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中国自動車市場、苦境の外資系はどうする?フォルクスワーゲンやトヨタの中国戦略とは

Record China / 2024年7月8日 18時0分

また、フォルクスワーゲングループのアウディと上海汽車は中国市場向けのスマートデジタルプラットフォームを共同開発する。新世代のインテリジェントコネクテッドカーを開発し、こちらは2030年以降の発売となる予定だ。

内燃エンジン車では、一汽大衆が多くのファンに愛される定番ファミリーカーのゴルフの新型を年内に発売する。1.5Lターボエンジンを投入し、エクステリアをリファインする。現行型の価格は12万9800~22万9800元(約286万~506万円)だが、据え置きまたは値下げとなるかに注目が集まっている。

トヨタはBYDや広汽集団と提携

トヨタ初の純EV「bZ4X」はリコールなどいろいろと物議を醸したモデルだった。広汽豊田と一汽豊田の双方で生産したが、次の「bZ3」はトヨタ、BYD、一汽豊田の3者提携により、一汽豊田が生産した。6月上旬に配車アプリ大手「栄浩出行」に5000台を納車した。27年間バッテリー事故のないトヨタのハイブリッド技術と経験、充実したサービス網を評価した結果という。

トヨタは江蘇省常熟市の研究開発センターをトヨタ智能電動研発センターに改称した。合弁会社のエンジニアらが中心メンバーとなり、電気自動車(EV)事業の中国本土化を加速する。そして2024年中に新しいbZシリーズを発売する。BYDと提携のクロスオーバーSUV「bZ Sport Crossover」、広汽集団と提携したSUV「bZ Flex Space」とセダンの3車種だ。これについて、「一汽豊田と広汽豊田はBYDと広汽集団のファウンドリーのようだ」と評するメディアもある。

広汽集団は新エネルギー車ブランドの広汽埃安(Aion)を立ち上げ、ヒット車を出している。2024年上半期の販売台数は17万7000台で、鴻蒙智行(ファーウェイ系)の19万4000台と争っている。

広汽豊田は広汽埃安の技術を採用する。具体的には、2代目AION V 覇王龍のプラットフォームを使用するAYS-Tプロジェクトがスタートした。広汽集団はトヨタとのbZシリーズの新開発を通じて世界のEV開発の頂きに上ることもできると報じられている。

内燃エンジン車では、一汽豊田は7月上旬にゴルフに先駆けてカローラを一新した。合計6モデル、価格は11万6800元~15万5800元(約257万~343万円)で、実質値下げになっているという。新型ゴルフへのプレッシャーとなりそうだ。

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