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県に1つしかない“最初の学校”――。全都道府県の旧制第一中学についての知られざる逸話から実力までを網羅した『「旧制第一中学」の面目 全国47高校を秘蔵データで読む』が発売

PR TIMES / 2022年1月11日 11時45分

旧制第一中学についての真面目で笑えるエピソードを惜しみなく詰め込んだ痛快作

旭丘、安積、桐蔭、藤島、修猷館、鶴丸など――各県の地元で不動のステータスを誇る高校は元「第一中学校」。なぜ「昔からあの学校が一番」と言われるのでしょうか? また、進学実績だけでない評価の理由、栄光を失う学校と維持する学校の違いなど、旧制第一中学(もと一中)ならではのエピソードとは? このたび発売の『「旧制第一中学」の面目 全国47高校を秘蔵データで読む』(NHK出版、2022年1月11日刊)は、全都道府県の旧制第一中学について、学校史、同窓会誌、学校新聞で掘り起こした逸話から最新の教育事情までを秘蔵データとともに収載。教育関係者、中学生の親、ライバル校出身者は必読の一冊です。



[画像1: https://prtimes.jp/i/18219/432/resize/d18219-432-08d69634d12b6516e26b-1.jpg ]

 「一中」と聞いてピンとこない人も、例えば東京なら日比谷、埼玉なら浦和、大阪なら北野と言えば、ある種のオーラを感じることでしょう。明治以来、これらの旧制第一中学は不動の地位とブランド力を誇っていました。しかし、今はどうでしょうか? 相変わらず“最強”の浦和、“復活”著しい日比谷と北野に加えて、札幌南、静岡、高知追手前、済々黌、首里など、日本各地には伝統を誇る旧制第一中学47校が割拠しています。

 本書は、その誕生と改名の裏にある知られざるエピソードと150年にわたる歴史、県下の二中・三中・高等女学校との関係、そして最新の教育事情と進学実績までを網羅した強力な高校本。教育ジャーナリスト・小林哲夫氏が四半世紀にわたってデータ蒐集した成果を惜しみなく注ぎ込んだ力作です。巻頭の47校「校名の推移」に驚き、巻末の「OB・OG一覧」に圧倒されることも確実!

 あなたの住んでいる、または地元の旧制第一中学はどこでしょうか。本書を読むことで、知っているようで知らなかった、自県のエリート校についての面白い発見があるかもしれません。

全国の「旧制一中」47高校一覧
札幌南(北海道)、弘前(青森)、盛岡第一(岩手)、仙台第一(宮城)、秋田(秋田)、山形東(山形)、安積(福島)、水戸第一(茨城)、宇都宮(栃木)、前橋(群馬)、浦和(埼玉)、千葉(千葉)、日比谷(東京)、希望ケ丘(神奈川)、新潟(新潟)、富山(富山)、金沢泉丘(石川)、藤島(福井)、甲府第一(山梨)、松本深志(長野)、岐阜(岐阜)、静岡(静岡)、旭丘(愛知)、津(三重)、彦根東(滋賀)、洛北(京都)、北野(大阪)、姫路西(兵庫)、郡山(奈良)、桐蔭(和歌山)、鳥取西(鳥取)、松江北(島根)、岡山朝日(岡山)、広島国泰寺(広島)、山口(山口)、城南(徳島)、高松(香川)、松山東(愛媛)、高知追手前(高知)、修猷館(福岡)、佐賀西(佐賀)、長崎西(長崎)、済々黌(熊本)、大分上野丘(大分)、宮崎大宮(宮崎)、鶴丸(鹿児島)、首里(沖縄)

【著者】
小林 哲夫(こばやし・てつお)
教育ジャーナリスト。1960年神奈川県生まれ。95年から『大学ランキング』編集を担当。著書に『東大合格高校盛衰史』(光文社新書)、『高校紛争 1969―1970』(中公新書)、『中学・高校・大学 最新学校マップ』(河出書房新社)、『学校制服とは何か』(朝日新書)、『神童は大人になってどうなったのか』(太田出版)、『女子学生はどう闘ってきたのか』(サイゾー)など。


■『「旧制第一中学」の面目 全国47高校を秘蔵データで読む』構成
はじめに
表A 旧制一中と新制高校における校名の推移

第一章 一中「復権」の最前線――二〇二〇年代をどう生き残るか
 「日比谷の時代」ふたたび?
 政策的なバックアップ
 北野の返り咲き
 古豪・洛北の中高一貫コース
 医学部コースへの特化
 学校への信頼と母校愛
 女子応援団長を受け入れた仙台一高
 ……など

第二章 「第一中学」誕生秘話――熾烈な誘致合戦と悲喜こもごも
1 「第一中学校」とは何か
 新制と旧制の「中学校」の違い
 一府県に一校だけ
 制限緩和でナンバースクールが生まれる
 東京二十三校、愛知八校、大阪十七校
 神奈川の一中と「神高」の自称
2 起源をめぐるにぎやかな主張
 大阪と熊本は私塾から、奈良と岡山は教員養成機関から
 藤島・修猷館・佐賀西の藩校起源説
 藩校起源は事実なのか
3 一中がなぜ県庁所在地にないのか
 弘前への移転に青森が猛反発
 「華美」の福島から「風趣」の安積へ移転
 奈良と郡山の誘致バトル
 大津への移転を食い止めた彦根
 神戸の「熱鬧」を避けて姫路へ
 「第一」と呼ばせない前橋と高崎
 ……など

第三章 新制高校の校名争奪戦――都道府県を代表する名をつけるために
  GHQに止められる
 (1)県庁所在地―――「先祖返り」の叶った静岡と富山
 (2)道県庁所在地+東西南北―――山形での驚くべき議論
 (3)県庁所在地+地域名、住所―――「鯉か雑魚か」で広島「国泰寺」へ
 (4)県庁所在地+第一―――東日本に残る一中ナンバー校
 (5)県庁所在地以外の代表的な都市―――姫路「西」と松本「深志」、そして長野高校の経緯
 (6)地域、地名、住所―――あえてローカルな名をつけた理由
 (7)周辺地域や城の伝統的名称―――鹿児島と高知でのひと悶着
 (8)校名の由来の藩校、私立学校―――軍政部にかけあった福岡と熊本
 (9)古典からの引用―――唯一、和歌山での事例
 「校名が一中っぽい」高校一覧
 ……など

第四章 東大・京大合格作戦――神道の意地の見せどころ
 なぜ日比谷は強かったのか
 (1)ブランド力―――東大より一中
 (2)エリートコースの確立―――番町小↓麹町中↓日比谷
 (3)大学区制の効用―――旭丘と札南、エリート視の束縛
 (4)団塊世代の人口増―――高高の「数の論理」
 (5)猛烈な進学指導―――県高、上野、鶴丸のスパルタ授業
 (6)補習科の存在―――“最強〞の予備校、岡山朝日には健在
 (7)ライバル校との競争―――群馬・茨城・長野・兵庫・北海道・福岡、七十年続くデッド・ヒート

第五章 “文武両道”の真実――スポーツで全国制覇する一中
1 甲子園でたたかう一中ナイン
 松山東優勝の主力メンバーは松商出身
 静高、スポーツ推薦で甲子園常連に
 全国制覇した北野と済々黌
 彦根東の出場禁止と前高の完全試合
2 躍動する一中イレブン
 浦高の連覇―――「埼玉を制する者は全国を制す」
 宇高「敗れるような気持はしませんでした」
3 花園を疾走する一中トライゲッター
 「勉強でもラグビーでも北野に負けてどうするんだ」
 「これしか上野丘高校コンプレックスを払拭する途はないのだと」
4 バドミントン、水球、剣道、テニスでの全国制覇
 済々黌「舗装道路で後方宙返り」
 札南「ビタミンBをうって頑張り続けました」
 静高の全国制覇、秋高の連覇
5 オリンピックに出た一中生
  ……など

第六章 受難の時代――「総合選抜」と学区割りでつぶされる一中
 学校群制で日比谷が「斜陽」に
 高知追手前、「全員入学」―――学区内なら誰でも入れた一中
 愛知の旭丘、千種と争った学校群時代を経ても“日比谷化〞せず
 大分上野丘、二度の総合選抜時代を抜けて一強に
 福井・藤島、学校群制で教員が嘆く「女子がその大半であるが学習不足、学力不足」
 岐高、総合選抜で加納高と争い、「役所の統廃合のようなつもりで臨まれては迷惑する」
 宮崎大宮、合同選抜で宮崎南の猛追に「おまえたち負けていいとか」と檄
 神奈川・希望ケ丘と横浜翠嵐、「悲憤慷慨」と「意気軒昂」
 仙台一高と仙台二高、通学区の設定で形勢逆転
 神戸の私立を勢いづかせるだけで終わった小学区制
 「一中つぶし」は三回行われた
 ……など

第七章 たたかう女子――男女平等社会への険しい道
 入試の合格点が違っていた
 「これまで問題になったことはなかったし……」
 女子が少ないのはどこか
 女子受け入れの経緯―――日比谷、水戸一、深志、県高、泉、静高、北野の女子比率
 学力差の縮小と消失―――金沢泉丘の経験
 家庭科をめぐる議論―――県高、盛岡一高、彦根東の女子の言い分
 旭丘「男女併学」、藤島「交際禁止」、城南「恋愛禁止」、松本深志「早く帰りなよ」
 共学化の効果―――津高と岐高・男子の心得、水戸一の女子孤立、日比谷のセクハラ
 六〇年代から米国留学させた札南と、七〇年代無敵の高松
 彦根東の名物新聞、ジェンダー報道の堂々たる歴史
 仙台の「共学化反対デモ」に二千人が参加
 埼玉の「共学化反対署名」に二十七万筆
 前高と宇高の命運
 ……など

第八章 伝統と否定――アイデンティティーは保たれたか
 甲府一高の「強行遠足」と水戸一高の“夜のピクニック〞
 「猛者踊り」と「弘高ねぷた」の“新しい伝統
 札南と仙台一高のストライキ
 生徒を次々逮捕する機動隊―――県千葉と日比谷
 校長室乱入、ロックフェス開催―――旭丘と追手前のラディカリズム
 「校則がないことの意味を考えてみてください」
 ……など

巻末表 全一中OB・OG一覧
主要参考文献
あとがき

■商品情報
[画像2: https://prtimes.jp/i/18219/432/resize/d18219-432-1a929cc849f3276f7ffd-0.jpg ]

出版社:NHK出版
発売日:2022年1月11日
定価:1,078円(本体980円)
判型:新書判
ページ数:352ページ
ISBN:978-4-14-088669-4
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4140886692

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