13年前に小泉今日子さんが読売新聞で紹介した小説が、いま再注目! 今こそ心に響く一冊、熱い声に応えて重版出来! 穂高明『これからの誕生日』
PR TIMES / 2024年4月23日 22時40分
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2011年に単行本で刊行され、2014年に双葉文庫で刊行された穂高明さんの『これからの誕生日』。読売新聞の書評で小泉今日子さんが紹介してくださったことでも話題となりました。その作品が、いま再注目されています。
きっかけは、未来読書研究所代表である田口幹人さんのエッセイ。帯にも抜粋したそちらのエッセイの一部をご紹介します。
僕が本書(『これからの誕生日』編集部注)を読んだのは、2011年の6月だった。すごく心に残った素晴らしい作品だったが、その時はおすすめ本として紹介することができなかった。
東日本大震災は、あまりに多くの当事者がいた。
生き残った多くの方々が、自分を責め、自分が生きている意味を考えたことだろうと思う。僕もその一人である。(中略)
誰かが手を差し伸べてくれることが救いとなり、そして誰かに見守っていてもらえることが、一歩を踏み出す勇気の糧になるのかもしれない。僕は、何もできないけど「これから」をずっと見守っていこうと思う。そんな想いを抱かせてくれた切なくも優しい人間の物語だった。
田口幹人氏(未来読書研究所代表)小学館文芸サイト「小説丸」連載「読書の時間」より
https://shosetsu-maru.com/yomimono/essay/dokushonojikan/15
相次ぐ自然災害や震災、そして日々、不慮の事故などで多くのかけがえのない命が奪われています。
その喪失感に寄り添いながら、同時に「生きてゆく」人々の前途に温かな灯りをともしてくれるような物語です。今こそぜひ読んでいただきたい一冊です。
内容紹介
高校二年生の千春は、演劇部の合宿に向かう途中でバス事故に遭う。部員や教師はみな亡くなるが千春だけが助かった。「奇跡の生存者」として注目を浴びる一方で、深い罪悪感を覚え、引きこもる千春。そんな彼女をとりまく人々──弟・娘を亡くした母親・地元紙記者・伯母・担任教師・洋菓子店の店主──の心模様を絡め、千春とそれぞれの「再出発」を描く。深い心の痛みを抱えて過ごす日々の先に、千春が見つけたものとは?
著者プロフィール
1975年宮城県生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。2007年『月のうた』で第2回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞しデビュー。その他の著書に『かなりや』『夜明けのカノープス』『青と白と』『むすびや』『ダブル・ダブルスター』など。
書誌情報
【タイトル】『これからの誕生日』
【著者名】穂高明 (ホダカ アキラ)
【判型】A6判 双葉文庫
【定価】660円(税込)
【ISBN】9784575516593
【発売日】2014年3月13日
【発行元】双葉社 https://www.futabasha.co.jp/
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