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トポロジカル物質を応用した半導体デバイスの社会実装に取り組むTopoLogicへ出資

PR TIMES / 2024年3月1日 16時40分



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/28153/184/28153-184-2d2f9a7d1e8c8d4db5c3e4c1de03977a-818x429.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

Plug and Play Japan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ヴィンセント・フィリップ、以下「Plug and Play Japan」)は、量子科学に基づく新規材料であるトポロジカル物質の社会実装を目指す東大発スタートアップのTopoLogic株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:佐藤 太紀、以下「TopoLogic」に出資したことをお知らせいたします。
生成AIやモバイルデバイスの普及、自動車産業のデジタル化、そしてクラウドコンピューティングとビッグデータ処理の需要増加など、現代のデジタル化や技術の進歩により、半導体の需要は急速に拡大しています。これらのトレンドは今後も続き、半導体産業は引き続き成長を続け、世界の半導体市場規模は2030年までに150兆円規模に達する*1と見込まれています。

現代の半導体技術は生活を便利にする一方で、エネルギー消費の急騰や熱の管理などの課題を抱えています。エネルギー効率の向上や効率的な冷却技術の開発など、環境負荷を軽減し、持続可能な半導体産業へと移行する期待が高まっています。

TopoLogicは「トポロジカル物質」の一種である「ワイル半金属」「トポロジカル反強磁性体」を応用して既存技術では成し得なかった高度なエネルギーの可視化、省エネルギー化を可能とする電子デバイス・半導体デバイスを開発しています。低消費電力・超高速書き込み・高集積化を可能とするデバイスの実用化により、メモリに基づく総エネルギー消費量をドラスティックに低下させ、世界中の誰もがサステナブルに暮らせる省エネルギー社会を実現することができます。

Plug and Play Japanは、トポロジカル物質の社会実装により、テクノロジーの発展と持続可能な社会の実現を目指すTopoLogicに共感し、出資を決定いたしました。

「トポロジカル物質」とは?
トポロジカル物質とは、通常の物質とは異なる特殊な電子バンド構造を持ち、従来の金属や絶縁体、半導体などでは見られない電気的・光学的性質を示す物質です。例えば、トポロジカル物質の一種である「トポロジカル絶縁体」は物質内部は絶縁体でありながら、表面に電気を通し、表面や境界に特異なエッジ状態を保つ特性があります。他にもさまざまな特性を持つトポロジカル物質が知られています。
その特殊な性質を活かして、高速かつ低消費電力のデバイスの開発や、新しい情報記録・伝送技術の実現など、量子コンピューティングやスピントロニクスなどの分野での応用が期待されています。

2016年には「トポロジカル相転移および物質のトポロジカル相の理論的発見」という研究を対象に、米国の研究者3名(David J. Thouless教授、F. Duncan M. Haldane教授、J. Michael Kosterlitz教授)がノーベル物理学賞を受賞*2しました。

トポロジカル物質は物理学の研究においては最も注目されているトピックスでありますが、まだ基礎研究が多くなされているような現状です。そのなかで、TopoLogicは世界に先駆けて社会実装に向けて立ち上げられたスタートアップです。

TopoLogic 代表取締役 佐藤太紀氏のコメント
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/28153/184/28153-184-ac71dcc98cee5d26ade579d828c83be2-300x300.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

この度のPlug and Play Japan社からのお力添えは、同社のアクセラレーションプログラムに参加させていただいたことがきっかけで実現いたしました。弊社には、国内屈指の開発経験を持つ半導体エンジニアや、弁理士である取締役COO澤井をはじめ、特許に強いメンバーが在籍しています。プログラムを通じ、弊社の事業やトポロジカル物質の可能性に共感いただくとともに、チームの技術と熱意に信頼と期待の念をお寄せいただきましたことを厚く御礼申し上げます。
Plug and Play Japan社には、アメリカを中心に網羅的なネットワークがあります。弊社としても、このネットワークを活かして海外進出への足掛かりとすべく、より一層の努力を重ねてまいります。そして世界でいち早くトポロジカル物質を社会実装し、世の中のコンピューティングや熱に関する課題の解決を行っていき、グローバル社会をリードする企業を目指して邁進いたします。

担当キャピタリスト Ventures Associate 相馬由健のコメント
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/28153/184/28153-184-8b7605cea069bc94accb55f50fc4a1c6-300x300.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

TopoLogicは、グローバルで非常に大きな注目を集める半導体領域において、トポロジカル物質の応用による「熱」や「演算」に関する課題の解決を目指したスタートアップです。CEO佐藤氏が率いるチームは非常に強固であり、そのコア技術による新素材、およびそれらを活用したデバイスの開発技術はその優位性がクリアです。これらにより及ぼされるインパクトに非常に大きな可能性を感じるなか、弊社のアクセラレータープログラムへの参加を経て、今後もみなさまとご一緒できることを非常に嬉しく思います。日本が国を挙げて取り組んでいくこの領域におけるTopoLogic社のさらなる成長を信じ、あらゆる支援をさせていただきたいと思います。

TopoLogic会社概要
名 称:TopoLogic株式会社
所在地:東京都文京区本郷7丁目3番1号 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ
代表者:代表取締役 佐藤 太紀
設立年:2021年7月
事 業:トポロジカル物質の製造・販売および同物質を用いたデバイスやソフトウェアの開発・販売、研究開発のコンサルティング業務
URL:https://www.topologic.jp/

Plug and Play Venturesについて
Plug and Playの投資部門であるPlug and Play Ventures は、投資件数において世界で最も活発なベンチャーキャピタルの1つです。これまでに1,600社以上の投資実績を有し、多数のユニコーン企業を輩出してきました。
投資先一例:PayPal, SoundHound, Course Hero, Dropbox, LendingClub, Honey, Guardant Health, N26, Rappi, Hippo, Apply Board, Kustomer, BigIDなど。
年間約250社に投資を行っており、これまでのポートフォリオ企業のうち、31社がユニコーン企業となりました。
日本では2019年から本格的に投資活動をスタートし、アクセラレータープログラムへの採択の如何や事業領域を問わず、国内スタートアップを対象に投資を実施しています。
Plug and Play Japanについて
Plug and Play Japanは、世界トップレベルのアクセラレーター/ベンチャーキャピタルです。
シリコンバレー発のイノベーションプラットフォームとして、現在では40社以上におよぶ各業界を牽引する企業・団体がパートナーとして参画しています。当社はグローバルネットワークを活かした「大手企業のイノベーション支援」「業界横断型アクセラレータープログラム」「スタートアップ投資」「政府・自治体連携によるスタートアップの海外展開支援」を強みとしており、革新的な技術やアイデアを持つスタートアップと大手企業との共創を支援しています。
Plug and Play Japan HP:http://japan.plugandplaytechcenter.com/

Plug and Play Japan会社概要
社名:Plug and Play Japan株式会社
所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-16-3 渋谷センタープレイス3F
代表者:代表取締役社長 ヴィンセント・フィリップ
URL:http://japan.plugandplaytechcenter.com/
設立:2017年7月14日

本件に関する報道関係者様からのお問い合わせ先
Plug and Play Japan株式会社
担当:市川はるか
Mail : press-japan@pnptc.com
1) 日本経済新聞「半導体投資、4年ぶり減 誘致競争で過剰懸念」(2023年8月21日)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73747400R20C23A8MM8000/

2) 一般社団法人日本物理学会(2016年10月6日) https://www.jps.or.jp/information/2016/10/2016david-j-thoulessf-duncan-m-haldanej-michael-kosterlitz3.php

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