新型コロナウイルスで困窮するガーナ共和国において「雇用支援」と「衛生改善支援」を実施
PR TIMES / 2020年7月28日 14時40分
~ 都市部では日本向けのマスク製造委託 / 地方部では衛生用品や井戸造成を支援 ~
江崎グリコ株式会社は、チョコレート製品の主原料・カカオ豆の主要調達先であるガーナ共和国において、この度、新型コロナウイルス感染症に関連する支援取り組みを実施しました。取り組みは、同国の都市部と地方部で実施し、都市部では日本向けマスクの製造を現地に委託することで、就労機会提供による支援を行いました。また、地方部ではカカオ豆の生産地域に対し、衛生用品の物資提供と併せ井戸造成の支援も実施することで、衛生状態の改善に向けた取り組みを行っています。
■ ガーナの現状と支援背景
ガーナ共和国(以下、ガーナ)は、アフリカ大陸の西側に位置する世界第2位のカカオ豆生産国です。江崎グリコは、長年にわたり、チョコレート製品の原料にガーナ産のカカオ豆を使用しており、現在、チョコレート商品のほぼ全てに同国産のカカオ豆を使用しています。ガーナの都市部では、行商や家内事業など収入が不安定な人が多く、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため、外出禁止令が発令されたことなどによる影響で、市民は経済的困窮に晒されています。一方、地方部では、マスクや消毒液などの衛生用品がほとんど販売されておらず、医療機関もそれらの物資を十分に確保できていません。当社はこれらガーナの窮状に対し、その改善に向けた一助となるべく、都市部での就労機会提供、地方部での衛生改善支援を実施しました。
■ 都市部での取り組み
都市部での就労機会提供による支援の取り組みは、株式会社DOYA(以下、DOYA社)とNPO法人Doooooooo(以下、Doooooooo)との3者共同で実施しました。DOYA社は、ガーナなど西アフリカの伝統的な素材を取り入れながら、日本でアパレル製品及びアクセサリーの企画、製造、販売を行うアパレルブランド「CLOUDY」(https://cloudy-tokyo.com/)を運営しており、また、アフリカの子どもたちの未来を応援するDooooooooの運営も行っています。DOYA社では、都市部の中でも特に経済的困窮に瀕している障がい者やシングルマザーを中心に同社の自社工場で雇用し、「CLOUDY」で販売される商品を製造しています。
1. 日本向けマスク委託による雇用支援
今回の取り組みは、DOYA社がもつ現地での仕組みを通じ、ガーナの方々を支援するものです。日本向けのマスク1,000枚を当社が発注し、そのマスクを工場で生産してもらうことで現地での就労機会を提供します。また、DOYA社はその収益の一部をDooooooooに寄付し、同法人が西アフリカの各地で展開している「BEAT THE COVID-19 PROJECT in Ghana」に充てられました。マスクは同国の民族衣装などで使われる色彩豊かなガーナ布を使用したオリジナルマスクです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/1124/154/resize/d1124-154-346893-14.png ]
2. 支援物資の配布
今回の収益による「BEAT THE COVID-19 PROJECT in Ghana」は、新型コロナウイルスの被害が深刻な地域の1つであるガーナのAgbogbloshie(アグボグブロシー)地区で7月23日に行われました。同地区は、経済的困窮により食べる物が不足し、また、マスクなどの衛生用品が個人に行き届いていないなどの状況が続いており、それを解消するために約1,000名分の支援物資を配布しました。
■ 地方部での取り組み
地方部での衛生改善支援は、株式会社立花商店(以下、立花商店)と共同で実施しました。立花商店は、1947年創業の大阪府に拠点を置くカカオ・チョコレート商社で、カカオ豆を核に各事業を展開しています。同社は、ソーシャル・トレーディング・カンパニー(社会的商社)として、社会の課題を事業により解決する形態を追求しており、ガーナ資本のカカオ工場の事業拡大支援とガーナカカオ農園を応援する「ガーナ・カカオプロジェクト」を推進しています。今回、立花商店と支援を行ったのが、当社がカカオ豆を調達している地域の一つであるAssin North(アッシン・ノース)及びAssin South(アッシン・サウス)地区です。両地区では衛生環境の整備が遅れており、改善の必要性が最も高い地区です。当社はその改善に向け、以下の取組みを実施しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/1124/154/resize/d1124-154-942667-15.png ]
1. ヘルスセンターへの医療用物資提供
同地区にある10カ所のヘルスセンターに医療用マスク(ガーナ当局認証品)2,000枚、消毒液(70%エタノール)500本などの医療用物資を提供いたしました。ヘルスセンターでは医療用物資が不足していたため、今回の支援が感染拡大の防止につながると感謝の声をいただいております。
[画像3: https://prtimes.jp/i/1124/154/resize/d1124-154-650164-17.png ]
2. 感染拡大防止のために農家への
同地区に住む仕立屋に布マスクの制作を依頼し、400ある農家を対象に約4,700枚の布マスクを配布しました。また、手洗いの啓発を目的としたポスターと併せ、約2,000個の石鹸も提供しました。
3. 井戸採掘による衛生環境改善
ウイルスによる感染症対策には手洗いが必須にも関わらず、同地区には井戸が十分に整備されておらず、先進国では当たり前の清潔な水での手洗いが簡単にできる環境にありません。そのため、清潔な水を使えるようにするため、井戸2基の設置にかかる費用を当社で負担し、井戸採掘を開始する予定です。
≪GlicoグループのCSR調達について≫
グローバルに事業活動を行うGlicoグループでは、安全・安心はもちろん、環境や人権にも配慮した調達の一環として、産地が明確な「トレーサブルカカオ豆」の調達を推進しています。今後もバリューチェーンを通じて、環境保全・人権尊重・腐敗防止・競争法等を遵守することにより、事業活動を推進してまいります。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
【新商品】感謝の花束とともにお母さんに贈るチョコっと癒し時間チョコレートとコーヒーを詰め合わせた母の日限定ギフトを発売
PR TIMES / 2024年4月23日 15時45分
-
新店舗・CLOUDY「ハラカド」店、4月17日OPEN!アフリカン・ファブリック商品やオリジナルテキスタイルで作るアパレルや食器など、CLOUDYのフルラインナップを展開。
PR TIMES / 2024年4月16日 15時45分
-
産地にいったい何が?「チョコレート危機」の実態 カカオ豆価格は1年で3倍、現地からも不安の声
東洋経済オンライン / 2024年4月7日 11時40分
-
CLOUDY(クラウディ)とFEILER CLEAR LABEL(フェイラー クリアレーベル)がスペシャルコラボレーション
PR TIMES / 2024年3月28日 18時45分
-
FEILER CLEAR LABEL × CLOUDY 4月3日(水)より、大丸神戸店1階婦人洋品売場イベントスペースと、CLOUDY渋谷店にて、コラボレーションイベントを開催。
PR TIMES / 2024年3月28日 17時45分
ランキング
-
1【解説】円安どこまで進む? 深刻…家計にも影響、為替介入の可能性は
日テレNEWS NNN / 2024年4月25日 20時5分
-
2英郵便局の冤罪事件、会計システム原因の富士通社長「申し訳ない」と謝罪…1月にドラマ化され批判強まる
読売新聞 / 2024年4月25日 23時0分
-
3サイゼリヤ、ギリギリ「国内黒字化」も残る難題 国内事業の利益率0.05%、値上げなしで大丈夫か
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時30分
-
4米、為替介入に慎重姿勢 財務長官「行うのはまれ」
共同通信 / 2024年4月26日 0時19分
-
5ベッド派?布団派?「老けない」のはどっち?頑張らずに「老いない」環境を手に入れる方法【理学療法士が助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月25日 18時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください