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源孝志氏が第42回(2023年度)向田邦子賞に決定!

PR TIMES / 2024年4月23日 19時15分

受賞作品 「グレースの履歴」(NHK BSプレミアム)

向田邦子賞委員会と株式会社東京ニュース通信社が主催する、優れた脚本作家に贈られる向田邦子賞の第42回選考会が4月23日(火)に東京都内で行われ、源孝志(みなもと たかし)氏の受賞が決定いたしました。受賞作は、NHK BSプレミアムにて2023年3月19日~5月7日に放送された、「グレースの履歴」です。



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授賞理由は、「人生の機微、様々な登場人物の心情を炙り出す描写力と、現在と過去を行き来する巧みな構成力によって、誰もが避けられない情愛と喪失、生と死の問題を見事に連続ドラマとして昇華させた、その確かな手腕を讃えます。」というものです。

受賞者には本賞の特製万年筆および副賞の賞金が授与されます。

<選考委員コメント>
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■大石静氏(第15回受賞者)
候補の4作はどれも素晴らしくて、本当に高いレベルの選考会だったと思います。源さんの作品に関しては、「スローな武士にしてくれ~京都 撮影所ラプソディー~」というドラマを初めて観た時に、「こんな素敵なものを書く人誰なんだろう」と思い、その時に源さんのお名前を胸に刻みました。それから気がつけば拝見するようにしていて、「京都人の密かな愉しみ」第2シリーズはDVDも買っちゃうぐらい繰り返し観て、今でも楽しんでいます。自身で監督もなさって、美しい絵柄の独特の世界観で、しかも私みたいに必死こいて次々やらないで、たまにお仕事をなさるというスタンスがカッコいいなと思っていました。今回の作品はミステリー風にも構築されているし、ロードムービーとしても素敵で、本当に見事なプロフェッショナルの仕事で、上手いなと思いました。

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■大森寿美男氏(第19回受賞者)
皆さんご存じのように、源さんは素晴らしい演出家として世間では認知されていますが、同時に素晴らしい脚本家だったということを今回の作品で実感しました。独自な路線で自由に作っていく姿勢を昔から尊敬していて羨ましかったですし、「毎回どんな作品を作るんだろう」「次はどんなことをやるんだろう」と思わせてくれるクリエイターです。今回の「グレースの履歴」では、これまでの源作品にないような新境地を開いて、そこで圧倒的な安定感と完成度を見せつけられました。文句なしの受賞だと思います。
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■岡田惠和氏(第20回受賞者)
源さんの作品はいつも楽しみに拝見していて、仕事のスタンス、やり方が素敵だなと思っていますし、“誰にも似ていない作品を作る人”だなと思っておりました。今回脚本を読ませていただいて、本当に美しい台本で、神経がすべてに行き渡って、素晴らしい構築力とある種のロマンチシズムのようなのもあって、唯一無二な作品だと思いました。今回の選考は4作品ともレベルが高くていい選考会でしたが、その中でも勝ち抜かれたことは当然かなと思っていますし、敬意を表したいと思います。

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■大森美香氏(第23回受賞者)
初めて選考委員をさせていただいて、1話から最終話まで脚本を読ませていただきました。最後に残った4つの作品は、ジャンルも違ってどれも面白くて、今まで(選考委員の)先生方が迷いながら選んでいたんだということがよく分かりました。その中でも、「グレースの履歴」は最後までワクワクさせられた作品でした。脚本は視聴者の方に直接行くものではなく、スタッフやキャストが読むものですが、これを受け取ったスタッフやキャストは本当にワクワクしただろうなと思いました。美しいだけでなく、見る人を楽しませる仕掛けもたくさんあって、脚本として素敵だなと思い、最初の第一印象から選ばせていただきました。

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■井上由美子氏(第25回受賞者)
今回の選考は、(候補者が)20代~60代までとバラエティに富んでいて、作品の質もいろんなものが集まっていて、とても楽しい選考会でした。その分、悩みも多かったんですけど。私は、最初から源さんの「グレースの履歴」が素晴らしいなと思っていました。今は若い方向けのドラマが多い中で、“大人による、大人のための、大人のセリフを楽しむドラマ”っていうのは非常に少ないので、そこをきちっとやって下さって、見ごたえもありました。8本ある台本を読みましたが、8本ぐらい書くと真ん中のほうが少し緩んでしまうことがあるんですけど、まったく緩まず、全話均一に練り上げられていて、かといって決して堅苦しくない、静かなおかしみもあって素晴らしいシナリオでした。

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■坂元裕二氏(第26回受賞者)
審査にあたって膨大な数の脚本を読むのですが、「グレースの履歴」はとても楽しく、穏やかな世界観に浸るように読むことができました。何よりその手腕といいますか、技術力として、その高さに、同業の人間が言うのも変ですが、舌を巻きました。ちょっとその技術を分けてもらえたらいいなと思いました。

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<受賞者コメント>
これだけの錚々たる脚本家の方に、こういう場だとしてもお褒めの言葉をいただくというのは、汗顔の至りといいますか…。本当に僕も、大森(寿美男)さんが先ほどおっしゃってましたけれど、わりと脚本書いているんですよ(笑)。

数にしたら、100本以上書いているんですよね。ただ、それは自分が撮るものなので、作品になった時にはディレクターというか演出家というか、映画の場合は監督ということで世間に認知される。でも僕の場合、脚本がすごい大事で、毎回一生懸命書いているので、脚本家として認めてくれないかなとずっと何十年も思っていました(笑)。中でも、この向田邦子賞というのは憧れの賞というか、第一線の一流の脚本家の方に選ばれるということでその意義や価値があって、すごく憧れの賞だったんですね。

僕が少年時代から青春時代にかけては、やはり向田さんが書かれたドラマをテレビで観ていましたし、そういう文化の中で育ってきました。向田さんとか、山田太一さんとか、市川森一さんとか、そういう世界の方々が作るテレビの上質なドラマというのを観てきたので、それが血肉になっている。僕は、脚本の勉強もしたことはないんですよね。どなたか師匠がいるとか、そういう学校に通ったとかいう経験は全くない。なので、そういう子どもの頃に観ていたテレビが先生というか、そういった意味で、向田さんの書かれる脚本というのは、はっきりと言葉として自分の中に取り込まれている気がしています。だから、このような賞をいただけるというのは、ちょっと感動的なんですよね。やっといただけたというか。

みなさん若い時から頭角を現している、第一線で活躍されている(脚本家の)方が多いので、30代とか40代とか一番エネルギーにあふれている時に代表作に出会うということが多くて、そういう時期に受賞されていると思うんですが、僕は「やっと見つけていただいてありがとうございます」という感じです。

<作品情報>
原作:源孝志
演出:源孝志
音楽:阿部海太郎
制作統括:樋口俊一、八巻薫
プロデューサー:森井敦、中森幸介、石崎宏哉
出演:滝藤賢一、尾野真千子、伊藤英明、柄本佑、林遣都、山崎紘菜、黒谷友香、宇崎竜童、広末涼子 ほか

<源孝志氏プロフィール>
1961年6月5日生まれ。岡山県出身。立命館大学産業社会学部卒業。
卒業後はホリプロに入社した後、日本テレビに出向。主にバラエティー番組のプロデューサー、ディレクターとして活躍。03年に独立して株式会社オッティモを設立。99年に「同窓会へようこそ」(TBS)で初のテレビドラマ脚本を担当。おもなテレビドラマ作品は、「京都人の密かな楽しみ」「スローな武士にしてくれ~京都 撮影所ラプソディー~」「令和元年版 怪談牡丹灯籠」(すべてNHK BSプレミアム)、「ライジング若冲 天才 かく覚醒せり」(NHK総合)、「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」(NHK BSプレミアム)など。多くのテレビドラマ作品では演出も手がけるほか、映画「東京タワー Tokyo Tower」「大停電の夜に」などの監督も務めている。

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<向田邦子賞とは>
故・向田邦子さんがテレビドラマの脚本家として、数々の作品を世に送り出し活躍してきた功績を讃え、現在のテレビ界を支える優秀な脚本作家に贈られる賞として、1982年に制定されました。主催は「TVガイド」を発行する東京ニュース通信社で、選考は歴代受賞者らによる向田邦子賞委員会が担当しています。前年度に放送されたテレビドラマを対象に、選考委員がノミネート作品を選定。本選を含めて4回の討議を経て受賞作品を決定しています。選考委員は大石静氏(第15回受賞者)、大森寿美男氏(第19回受賞者)、岡田惠和氏(第20回受賞者)、大森美香氏(第23回受賞者)、井上由美子氏(第25回受賞者)、坂元裕二氏(第26回受賞者)。※向田邦子賞受賞順

向田邦子賞については、東京ニュース通信社のドラマ専門Web「TVガイドみんなドラマ」(https://mindra.jp/)でも関連記事を公開しています。

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