情報系分野を担う「デジタル人材」の育成を主眼とした学部・学科の新設について(設置構想)
PR TIMES / 2024年4月18日 14時30分
東京理科大学(学長:石川正俊)は、2031年に迎える創立150周年に向けて掲げた「世界の未来を拓くTUS」実現に向けた施策を進めております。今般、科学技術の発展に寄与し国際社会に貢献していくことを目的に、情報系分野を担う「デジタル人材」の育成を主眼とし、新たな時代に即した最先端の情報科学技術を担う人材の育成を目指す「創域情報学部」、並びに、情報化社会において、高度な科学技術を広く一般に伝える人材を輩出することを目指す理学部第一部「科学コミュニケーション学科」を、2026年4月に設置することを計画しています。
1.設置の背景
現在の情報化社会において、情報科学技術は社会の変革を牽引し、様々な分野で重要な基盤技術となっています。人工知能をはじめとした情報科学技術は進歩が目覚ましく、関連する教育・研究の基盤整備が急務です。本学ではこれまでも、多様な分野それぞれにおいて必要な情報科学技術の活用を推進するとともに、全学的にも情報科学技術の教育基盤を整備してまいりました。
今回、これらの整備を継続的に強化するとともに、新たに組織再編を伴う改革として学部・学科の新設を計画しました。
今般新設する「創域情報学部」では、最先端の情報科学技術分野の教育・研究を強化することにより、当該分野自体の高度化やイノベーションを創出するとともに、共創を通じ、情報科学技術を応用する各分野の発展を牽引することを目指します。
同じく新設する理学部第一部「科学コミュニケーション学科」では、細分化され複雑化する科学技術が社会の理解を得て活用される社会を実現するため、情報技術を活用し、科学技術を広く一般に「伝える」人材の輩出を目指します。
今般の学部学科新設により、先端的な情報科学技術を強化するとともに、すそ野を広げることを見据え、全学的な情報系人材の育成を多面的かつ強力に推進します。
2.新設する学部・学科のポイント
(1)野田キャンパスに「創域情報学部」を新設
~本学では1993年の経営学部以来、33年ぶりとなる学部の新設~
:創域情報学部は、最新のAIや量子コンピューティングをはじめ、データの分析・運用を扱うデータインテグレーションから、高度なICTを実現するコンピューティングまで、先端的な情報系分野を網羅し、積み上げ型だけではない研究手法によって、情報系分野の発展を加速させていきます。また、情報系分野における横断的な知識を媒介として、他分野と広く結びつくことによって、社会価値の創出に向けた革新的技術を世界に向けて発出します。
この使命とともに、新しい領域を創造し、新たな価値を創出する「創域」の理念のもと、学問分野の垣根を超えて、融合教育・連携研究を推進し、情報科学技術を基盤として、まったく新しい領域を切り拓くことができる「専門人材」と、あらゆる分野に新たな価値を生み出す「融合人材」を輩出します。
創域情報学部には、情報理工学科の1学科を設置しコース制を導入することで、学生が入学後に自分の進むべき分野を見定め、主体的に学修を進めることが可能となります。
コンピューティングを扱う「コンピュータ科学コース」・「知能メディアコース」、並びに、データ分析・運用を扱う「データ科学コース」・「社会システムコース」の計4コースの設置を構想しています。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/102047/table/75_1_24c44143f90ee7381bf7f5581eae33da.jpg ]
(2)神楽坂キャンパス・理学部第一部に「科学コミュニケーション学科」を新設
~我が国唯一の科学コミュニケーションを冠する学科の新設~
:科学コミュニケーション学科の特長は、本学が積み重ねた教科に関する専門知識を基盤に、「情報・データサイエンス」「サイエンスコミュニケーション」などの新たな分野の知識を組み合わせ、高度な「科学」を広く一般に「伝える」能力を持つ人材を育成することです。
前身である東京物理学講習所(後の東京物理学校)の創立以来受け継がれる教員養成の伝統を持つ本学にとって、中等教育で「科学」を「伝える」ことができる次代の人材を育成していくことも大学としての使命と考えています。今般新設する科学コミュニケーション学科は、「情報・データサイエンス」「STEM/STEAM」「サイエンスコミュニケーション」「教育工学・学習科学」など現代社会に必要となる知識・能力と、本学が今まで培ってきた理数教科に関する深い専門知識をバランス良く組み合わせながら、高度な「科学」を広く一般に「伝える」能力とともに、情報技術の活用、科学的な見方や考え方、デジタル社会に主体的に対応できる能力に加え、他者と協調し、学び、教えるというコミュニケーション能力の涵養を目指します。
また、情報系分野を含む科学(理学)の普及(教育・発信)を担う人材の育成を目的とし、理学研究科 科学教育専攻への接続及び教職教育センターとの連携も見据えておりますが、卒業後の進路としては、教育機関に限らず、官公庁・教育産業・メディア・科学館等や教育・情報分野のスタートアップ企業など幅広く想定しています。
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/102047/table/75_2_f664314ba7b448c7a9b9b70709c641b7.jpg ]
3.備考
- 創域情報学部の設置に伴い、既存の創域理工学部情報計算科学科(入学定員:120名)及び経営システム工学科(入学定員:110名)は 2025年度入学者を最後に募集停止し、新設学部に定員を移行します。再編に関連するその他の学科の定員変更については、別紙をご参照ください。
- 本計画は構想中であり、内容は変更となる可能性があります。再編の詳細につきましては、順次、ホームページ等でお知らせいたします。
詳しくは、以下のボタンから「プレスリリース(PDF)」を ご参照ください。
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