の構築を目指す
国内製造業のDXを支援するスカイディスクは、菓子・食品を製造・販売するカルビー株式会社(以下、カルビー)の湖南工場(滋賀県湖南市)において、生産計画業務の改善・効率化のために製造業向けAI×SaaS生産スケジューラ「最適ワークス」の導入を開始したことをお知らせします。
カルビーは今回の導入によって、製造における諸条件を考慮して作成していた生産計画の立案・修正業務の業務負荷を軽減するとともに、作業標準化により属人化リスクを解消します。
[画像: https://prtimes.jp/i/22401/48/resize/d22401-48-4f5d42b997d2d37e43a2-0.jpg ]
製造業において生産計画とは「何を、いつまでに、どれくらいの量を生産するのか」に関する計画のことを指し、納期などの諸条件を満たすように計画を立てる必要があります。
「最適ワークス」は、あらかじめ設定した条件を加味して、AIが生産計画を立案するAI×SaaS 生産スケジューラです。直感的な操作で設定条件の変更や修正ができるため、属人化しやすい計画立案業務の効率化、最適な生産計画による生産性向上を実現します。
■導入の背景と期待する効果
カルビー湖南工場では、ポテトチップスなどのスナック菓子を、専用の設備・ラインで製造しています。豊富なラインナップを揃える定番のロングセラー製品に加え、季節限定・地域限定など様々な展開を行なっています。
多岐にわたる製品群は、それぞれに特有の工程や製造条件が存在します。従来、そのような諸条件を満たす生産計画を立案する業務自体が非常に複雑化しており、計画立案に1時間/日 以上の時間を要していました。また、計画遅延や変更があった際には、生産計画を再立案することが大きな業務負担になっていました。
また、特定の担当者が計画立案業務を担っており、属人的な業務であることに課題を持っていました。
こうした背景から、スカイディスクが「最適ワークス」を提案し、2022年1月より導入の運びとなりました。「最適ワークス」は、特有の製造条件をデータとして設定しておくことで、担当者に代わって条件を考慮した生産計画を立案します。シンプルな操作性により、計画修正、再立案の操作が容易に可能となります。
カルビーは「最適ワークス」の活用により、複雑化した生産計画立案・修正業務の負荷を低減しながら、生産性を最大化します。また、属人化解消により安定的かつ効率的に生産計画を立案できる体制の構築を目指します。
■生産計画立案業務へのツール導入の課題
製造業では近年、多品種少量の潮流により生産計画が複雑化しています。製造過程では製品ごとに異なる製造条件により、人間の頭では考慮しきれない多くの条件を考慮して生産計画を立案する重要性が増しています。
しかし、スカイディスクが製造業従事者350名以上を対象に実施した「生産計画へのツール導入に関するアンケート」によると(※1)、実に80%以上が「未導入」「検討中」「過去に検討したが諦めた」と回答しており、本分野でのデジタルツール活用が進んでいない現状があります。また、ツールを既に導入した企業でも、その90%以上が「運用に課題がある」と回答しています。
導入が進まない要因のひとつに、要件定義の難しさがあります。生産計画立案業務にツール導入する際には、製造条件をシステムに設定する必要があります。しかし、実際の製造工程や製造条件を、すべて明確に定義してシステムに設定することは、非常に難易度の高い業務です。
「最適ワークス」では、設定変更を簡単にする部分にAI技術を活用しています。計画担当者がアウトプットを見て初めて気付くような、長年のノウハウ(暗黙知)が製造現場にある前提で開発されており、改善の過程で言語化されたノウハウを追加設定していくことで正確な要件定義に到達します。スカイディスクでは、最適ワークスで高速でPDCAを回して理想の生産計画立案に辿り着く、スモールスタートでのツール導入を推進しています。
■生産計画DXにより期待される効果
カルビーは2019年5月に発表した中期経営計画の中で、DX推進を重点課題として挙げています。製造・販売・流通のすべてのプロセスにおいてDX化を進め、生産性を高めることを戦略の柱に据えています。現場とITが一体になり、「つながる」をキーワードに、お客様、生産者、お取引先といった社外とも連携した取り組みが特徴です。
そんな中、製造と販売の間に位置する「生産計画」は、非常に重要な役割を担います。最適な生産計画の立案は、効率的な生産を可能にすることに加え、製品の安定供給、在庫の適正化、食品廃棄の削減、余剰人員の抑制など、さまざまな波及効果が期待されます。
まずは、現状で行っている生産計画作成業務の中で、自動化できる部分を「最適ワークス」に置き換え、日々の計画作成の業務負荷の軽減を実現します。
■AI生産スケジューラ 最適ワークス
最適ワークスは株式会社スカイディスクが開発・提供する、製造業向けAI×SaaS生産スケジューラ(生産計画自動立案システム)です。「いつまでに、何個、どの製品を」というオーダー情報から、AIが設備稼働・人員配置の割付け計画を瞬時に立案します。
独自開発エンジンにより、マスター設定にかかる手間を劇的に改善。製造業各社がスモールスタートできるサービスを実現しました(月額5万円~)。
製品サイト:https://saiteki.works/
■カルビー株式会社 会社概要
会社名:カルビー株式会社
代表者:代表取締役社長 兼 CEO 伊藤 秀二
設立:1949年4月30日
事業内容:菓子・食品の製造・販売
従業員数: (連)4,398名 (単)1,883名(2022年3月31日現在)
会社サイト:https://www.calbee.co.jp/
■株式会社スカイディスク 会社概要
2013年の創業以来、製造業を中心に100社を超えるお客様と300以上のプロジェクトに取り組んできました。そこで得た知見・ノウハウをサービス・プロダクトとして世の中に還元することが私たちの使命だと考えています。「ものづくりに関わる人の力をTechnologyでBoostする」をミッションに、誰かの仕事を奪うのではなく、そこで働く一人一人の力をBoost(拡張)させるため、AIを活用したDX支援にチャレンジしていきます。
会社名:株式会社スカイディスク
代表者:内村 安里(代表取締役社長 兼 CEO)
設立:2013年10月1日
事業内容:AIを活用したDX支援
本社所在地:福岡県福岡市中央区舞鶴2-3-6 赤坂プライムビル4F
会社サイト:https://skydisc.jp/
※1 生産計画へのツール導入に関するアンケート…製造業従事者 352名を対象に実施(期間:2021年10月~2022年6月)。生産スケジューラの導入状況について、導入前(未導入・未検討:35.2%、導入検討中:27.6%)が6割超。導入の前後で課題にぶつかった企業(未導入・過去に検討したことがあるが諦めた:18.5%、導入済・運用に課題がある:17.3%)が約4割を占めました。「導入済・運用もうまくいっている」と回答したのは僅か1.4%に留まりました。
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