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杜けあきインタビュー:朗読劇『忠臣蔵』と夢の音楽会「杜けあき・朝美絢」のお話

Rエンタメディア / 2024年12月27日 10時0分

ーー情報を拝見した時に一瞬意味がわからなくて、どういうことだろうって確認しました。

ポスターには現役のときの写真が入っているから尚更でしたね。

ーー朗読劇と理解して、なるほど!と。

これは様々な可能性を秘めている素晴らしい企画で、OGとしてもありがたいなと思っています。私の上の世代のOGの方々ももちろんですが、どんどん卒業していくわけですから、どの人にも可能性が膨らむ企画だと思います。

ーー『忠臣蔵』をミュージカルとして上演し、名作として残ったこの作品の魅力を、ぜひ当時の思い出と共に伺わせてください。

一番は『忠臣蔵』という世界を、女性だけの劇団で、あのように華やかさをふんだんに入れながら、史実をもとに成立させたというのはとっても大きな功績だと思います。天国にいる柴田(侑宏)先生に、「先生、私達すごいことをやったんですね」と申し上げたいくらいの思いがあります。あの頃はもう無我夢中でした。自分にとってのサヨナラ公演であり、旧大劇場を閉める責任のある公演でもあったので、「感慨もひとしお」みたいな余裕はなく、ちゃんとやり遂げようという、自分の宝塚の集大成という思いが一番大きかったと思います。そして、朗読劇に形は変えど、今回は再演ですよね。今こうして32年経って、この作品をやることへの反響が、逆に当時への答えというか。作品への評価をすごく感じていて、やっぱり皆さん観たいんだ、聴きたいんだって。それもやっぱり生でということですよね。

ーーあの歌、あのセリフたちを、再び生で聴けるのは特別ですね。

自分のコンサートやディナーショーなどで、ちょっとずつ抜粋してやることはあっても、作品として丸々上演することはなかったわけですから。 内蔵助という人物の時間で、何時間も過ごすというのは本当に久しぶりなので、嬉しくて震える思いです。

ーー宝塚の名作は、いろいろと再演されてきていますが、このためにされなかったのかと思うぐらいに、本当に温めに温めた、満を持した感がありますね。

そうですね。やっぱりその時々の組の状況などが、適材適所に揃っていて、日本物を順番に積み上げてきた当時の雪組だったからできたと思いますし、柴田先生が魂を込めて素晴らしい本を書いてくださったということだと思うんです。みんなにとっての集大成だった気がします。

ーー柴田先生の名作は今もたくさん上演されていて、拝見するたびにそのセリフの美しさを感じます。

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