フリースケール、シングルチップの自動車インストルメント・パネル・ポートフォリオ、S12 MagniVを拡充
PR TIMES / 2012年8月28日 11時31分
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ)は、S12 MagniV(エス12・マグニヴィ)ミックスドシグナル・マイクロコントローラ・ポートフォリオを拡充する、車載用インストルメント・パネル市場を主眼に設計したエントリレベルのデバイス・ファミリを発表しました。新しいS12 MagniV「S12ZVHY」マイクロコントローラ・ファミリは、包括的なインストルメント・パネル・ソリューションをシングルチップで実現することにより、市場への製品投入を迅速化し、全体的な部品数を削減します。
S12ZVHYミックスドシグナル・マイクロコントローラ・ファミリには多様なアナログ機能が統合化されており、高電圧の信号と電源をマイクロコントローラに直接接続することが可能で、ボード空間が節約されるとともにシステムの複雑性が抑えられます。さらに、S12ZVHYマイクロコントローラ・ファミリによる設計では、複数のサプライヤからの個別部品供給を最小限に絞り込んで、システム全体の信頼性を向上させることができます
フリースケールの副社長兼オートモーティブ・マイクロコントローラ製品担当ジェネラル・マネージャであるレイ・コーニンは、次のように述べています。「S12ZVHYミックスドシグナル・マイクロコントローラ・ファミリが加わった車載用インストルメント・パネル向けのS12 MagniVは、低価格の車載用パネル市場の理想的なシングルチップ・ソリューションです。これらの高集積デバイスは、コストとボード空間が重要な選択基準となるエントリレベルのインストルメント・パネル・アプリケーションの効率的な設計を可能にします。」
Varroc社の社長であるVineet Sahni氏は、次のように述べています。「フリースケールとVarrocは、10年以上にわたってパートナーとしての協業を続けてきました。双方にとって有益なパートナー関係の成果が、新しいS12 MagniV S12ZVHYマイクロコントローラ・ファミリです。私たちは、インドの自動車市場に最適な部品の仕様を形作るためのフィードバックをフリースケールに提供しました。今回の高集積デバイスの導入は私たちにとって大きな喜びです。」
S12 MagniV S12ZVHYポートフォリオのターゲットは、コントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)のコネクティビティ、ステッピング・モータ用の計器、およびセグメントLCDやドットマトリクス・ディスプレイを必要とするインストルメント・パネル・アプリケーションです。効率的なインストルメント・パネル・ソリューションの開発を目指すお客様は、S12マイクロコントローラ・ファミリで慣れ親しんだ低消費電力や高機能のペリフェラルに加えて、CANモジュール、内蔵の電圧レギュレータ、リアルタイム・クロック、サウンド・ジェネレータなどの機能を、S12ZVHYマイクロコントローラ・プラットフォームの高集積性を通して利用することができます。S12ZVHYファミリは、4KBのECC RAMおよびモータ・ストール検知の独自の機能も備えています。
既存のS12ZVHファミリの機能を継続したS12ZVHYファミリは、ピン互換性があり、S12Zコア、ペリフェラル、およびソフトウェアが共通化されているため、ハードウェアとソフトウェアをプラットフォームを超えて再利用することができます。現在のS12ZVHプラットフォームで開発を進めていて機能の軽減を望むお客様でも、さらなるコスト最適化が可能で大幅な設計変更を必要としないS12ZVHYファミリは理想的な選択肢です。現在のS12ZVH開発からS12ZVHYプラットフォームにシームレスに移行することができます。
S12 MagniVテクノロジの優位性
従来の自動車エレクトロニクス設計では、バッテリおよびパワー・アクチュエータ出力に接続する高電圧プロセスで製造されたデバイスと、低電圧デジタル・ロジック・プロセスで製造されたマイクロコントローラの複数のデバイスが必要とされていました。
S12 MagniVテクノロジは、信頼性に優れたフリースケールの低リーケージの製造プロセスを利用して、40Vアナログ、不揮発性メモリ(NVM)、およびデジタル・ロジックを単一のシリコン・チップ上に統合します。その結果、現行の設計で最大4個のチップに相当する性能を備えた小型で費用対効果に優れたソリューションが実現します。コンポーネント数が少ないため、全体の品質が向上し、ボード面積が小さく抑えられて、最終的には車重の減少をもたらします。
多彩な開発ツール
フリースケールは、S12ZVHYファミリ向けに費用対効果に優れた開発システム、Cosmic社のコンパイラ、CodeWarriorのIDEとデバッガなど、従来のS12マイクロコントローラと共通の開発用ツールとソフトウェアを提供します。お客様は、独自のインストルメント・パネルの開発を簡素化する回路図や資料が用意された現在のS12ZVHリファレンス・デザインを基に速やかに開発を開始して、今年中の供給を予定しているS12ZVHYリファレンス・デザインにシームレスに移行することができます。
供給
S12ZVHYリファレンス・デザインとマイクロコントローラ・サンプルは、一部のお客様を対象に今年の第4四半期に供給を開始する予定です。ただし、互換性のあるS12ZVHファミリを利用すれば、すぐに開発を開始することが可能です。
詳細については、www.freescale.com/S12ZVHYのWebサイトをご覧ください。
フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて
イノベーションとコラボレーションの活性化を目的に設立されたフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF:Freescale Technology Forum)は、組込みシステム業界の毎年恒例の開発者イベントです。2005年に開催を開始して以来、世界中のFTFイベントへの参加者は4万8000人を超えています。日本では、FTF Japanを東京にて2012年10月22日・23日に開催する予定です。詳細は、http://www.freescale.co.jp/event/ftfj/2012/index.php?r=2PRNADDをご覧ください。
フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.co.jp/をご覧ください。
FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
(C)2012フリースケール・セミコンダクタ・インク
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