江口洋介×蒔田彩珠インタビュー ドラマ『誰かがこの町で』出演
Rエンタメディア / 2024年12月5日 10時0分
江口:『忍びの家』の時に、のっけからグッと距離を縮めていったんです。みんなでいても一人の時間を作るタイプだなと思ったので、「電車で来てるの?」って話しかけに行ったりしました。話しかけると自然体で返してくれるんですよ。「はい、電車で来てるんです」って。電車で現場に来てるところも含めて、芸能界の匂いが全然しないというか、女優さんとして「このまま行ってほしいな」って思いました。今回は親子役じゃないからどうなるかなって思ったりもしましたけど、最初に言ったように“陰”のある表現もできるし、日に日に印象が違ってました。今日会った時も変化を感じましたし、今後の成長が本当に楽しみです。
蒔田:『忍びの家』の時とのギャップにびっくりしたんですけど、共通して言えるのは、今回も大変な役ですけど、常に周りの俳優さんたちと、このシーンはどうするかと一緒に考えて、みんなの意見を聞いたりして、気にかけてくださったんです。なので私も自分の意見として「こうしたい」って表現できましたし、それを受け止めてくださったのがうれしかったです。
江口:いやいや(笑)。「じゃあ、ここはこうして」って仕切ったりできるタイプじゃないから。でも、監督もそうだけど、俺たちもその場をどう作るかっていうのも仕事なので、そこで演技として“芝居が乗る”ためにどうするかというのは考えています。あぁ、そういうところを見ててくれてたのは嬉しいなぁ(笑)。
――お二人の共演された『連続ドラマW 誰かがこの町で』の放送開始が楽しみですが、最後にWOWOWのオリジナルドラマのおすすめ作品を教えてください。
江口:僕は『しんがり』(『連続ドラマW しんがり〜山一證券 最後の聖戦〜』)ですね。『なぜ君は絶望と闘えたのか』もいいし、『石つぶて〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜』もいいけど、『しんがり』が作品的にも一番タフな内容だったので。証券会社が舞台で、「あんな事件あったな」って記憶にはあったんですけど、そこを一回なぞる感じで演じさせてもらいました。これこそWOWOW得意の社会派ドラマという感じですよね。ぜひ見てもらいたいです。今回のドラマもそういう社会派の流れを汲んでいる作品なので、あわせてぜひ(笑)。
蒔田:私は『連続ドラマW 血の轍』です。
江口:これもすごいタイトルだね。
蒔田:私が出演した唯一の連続ドラマWで、10年前で12歳の時でした。このドラマも過去の事件と現在が交錯する作品だったので、これも今回の作品と共通する部分もあるのかなって。このドラマでは事件に直接関係する役ではなかったので、今回、事件と絡める役でうれしいです。
江口:10年前にWOWOWのドラマの撮影現場の雰囲気を体験してたわけだよね。
蒔田:当時、小学生だったということもあって、現場の雰囲気に圧倒されてました(笑)。今回も「WOWOWだからあんなふうに圧倒されるのかな?」なんて思ったりしてたんですけど、あの時とは違う雰囲気で、さっきお話ししていたように現場は和気あいあいとしていたので安心しました(笑)。
江口:『血の轍』、気になるなぁ。ぜひ、これも『誰かがこの町で』とあわせて見てもらいましょう。
蒔田:はい、ぜひ見て見てください(笑)。
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