中国人の月面着陸、2030年までに実現へ―中国メディア

中国人の月面着陸は2030年までに実現する計画だという。

中国有人宇宙事業報道官で中国有人宇宙事業弁公室副主任の林西強（リン・シーチアン）氏はこのほど開かれた「神舟18号」有人飛行ミッション記者会見で、「有人月探査月面着陸段階のミッションは中央政府の承認を受けて実施開始となる。2030年までに中国人による月面着陸を実現することが全体目標だ。各システムは現在、計画に基づき開発・建設中だ」と述べた。科技日報が伝えた。

第4陣の宇宙飛行士はチームに加わった後、現役の宇宙飛行士と共に宇宙ステーションの今後のミッションを実施する上、中国人による月面着陸を実現する。

キャリアロケット「長征10号」、有人宇宙船「夢舟」、月面着陸機「攬月」、月面着陸服などの主要飛行製品のプラン開発が完了しており、初品の生産と各種試験が全面的に行われている。宇宙船と着陸機は熱力学試験や製品開発をほぼ完了し、ロケットは各種エンジンの地上試験を実施中だ。文昌有人月探査発射場の建設が全面的に実施開始となった。有人月面車及び月面ペイロード案の一般公募を行い、最適の案を競争で決定する。

宇宙ステーションのミッションと異なり、月面着陸のミッションを遂行する宇宙飛行士は関連技能の訓練を行い、それをマスターする必要がある。これには「夢船」と「攬月」の正常および緊急時飛行状況下での操作、月面での宇宙船の出入り、6分の1の重力での体重負荷歩行、月面車の長距離運転、月面での掘削、サンプル採取、科学調査などが含まれる。（提供/人民網日本語版・編集/YF）