中継衛星「鵲橋2号」が打ち上げ、月探査4期が再始動―中国
Record China / 2024年3月22日 12時30分
月探査4期の嫦娥7号中継衛星がキャリアロケット「長征8号遥3」によって、中国文昌航天発射場から打ち上げられた。
中国国家航天局によると、20日午前8時31分、月探査4期の嫦娥7号中継衛星(鵲橋2号)がキャリアロケット「長征8号遥3」によって、中国文昌航天発射場から打ち上げられた。鵲橋2号は月探査4期の後続プロジェクトの重要な一環として、地球と月の新たな「カササギの橋」を架け、嫦娥4号や嫦娥6号などのミッションに地球・月間の中継通信を提供する。人民網が伝えた。
月が常に同じ面を地球に向けていることから、月の裏側に着陸する探査機は月そのものによって遮られ、地球との計測制御・通信およびデータ伝送を直接行うことができない。一方で、月探査4期で着陸探査およびサンプリングの地点が主に月の南極と月の裏側に位置するため、より多くの機能とより優れた性能を持つ中継衛星によって月の地球に向けた新たな「中継通信局」を設置し、月の裏側にある探査機と地球との間の通信およびデータ伝送の問題を解決する必要がある。そこで科学研究者は現在稼働中の嫦娥4号、そして間もなく実施する嫦娥6号、7号、8号およびその後の国内外月探査ミッションなどに中継通信サービスを提供するため、鵲橋2号の研究開発を行った。
鵲橋2号は2018年に打ち上げられた嫦娥4号の中継衛星「鵲橋」と比べ、技術イノベーションと技術状態がより多く、より機能が優れており、接続がより複雑で、開発の難易度がより高く、ミッション期間がより長い。また鵲橋2号は複数の科学ペイロードを搭載し、科学探査を実施する予定だ。
月探査4期は21年12月に実施を許可され、嫦娥4号、6号、7号、8号の4回のミッションからなる。嫦娥4号は2018年12月に打ち上げられ、世界初の月裏側軟着陸・探査を実現した。嫦娥6号は24年上半期にタイミングを見計らい打ち上げられる。嫦娥7号と8号は月科学研究ステーションの基本形を構築し、月の環境探査などのミッションを実施する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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