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”中国嫌い”の韓国で中国のドラマやコスメが人気の理由=韓国ネット「韓流が日本に浸透したように…」

Record China / 2024年3月6日 6時0分

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5日、韓国・朝鮮日報は「韓国人の中国への好感度は低いが、中国の文化・コンテンツを楽しむ韓国人は増えており、中国の文化資産が韓国内に浸透している」と伝えた。写真は張家界の名山「天門山」。

2024年3月5日、韓国・朝鮮日報は「韓国人の中国への好感度は低いが、中国の文化・コンテンツを楽しむ韓国人は増えており、中国の文化資産が韓国内に浸透している」とし、「中国で制作、生産されるコンテンツと工業製品の質が大きく向上したことによる変化とみられる」と伝えた。

記事によると、数ある文化コンテンツの中でも特に中国ドラマへの関心が高まっている。韓国のOTT(ネット動画サービス)・ウェイブの資料によると、中国ドラマの視聴者数と視聴時間は毎月増加している。昨年12月の視聴者数は前月比20%増加、視聴時間は40%増加した。ウェイブの海外シリーズ全体のうち中国ドラマが占める視聴時間の割合は50%に迫るという。

最近の中国ドラマ人気は、これまで中国ドラマに比較的関心が薄いとされてきた中年女性が牽引している。中国ドラマのファンだという40代女性は「中国ドラマはスケールが違うし、ジャンルも多様だ」とし、「昨年放送された『長月燼明』は最初のシーンから華麗なCG技術がふんだんに使われていて、ファンタジー設定も面白くはまって見入ってしまった」と話した。

韓国の中国ドラマファンは「中国という国のイメージは関係なく、むしろ中国への好感度が高まっている」と口をそろえている。4~5年前から中国ドラマを視聴しているという30代女性は「最近のCGは昔のように不自然でなくなった」「22年に放送された『蒼蘭訣~エターナル・ラブ~』を見て中国ドラマの質が大きく成長したと感じた」と評価し、「中国という国に対して抱くイメージと、文化コンテンツを楽しむことは別」と話したという。

また韓国では最近、中国のコスメブランドの影響力も高まっている。誠信女子大学ビューティー産業学科のキム・ジュドク教授は「安さが売りだった中国コスメが最近は質も大きく向上し、ユニークなデザインも注目を集めている」と説明した。ソウル市内に住む大学生(25)は「中国といえばPM2.5、キムチやチマチョゴリなどの韓国文化を自分たちのものと言い張る態度、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備への報復措置など否定的なキーワードが真っ先に浮かぶ」としつつも「最近人気の中国コスメを見て、その精巧でユニークなデザインに驚いた」「普段は中国に対する否定的認識のため中国コスメは購入しないが、購買意欲が掻き立てられた」と話した。最近では韓国のコスメブランドが中国のコスメブランドの製品デザインを盗用し、批判されるケースも増えているという。

張家界の名山「天門山」

韓国で中国の文化コンテンツの人気が高まっていることについて、慶熙大学中国語学科のチュ・ジェウ教授は「国民が政治、歴史、文化などを分野別に分け、それぞれに異なる認識を持っていることが示されている」とし、「中国という国と接する際も、複数の分野を一つにまとめて考えるのではなく、テーマ別に分けて対応するのが適している」と述べたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「時代劇は一度中国ドラマを見たら韓国ドラマが見られなくなる。スケールがあまりに大きく圧倒されるし、ストーリーも多様」「中国の文化が好き。どの国よりも豊かだから」「韓流が嫌韓の日本に浸透したように、華流も韓国に広がる可能性がある」などの声が上がっている。

一方で「中国ドラマや中国コスメにはまっているという人は周りに1人もいないけど」「韓国に住む中国人が増えたのでは?」「韓国にいる中国人留学生らが見ているんだよ。韓国国民は中国文化に少しも関心ない」などと指摘する声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

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