有人飛行船「祥雲」AS700が初のフェリーフライトを完了―中国
Record China / 2024年4月2日 5時30分
中国の有人飛行船「祥雲」AS700が初のフェリーフライトを完了しました。
中国航空工業集団有限公司が自主開発した民間用有人飛行船「祥雲」AS700が3月30日午前7時4分、中国中部の湖北省荊門漳河空港から空中に舞い上がり、1時間46分の飛行の後、荊州沙市空港に穏やかに着陸し、短い休憩を経て荊門に戻る、初のフェリーフライトを終えました。今回のフェリーフライトでは、飛行船自体の性能と乗務員の飛行、地上支援、空域調整などの総合能力をあらゆる面から検証し、今後の長距離フェリーフライト実現の基礎を固めました。
今回のフェリーフライト任務を担当したAS700の林宏操縦士は、「AS700はベクトル制御技術を採用しており、狭い場所で垂直離着陸が可能な能力を備えている。また、他のさまざまなタイプの飛行船と比べても機動性が高く、限られた土地を隅々まで活用でき、運営コストを大幅に節減できる」と語りました。
AS700有人飛行船プロジェクトマネージャーの杜偉氏によりますと、昨年、AS700が型式証明を取得したというニュースは国内外で大きな反響を引き起こし、既にいくつかの大手国営旅行会社や5A級の観光地から引き合いが来ているとのことです。また、AS700の開発は中国の消費の高級化へのモデルチェンジ・アップグレードという需要に見合うもので、現在約20機の発注意向を得ており、1機目は今年末に引き渡される予定です。開発チームは今後、低空観光旅行を典型的な利用シーンとし、先駆的ユーザーを通じて有人飛行船の商業運行のさまざまな局面を切り開き、さらに緊急救援や都市公共サービスといった分野に利用シーンを広げ、商業運行に向けて徐々に市場への普及を図っていきたいとしています。
AS700有人飛行船は2023年12月に中国民用航空局が発行する型式証明を取得し、中国で初めて耐空規範・法規に基づいて自主開発された、完全に独自の知的財産権を持ち、型式証明を取得した、推力ベクトル制御機能装備の先進的有人飛行船です。同艇の形状は流線型エアバッグ外形で、4枚の「X」型硬式台形尾翼、1点1支柱式非格納式着陸装置を採用しています。最大離陸重量は4150キログラム、最大航続距離は700キロ、最大飛行時間は10時間、最大飛行速度は毎時100キロ、最大乗船人数は10人(操縦士1人を含む)となっています。(提供/CRI)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
飛行時間7分〝日本一短い航空路線〟廃止へ「苦渋の選択」 世界に5機の特別仕様で運航
産経ニュース / 2024年4月27日 10時0分
-
国産有人飛行船、低空観光の新たな人気者に―中国
Record China / 2024年4月27日 6時30分
-
第4回消費財博、新たな質の生産力が消費高度化をけん引―中国メディア
Record China / 2024年4月16日 11時30分
-
第二種型式認証ドローン E6150TCが登場 目視外による「空の物流」が可能に
PR TIMES / 2024年4月5日 14時45分
-
旅客機、雷浴びてもなぜ大丈夫? JAL便は「2度被雷もちゃんと着陸」、裏には設計の妙が
乗りものニュース / 2024年4月4日 16時12分
ランキング
-
1米スターバックス、3年ぶりの減収…中東での不買運動や北米の節約志向が重荷
読売新聞 / 2024年5月1日 22時24分
-
2円下落、一時158円台に迫る 介入観測後も円安止まらず
共同通信 / 2024年5月1日 18時30分
-
3Googleの「約束破り」が示す検索市場の"危うさ" ヤフーへの技術提供制限で公取委が初の処分
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 7時20分
-
4「テーマパーク化した大学」を経たZ世代の不都合 先生と生徒が共犯でうみだす「いい子症候群」
東洋経済オンライン / 2024年5月1日 11時0分
-
5観光業で働く人のためにも「GWは廃止すべき」 こう提言しても、何も変わらなかった理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月1日 6時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください