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台湾製造業の生産統計と今後の展望<ワイズ機械業界ジャーナル2021年9月第5週号発行>

PR TIMES / 2021年9月30日 15時45分

~台湾機械業界の最新動向と分析~

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の9月第5週号を発行しました。今週号では、台湾製造業の生産統計、手動工具業界、半導体部品メーカーのFINEMAT、プラスチック成型機械業界を紹介します。



[画像1: https://prtimes.jp/i/59899/98/resize/d59899-98-43165cfb8e8abdb41afd-0.jpg ]

<210930号内容>

[表: https://prtimes.jp/data/corp/59899/table/98_1_0635d6897acf2dfe857b20f622ba0e8b.jpg ]



●今週号記事の一部を紹介します。


台湾製造業の生産統計と今後の展望


一、産業概況
 ▽世界経済の回復、▽末端市場の需要増加、▽新興技術の応用拡大、▽遠距離商機の継続、▽原材料価格の高騰などの要因から、2021年第2四半期の台湾製造業の生産額は過去最高の3兆9,576億台湾元を記録した。また、新型コロナウイルス感染症流行の影響で比較基準の数値が低かったため、成長率は前期同期比34.51%増と大きく伸び、3四半期連続のプラス成長となった。
 製造業は従来型製造業の成長率が最も高い。なかでも化学原材料製造業は、プラスチックなどの石油化学製品やゴムなどの原材料需要が大幅増加した一方、2020年は新型コロナウイルス感染症流行の影響で一部メーカーが需要減少への対応策として年度点検や減産を実施し、比較基準の数値が低かったため、21年第2四半期の生産額は前年同期比87.81%増の5,301億台湾元で、10年以降最大の成長率となった。

二、カテゴリー別概況
1.基本金属製造業
基本金属(ベースメタル)製造業は、世界経済の回復と川下市場の需要増加によって、原材料需要が拡大して製品価格が上昇したため、2021年第2四半期の生産額は前年同期比61.87%増の4,482億台湾元で、同じく10年以降最大の成長率となった。

2.機械設備製造業
機械設備製造業は、世界経済の回復を受けてメーカーの設備投資意欲が回復したことに加えて、製造業の自動化推進と半導体産業および第5世代移動通信システム(5G)関連産業の設備需要増加などを受けて、▽半導体生産設備、▽電子部品生産設備、▽リニアガイドの生産額が大きく伸びた。このため、2021年第2四半期の生産額は前年同期比29.83%増の1,891億台湾元で、四半期として過去最高だった。

3.自動車産業
自動車産業は小型電気自動車(EV)および小型自家用車の販売好調と物流業のトラック需要増加を受けて、生産額は安定して成長した。自動車部品産業は、欧米各国の都市封鎖解禁によって海外アフタマーケット(AM)市場の需要が増加したことから、生産規模を拡大した。このため、2021年第2四半期の自動車および自動車部品産業の生産額は前年同期比35.93%増の1,010億台湾元となった。
[画像2: https://prtimes.jp/i/59899/98/resize/d59899-98-193a986c0a6906d3ff39-1.jpg ]


4.電子部品製造業
電子部品製造業は、▽5G、▽高性能計算(HPC)、▽車載電子部品など応用領域における半導体チップ需要が高まる一方、遠距離商機によって消費者用電子製品の販売が好調であることから、ファウンドリーやメモリーメーカーは生産ラインが満杯となっている。このため、2021年第2四半期の電子部品産業の生産額は前年同期比20.99%増の1兆1,447億台湾元で、四半期として過去最高だった。

5.パソコン、電子製品および光学製品製造業
パソコン、電子製品および光学製品製造業は、テレワークやオンライン教育の需要が依然として高いことに加えて、末端市場の世界的な需要回復によって、ハードディスクや関連制御システムの生産額が成長した。一方で、ノートPCやサーバーが原材料不足で減産したことから、一部の生産額の増加幅が相殺された。総合すると、2021年第2四半期のパソコン、電子製品および光学製品産業の生産額は前年同期比9.97%増の2,206億台湾元となった。

三、今後の動向
 2021年下半期は、新型コロナウイルス感染症の変異株の流行拡大に加えて、米中貿易摩擦と米中ハイテク冷戦の継続などマイナス要因の台湾製造業の生産額に対する影響が懸念される。一方、世界各国でワクチン接種率が上昇していることに加えて、主要国家で大型インフラ整備による経済振興策が進められていることから、世界経済の回復力は強くなる見込みだ。また、下半期は消費者用電子製品の新製品リリースを受けて、情報通信電子産業サプライチェーンの生産規模がさらに拡大し、電子部品製造業およびパソコン、電子製品と光学製品製造業の生産額は成長を維持する見通しだ。
 しかし、近頃半導体や鉄鋼などの原材料不足が深刻化し、一部の大手自動車メーカーが生産規模の調整で対応しているため、2021年下半期の自動車産業の生産額は打撃を受けるだろう。また、原材料不足と自動車産業の減産によって新車価格が上昇したことから、消費者は中古車の購入、もしくはマイカーの修理やパーツ交換を行うようになり、自動車部品の需要が増加した。このため、21年下半期の自動車および自動車部品製造業の生産額は成長を維持するが、成長幅は緩やかになると予測される。



ワイズ機械業界ジャーナルとは


[画像3: https://prtimes.jp/i/59899/98/resize/d59899-98-5c4a1e3ee39b9a544f90-2.png ]

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