“リーグNo.1” 3ポイントシューター渡邊雄太　戦列復帰で好調ネッツをさらなる高みへ【12/13(火)午前9時『THE MATCHUP』ネッツ対ウィザーズ】

NBA Rakuten / 2022年12月11日 12時0分

ハムストリング負傷による約3週間の欠場から復帰へ

ブルックリン・ネッツの渡邊雄太が、ハムストリングの負傷から約3週間ぶりに戦列に戻ってきた。キャリア最長となる4戦連続の2桁得点や、負傷直前のメンフィス・グリズリーズ戦ではヒーローインタビューを受けるなど、大活躍が続いたなかでの離脱だっただけに、復帰はファンにとって待望のニュースとなった。

ネッツにとっても、渡邊の復帰は朗報だ。チームは11月末から12月にかけて4連勝を記録し、借金を返済。そんななか、一時3ポイント成功率でNBAトップに立っていた“リーグNo.1”3ポイントシューターの帰還で、今後さらに調子を上げていくことが期待される。

NBA最高の優良コスパシューター

これまでもディフェンダーとして一定の評価を受けていた渡邊にとって、今季の躍進は間違いなくオフェンスの出来によるところが大きい。NBA5シーズン目となる今季は平均8.1得点、フィールドゴール成功率60.9%、3ポイント成功率57.1%と、いずれもキャリアハイの数字を叩き出している（成績は全て12月8日時点のもの）。

さらに試合にどれだけ影響を及ぼしたかを示すPIE（Player Impact Estimate）はチーム4位。リーグ全体で見ても、ベンチから出場した選手（最低10試合＆平均15分出場）の中では18位と、リーグ有数の控え選手と言える成績を残している。また、上位17選手の平均推定年俸が1160万ドルであることに対し、渡邊は196万ドル（1月10日まで無保証）と圧倒的に安価で、これほどコストパフォーマンスの良い活躍を披露すれば評価が上がるのは必然だ。

「僕がうまくシュートを打てるのは、KD（ケビン・デュラント）、ベン（シモンズ）、カイリー（アービング）のおかげ。みんなにダブルチームにいくことで僕は常にオープンになる。僕の仕事はそのオープンショットを決めることです」

本人はこう謙遜するが、チャンスをしっかりと決められる渡邊の存在は、ネッツにとって頼もしい限りだろう。

好調の要因はスーパースターからのアドバイス

なぜこれほどまでにオフェンス面で好調を維持できているのか。その大きな要因の一つに、過去4度の得点王に輝いたリーグ屈指のスコアリングマシン、ケビン・デュラントからのアドバイスがあるという。

「彼は何があっても自信を持って打ち続けろと言ってくれている。彼は多くの自信を与えてくれるし、そのリーダーシップに本当に感謝しています」

そんな渡邊に対してデュラントも「ユウタは間違いなく決めてくれるからね。攻守ともに堅実なプレイをしているし、期待しているよ」と語り、スーパースターからの絶大な信頼も渡邊の自信に繋がっている。

名シューターの仲間入りなるか

NBAの単一シーズンにおける3ポイント成功率の歴代最高記録は、2009-10シーズンにカイル・コーバー（当時ユタ・ジャズ）がマークした53.6％（110本中59本成功。当時の規定本数は成功数55本）。歴代2位は現ゴールデンステイト・ウォリアーズHC（ヘッドコーチ）のスティーブ・カーが、シカゴ・ブルズ在籍時の1994-95シーズンに記録した52.4％（170本中89本）だ。NBAの長い歴史の中でも、3ポイント成功率50％超えが達成されたのはたったの8回。もし渡邊が現在の調子を維持して82本の規定成功数をクリアできれば、名シューターたちと肩を並べることになる。

ネッツでは2019-20シーズンに平均19.8得点をマークしたTJ・ウォーレンが復帰し、チーム内で出場時間を争うライバルが増えた。それでも渡邊が開幕から築いてきた信頼は、そう簡単に消えるものではないだろう。チームをさらなる高みに引き上げると同時に、シーズン終了時、“渡邊雄太”の名前がリーダーズボードの一番上にあることを期待したい。

■【THE MATCHUP】ブルックリン・ネッツ対ワシントン・ウィザーズ
日時：日本時間12月13日（火）午前9時
会場：キャピタル・ワン・アリーナ
解説：佐々木クリス / 実況：永田実
視聴可能プラン：LEAGUE PASS（BASIC PASSでのLIVE・見逃し配信はございません）

なお、渡邊雄太が大活躍した日本時間11月21日（月）のメンフィス・グリズリーズ対ブルックリン・ネッツを、NBA RakutenのYouTubeチャンネルで12月12日（月）午後8時から1週間の期間限定で無料配信いたします。感動の一戦を是非お楽しみください！

皆さんが予想する、渡邊選手の今季終了時の3ポイント成功率は何％ですか？