「やめてくれ！」ボートで川下りの親子に職員が石を投げつける―中国

中国・安徽省宣城市の川で子どもと共にボートに乗っていた男性が、景勝地を管理する職員から石を投げ付けられる事件があった。

中国・安徽省宣城市の川で子どもと共にボートに乗っていた男性が、景勝地を管理する職員から石を投げ付けられる事件があった。

当事者の李（リー）さんによると、事件があったのは3月30日午後3時ごろ。幼い子ども2人を乗せてボートで川下りをしていたところ、4人の人物がやってきて何も言わずにボートに向かって石を投げ始め、「岸に付けないと殺してやる」などと言い放った。

動画には、石を投げる人物に向かって李さんが「おい、やめてくれ！」「流れがこんなに急なのにどうやって岸につけろというんだ」と声を上げる様子が映っている。

李さんによると、川にはボート禁止などの注意書きは一切なかった。4人は川などを管理する職員と名乗ったが、制服は着ていなかったという。李さんは「彼らは驚かそうとしたのではなく、実際に石をぶつけようとしてきた」「子どもの頭に当たりそうになった」と語った。

その後、李さんの通報で警察官が駆け付けると4人は罵倒するのをやめて去っていき、警察官もその4人に何も言わなかったという。

景勝地の関係者は現場の川について「個人がボートで下ることは禁止している」とし、「職員が口頭で注意したが聞き入れなかったため、水面に向かって石を投げたようだ。過去にも無断で川に入り流されたり取り残されたりする事故があった」と説明。「（石を投げたら）相手がけがをすると思わなかったのか？」との質問には、「力のコントロールができていなかった」と話した。

中国のネットユーザーからは「子どもに石投げるとか、マジで大胆だな」「こんな狂暴な職員がいるのか」「故意傷害罪で捕まえるべき」「もう殺人未遂だよ」「『力のコントロールができていなかった』には笑ったわ」「ここは危険なので殺しますって？」「ずいぶんな景勝地だ」「こんなところ行きたくない」といった声が上がった。

報道によると、現在事件について公安機関が調査を行っており、関係者1人がすでに行政拘留されているという。（翻訳・編集/北田）