純水素型燃料電池を活用した実証施設「H2 KIBOU FIELD」稼働
PR TIMES / 2022年4月19日 3時40分
[画像: https://prtimes.jp/i/3442/4651/resize/d3442-4651-b0ebb5c823152de42b22-0.jpg ]
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、純水素型燃料電池と太陽電池を組み合わせた自家発電により、事業活動で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーで賄う「RE100ソリューション」実証施設「H2 KIBOU FIELD」を2022年4月15日より稼働します。本格的に水素(※1)を活用する工場のRE100化は、世界初(※2)の試みとなります。
今回、滋賀県草津拠点に5 kW純水素型燃料電池99台(495 kW)と太陽電池(約570 kW)を組み合わせた自家発電設備、そして余剰電力を蓄えるリチウムイオン蓄電池(約1.1 MWh)を備えた大規模な実証施設を設置しました。ここで発電した電力で草津拠点内にある燃料電池工場の製造部門の全使用電力を賄うとともに、3電池連携による最適な電力需給運用に関する技術開発および検証を行います。
この3電池を組み合わせることで、広大な設置面積が必要となり、かつ天候の影響を受けやすい太陽光発電の特性を補完し、例えば工場の屋上など限られたスペースでの自家発電設備の設置も可能になります。また、蓄電池との連携により、電力使用量がピークになった時でも燃料電池と蓄電池からの電力供給をコントロールすることで、必要な電力を自家発電設備で安定的に賄うことができます。
さらに、5 kWの純水素型燃料電池を複数台連携させることで、建屋・敷地に合わせたレイアウトで大電力化しながら、必要な電力量に応じて機器を発電させたり停止させたりする運用が可能になり、機器劣化を抑制し、生涯発電量を最大化させます。また、工場内の稼働を止めることなく、無停止でのメンテナンスも可能になります。
本実証を通じて純水素型燃料電池の運用を含めたエネルギーマネジメントに関するノウハウ・データの蓄積と実績構築を図り、自家発電により事業活動に必要な再エネ電力を賄う「RE100ソリューション」の事業化を目指します。
パナソニックは、カーボンニュートラル社会に向けてグループが掲げる長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」に基づき、再生可能エネルギーの導入拡大に向けて、水素(※1)の本格活用という新たな選択肢の提案を行い、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
<特長>
1. 世界初(※2)水素を活用した工場の再生可能エネルギー100%化に向けた実証
2. 3電池連携のエネルギーマネジメントシステムで最適かつ安定した電力供給
3. 純水素型燃料電池の複数台設置と運転制御による長期運用、無停止メンテンナンス化
※1. 環境価値証書の活用を含む再生可能エネルギーにて生成されたグリーン水素を活用することでRE100に対応可能、実証開始時は再エネ由来の水素を用いるものではありませんが、将来的には再エネ由来の水素を使用したRE100化を目指しています
※2. 工場の稼働電力を賄う自家発電燃料として本格的に水素を活用した実証において(2022年3月31日現在、パナソニック調べ)
【参考】2021年5月24日 プレスリリース「純水素型燃料電池を活用したRE100化ソリューションを実証」
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/05/jn210524-1/jn210524-1.html
【お問い合わせ先】
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 スマートエネルギーシステム事業部
電話:06-6908-1131(代表 受付 9:00~17:30)
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 純水素型燃料電池を活用した実証施設「H2 KIBOU FIELD」稼働(2022年4月15日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2022/04/jn220415-1/jn220415-1.html
<関連情報>
・2021年5月24日 パナソニックプレスリリース「純水素型燃料電池を活用したRE100化ソリューションを実証」
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/05/jn210524-1/jn210524-1.html
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