9．9万立方メートル、世界最大の積載容量のエタン運搬船が上海で引き渡し

世界最大の積載容量のエタン運搬船が上海で引き渡されました。

中国船舶集団傘下の江南造船が建造した、9万9000立方メートルの世界最大の積載容量のデュアル燃料エタン輸送船（VLEC）シリーズの最初の型式の船のH2781が22日、「ガス・チャンジアン（GAS CHANGJIANG）」と正式命名されて上海で引き渡されました。

同船は江南造船が独自に開発したもので、特にその中核となる低温貨物保護システムもB型キャビンとして独自に開発されました。同型船は全長230メートル、全幅は36．6メートル、全深さは22．5メートルで、米国船級協会に登録され、エタン、エチレン、LPGなどのさまざまの液化ガスの輸送に利用できます。また、燃料消費が少なく、蒸発率が低く、液位の積載制限がなく、維持コストが低いなどの強みがあります。

同型船はエタンの長距離輸送に最適な船型で、船舶産業界の最高賞である科学技術特等賞も受賞しました。江南造船はこれまでにVLECを32隻受注し、輸送力ベースで世界シェアの80．2％を占めているとのことです。

「GAS CHANGJIANG」号は江南造船が納品した9万9000立方メートルVLECの6番目の船で、江南造船がこれまでに納品した1．0版の船型と比べ、1．5版の船型として186項目の設計最適化を行い、空船時で200トン超の軽量化を実現したとのことです。（提供/CRI）