介護が必要な高齢者となってもスキンケアやメイクを楽しく続けられる社会を実現
PR TIMES / 2024年4月2日 17時40分
高齢者の自分らしさを誰もが尊重できる世の中へ
株式会社ナリス化粧品(本社:大阪市福島区 代表取締役社長:村岡弘義)は、介護が必要な高齢者となっても、望む人の誰もが普通にスキンケアやメイクをすることができる世の中を目指します。また、スキンケアやメイクをすることで自分らしくありたいと願う高齢者をとりまく周囲の人の理解が進み、社会全体が高齢者の「自分らしさ」を尊重できるように変化するべく、製品の開発や環境の整備、情報の提供を行っていきます。
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株式会社ナリス化粧品(本社:大阪市福島区 代表取締役社長:村岡弘義)は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「ナリス化粧品」の夢です。
介護美容のこれまでの取り組み
当社は1995年から高齢者施設で化粧療法を開始。東日本大震災をきっかけに2014年に一般社団法人日本介護美容セラピスト協会(代表理事:酒井宗政/大阪市福島区:株式会社ナリス化粧品 100%出資)を設立して心と体の美容療法(R)を創出。ビューティタッチセラピー(R)の手法を用いてマッサージトリートメントやメイクなどの「肌に触れるケア」をとり入れることで、主に高齢者の自立支援や生活の質の向上を目指し、全国でビューティタッチセラピストの養成と認定の講座を開催してきました。これまでに認定したセラピストの人数は2,645名となり(2024年3月末)、すべての都道府県にセラピストを輩出しています。
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高齢者の自由なスキンケアやメイクを阻むもの
高齢になることでスキンケアができなくなる理由は3つあると私たちは考えています。まず、高齢になることで手のしびれや動作が鈍くなるなどによりキャップが開けられないといった不自由や、肌が薄くなったり敏感になることで今まで使用していたスキンケアに刺激が出るなど、身体的な変化によるもの。次に介護が必要なほど高齢となったときにスキンケアやメイクまでは必要ない、また贅沢だと考える一部の周囲の無理解によるもの。最後に、高齢になることで新しい情報を得ることが困難になっていく環境です。高齢になってもスキンケアやメイクをすることは、髪型や衣服を整えることと同じように高齢者の自尊心や自信を守るだけでなく、自律神経を整え能力の維持となり、周囲とのコミュニケーションにつながることで、認知症の発症や進行を抑えることにも役立つと私たちは考えています。
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高齢になっても「清潔感があり、きれいになりたい」に応えるスキンケア「モモテ」を発売
当社では高齢者の肌でも使用できるスキンケアブランド「モモテ」を3月1日から発売開始しています。高齢になることで視力や握力・指先の力の低下により、容器のキャップを開けることが困難になったり、肌が薄くなったり免疫が下がって敏感になることで、今まで使用してきたアイテムが使えなくなる身体的変化に対応したブランドです。スティンギングテストや敏感肌のパネラーによるパッチテスト、アレルギーテスト(すべての人にアレルギーが起きないというわけではありません。)を実施していますが、単に敏感な肌に刺激がないということではなく、年齢を重ねても肌を美しくしたいというニーズに応えたブランドです。特にポンプを押すと泡状で出てくる「泡化粧水」は、動作が鈍くなることで、スキンケアが難しくなった人でも手のひらからこぼれ落ちることがなく、慌てずに使用することができるだけでなく、ふきとって使用することで洗顔の代わりにもなるアイテム。高齢者の自己使用だけでなく、高齢者を介護する現場での使用も考えた設計です。高齢者施設などでは、アルコール消毒や清拭など衛生面のケアは一般的ですが、保湿ケアなどの事例はまだまだ少ないようです。超高齢社会の日本では、今や75歳以上の4人に1人が介護認定を受けており、介護はもはや誰にとっても他人事ではなく、高齢となった後も快適に毎日を過ごせることはより重要になっていくと考えられ、高齢者本人の年齢を重ねても自分らしくありたいという気持ちや、本人らしくいさせてあげたいという家族の気持ちにも応えたいと思います。
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https://www.naris-momote.com/?utm_source=narisApp&utm_medium=link&utm_campaign=202403
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身だしなみを整えることは、社会と接点を持てる自信
若年層や壮年層と同じく、高齢になっても「自分らしくありたい」という気持ちは変わることはありません。その中には、清潔感を保っていたいという気持ちや、少しでもきれいになりたいという気持ちもあります。それは「化粧」や「美容」という言葉が持つある種の特別感や贅沢なこととは異なる「自分らしくあること」であり「身だしなみ」です。私たちは、介護美容に取り組む中で、自分らしくあることを失うことで、自信を失うことや人と会いたくないという気持ちになる高齢者を多く見てきました。リハビリの現場で、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が活躍するように、高齢者が「こうありたい」と望む身だしなみを整えることを助けるセラピストが活躍できるようになることを望んでいます。その第一環として、当社は今年6月をめどに美容療法を行えるデイサービスを開設する予定です。
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高齢者の「自分らしくありたい」を叶えるのは家族や社会の理解
高齢者が自由にスキンケアやメイクをすることで自分らしさを保つには、商品だけで叶うことではなく、家族や周囲の理解や社会の理解が必要だと考えています。年齢を問わず、それぞれの個人が自分らしくあることを保つために助けが必要な人に対して助けることや理解できる世の中を目指し、セラピストの育成や、介護美容にかかわる正しい情報発信をしていくことで、介護される側だけでなく、介護する側や周囲の人の笑顔を増やす活動を続けていきます。
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【一般社団法人日本介護美容セラピスト協会 概要】
※一般社団法人日本介護美容セラピスト協会は、株式会社ナリス化粧品が、100%出資しています。
所在地:大阪市福島区海老江1丁目11番17号(株式会社ナリス化粧品 本社内)
設立:2014年4月 代表理事:酒井宗政
事業内容:心と体の美容療法(R)を創出。ビューティタッチセラピー(R)の手法を用いて、マッサージやメイクなどの「肌に触れるケア」をとり入れることで、主に高齢者の自立支援やQOLの向上を目指す。全国で、ビューティタッチセラピストの養成と認定講座を開催。2,645名(2024年3月末現在)の認定セラピストを輩出。また、施設や地域包括ケア等のリクエストに応えています。
https://beauty-touch-therapist.jp/
【介護美容に関する取り組み】
1995年 高齢者施設での化粧療法を開始
1997年10月 日本免疫学会で「老齢婦人に対する化粧療法の免疫機能への影響」発表
2012年2月 東日本大震災被災者支援「心人」開始
2014年4月 一般社団法人「日本介護美容セラピスト協会」設立
2014年6月 「ビューティタッチセラピスト認定基本講座」開始
2014年9月 九州ヘルスケアサービス産業創出研究会テーマ事業に認定
2015年3月 日本健康支援学会「定期的な化粧行動の有無による身体・精神機能の比較」発表
2015年3月 日本早期認知症学会「要介護高齢女性に対する介入効果の検討」発表
2016年3月 厚生労働省 「保険外サービス活用ガイドブック」に掲載
2018年6月 日本健康心理学会、日本ヒューマン・ケア心理学会学術集合合同大会
「フットマッサージが健常成人女性の心身に及ぼす効果の検証」発表
2019年7月 日本感性工学会「フットマッサージが心身機能に及ぼす影響」発表
2019年10月 日本早期認知症学会「認知症高齢者におけるマッサージの効果」で発表
2021年2月 日本化粧医療学会「認知症患者に対する化粧美容セラピーの認知・情動機能改善効果」発表
2021年6月 日本認知症予防学会「認知症患者に対する化粧美容セラピーの効果」発表
2024年3月 介護用スキンケア「モモテ」発売
当協会の取り組みは、2016年度には厚労省の「保険外サービス活用ガイドブック」に取り上げられるなど、超高齢社会にとって、必要な新しいサービスとして認知されつつあります。超高齢社会に突入した現在、高齢者にとって適切な接し方は、より必要と求められるものとなっています。看護・介護従事者だけでなく、地域に密着したケアとしても、幅広い人が高齢者と自然に触れ合うことができる「ビューティタッチセラピー」をさらに普及、啓蒙していきたいと考えています。
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
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