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「調査報道大賞」第4回候補作の募集開始 報道実務家フォーラム、スローニュースが主催

PR TIMES / 2024年3月5日 15時15分

「年月を経て評価された報道」も対象

 記者、編集者の研修交流の場を運営するNPO「報道実務家フォーラム」(東京都新宿区、理事長:瀬川至朗)と、スマートニュース株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:鈴木 健)の子会社でノンフィクション、調査報道の育成、支援をする「スローニュース株式会社」(代表取締役:瀬尾 傑)は、すぐれた調査報道を顕彰する「調査報道大賞」第4回候補作品を本日3月5日より募集いたします。自薦他薦いずれでも結構ですので、ぜひご応募、ご推薦をお願い致します。 

 調査報道は、報道機関やジャーナリストが独自の調査によって問題を発掘する報道です。かつてのウォーターゲート事件報道や田中角栄金脈研究、近年ではジャニー喜多川氏の性加害、神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄(いずれも昨年の第3回調査報道大賞)や、国土交通省による公的統計の不正書き換え(第2回同)、東京医大の女性差別入試(第1回同)など、大きな議論を起こし、社会の仕組み改善に繋がることもあります。一方で、時間や費用がかかることからその取り組みには困難が伴います。

 そこですぐれた調査報道を顕彰し、その社会的意義を広めるとともに、現場で取り組む取材者を励ますために、報道実務家フォーラムとスローニュースが2021年創設したのが、この調査報道大賞です。調査報道が実を結んだり、社会にその底力を感じさせたりするには時間を要する場合があります。そのため、応募作はこの1年の報道に限定せず、過去3年以内に発表されたもの、さらには、掘り起こした社会問題が過去3年の間に行政や捜査の動きによって顕著になった--など、時間を経て意義が明らかになる報道も対象としていることが、この賞ならではの特徴となっております。
 この賞によって、調査報道に地道に取り組むジャーナリストたちに光を当て、日本のジャーナリズムをさらに盛り上げていきたい所存です。

【調査報道大賞の概要】
・主催:特定非営利活動法人報道実務家フォーラム、スローニュース株式会社
・詳細・応募:調査報道大賞ウェブサイト https://j-forum.org/award2024/
・対象:
 ジャーナリストの調査で分かったことを報道する調査報道であって、次のいずれかにあてはまるもの。
・2021年4月1日以後に発表された
・2021年4月1日以後に成果が顕著になった(10年前の報道の意義が、2020年4月以後の行政や司法の動きであらためて明らかになったなど。例として、1988年に毎日新聞が報じた薬害エイズ問題が、1996年以後の当局の動きで注目され、再評価されたというようなケース)
・自薦・他薦を問いません
・書籍、映画は対象外です

【応募・選考・発表までのスケジュール予定】
募集開始:3月5日(火)
最終応募締め切り:4月1日(月)
選考実施時期
報道実務家フォーラム参加経験(2017年以後)のある報道実務家による投票:5月中を予定
選考委員による最終選考会:6月~7月を予定
結果発表:8月を予定

表彰結果、表彰式の開催詳細等、分かり次第、報道実務家フォーラムホームページにてお知らせいたします。

【第3回調査報道大賞(2023年)受賞作品】
大賞
ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川 少年たちへの性加害の一連の報道(週刊文春)
神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄スクープと一連の報道(神戸新聞)

優秀賞 
全国紙・雑誌部門:JAグループの不正を巡る一連の報道(週刊ダイヤモンド/ダイヤモンド・オンライン)
地方紙・専門紙部門:全国郵便局長会による会社経費政治流用のスクープと関連報道(西日本新聞)
デジタル部門:「長年にわたる統一教会問題の取材活動」(鈴木エイト氏)
映像部門:「ルポ 死亡退院 ~精神医療・闇の実態~」(NHK)

データジャーナリズム賞
「みえない交差点」(朝日新聞)

【報道実務家フォーラム事務局長・スローニュース代表よりコメント】
・報道実務家フォーラム事務局長 澤 康臣 コメント
 ネット時代に入って20年以上が過ぎ、私たちが手に取る情報の量は激増しました。でもその中で、権力や経済力、影響力を持つ人たちによる不正や怠慢をあえて明らかにしてくれる情報はそれほど増えているように思われません。事実を一つ一つ慎重に確認し、データをかき集め、背景を掘り下げる仕事、人に会って事情を尋ね、じっくり話を聞く仕事--調査報道はそんな、途方もない手間をかけて手作りされています。それに見合う声援と称賛を送り続けてこそ、こうした価値ある報道も枯れることなく続き、発展していけます。そのための賞がこの調査報道大賞です。どんどん多くの人が参加することで、日本のジャーナリズムはより豊かに実っていくと確信しています。

・澤康臣(さわ・やすおみ)
ジャーナリスト、専修大学教授。1966年岡山市生まれ。共同通信記者として1990~2020年、社会部、外信部、ニューヨーク支局、特別報道室で取材。タックスヘイブンの秘密経済を明かしたパナマ文書報道のほか「外国籍の子ども1万人超、就学の有無把握されず」「虐待被害児らの一時保護所が東京・千葉などで受け入れ限界、定員150%も」「戦後主要憲法裁判の記録、大半を裁判所が廃棄」などを独自に調査、報じた。2006~07年、英オックスフォード大ロイタージャーナリズム研究所客員研究員。2021年からユネスコ/ギレルモ・カノ世界報道自由賞選考委員(https://en.unesco.org/prizes/guillermo-cano/jury )。


・スローニュース代表 瀬尾 傑 コメント
知られざる問題を発掘する調査報道の仕事はときに孤独です。たとえばジャニーズ事務所での性加害報道は、最近まで何十年間も黙殺されてきました。調査報道大賞は、そんなジャーナリストに少しでも光を当てたいと願い運営しています。これまで素晴らしい受賞作、候補作にめぐまれ、日本に価値ある報道が無数にあることを示すことができました。生成AIなどメディアを巡る環境が激変する中でも、その重要性は変わりません。その価値をより多くの方に知っていただき、現場で汗をかくジャーナリストの支えに少しでもなることを願っています。

・瀬尾 傑 (せお まさる):
インターネットメディア協会代表理事 1965年兵庫県生まれ。同志社大学卒業。88年 日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社。 経営企画室、『日経ビジネス』編集部など を経て退職。 93年 講談社入社。 『月刊現代』、『FRIDAY』、『週刊現代』各編集部などを経て、『現代ビジネス』編集長、第一事業戦略部部長などを歴任。2018年8月にスマートニュースに入社、同年8月に設立した『スマートニュース メディア研究所』の 所長に就任。19年2月に調査報道の支援を目指す子会社、スローニュースを設立、代表取締役に就任。

【報道実務家フォーラム 法人概要】
団体名:特定非営利活動法人報道実務家フォーラム
事業内容:記者、編集者、ディレクターなど報道実務家が取材技法について学び、会社や媒体の枠を越えてつながるとともに、報道の自由と記者の権利について理解を深める場を提供
理事長:瀬川至朗
事務局長:澤康臣
URL:https://www.j-forum.org/about

【スローニュース 会社概要】
社名:スローニュース株式会社(英名:SlowNews, Inc.)
所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-25-16 いちご神宮前ビル2F
事業内容:ノンフィクション、調査報道の定額課金サービス「SlowNews」運営。(https://slownews.com/ )ジャーナリスト、ジャーナリズムメディアの支援、育成
代表者名:瀬尾 傑

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