EVの生存領域は超小型車とスポーツカーのみ?異彩を放つ上汽通用五菱はGM系
Record China / 2024年9月7日 7時0分
上海汽車は同じ1958年に国産セダン「鳳凰」の生産を開始した。しかし、その後1975年に至っても年産5000台と伸び悩んだ。運命を変えたのは1985年のフォルクスワーゲンとの合弁、上汽大衆の設立だ。同社生産のフォルクスワーゲン・サンタナが大ヒットして国民車的存在となり、上海汽車に莫大な富をもたらした。続いてGMとの合弁に成功し、国有系最大の自動車企業となった。
上汽通用五菱は株主3社の「優勢資源」を統合し、先進的な経営理念とGM流の管理システムを導入した。これは思いの外うまくいき、競争力のあるバリューチェーン形成に成功した。そしてGMのイメージとは真逆の超小型車で大成功を収めた。
上汽通用五菱のラインナップ
上汽通用五菱は2003年にシボレーSPARKを発売した。2005年に先進的超小型エンジン工場の建設に取り掛かる。年間50万基のエンジンを生産し、後の自主開発車の成功につながった。2010年に海外展開を見据えた自主ブランドを発表し、「五菱」と二本立てとなった。
これまでに超小型商用車、超小型バン、超小型2座トラック、超小型4座トラック、超小型乗用車の5系統、200を超える車種を生産してきた。公式サイトによると、現在は「紅標」「銀標」「宝駿」の3系統39車種を生産している。
「紅標」は商用車シリーズで、純EVのバン軽トラが「揚光」「栄光」「栄光小卡」「E10」の4車種、ガソリン車のバン軽トラが「宏光V」「宏光S」「新宏光S」「宏光S3」「宏光PLUS」「栄光S」「栄光新卡」「栄光小卡」「五菱之光」「五菱征程」「五菱龍卡」「五菱征途」の12車種の計16車種。
「銀標」は乗用車シリーズで、PHEVが「星光」「星光S」「星光共創版」「星辰混動版」「凱捷混動[金白]金版」の5車種、純EVが「繽果」「繽果SUV」「第三代宏光MINIEV」「宏光MINIEV馬卡龍」「宏光MINIEV経典款」「宏光MINIEV GAMEBOY」「宏光MINIEV敞篷版」「Air ev 晴空」「NanoEV」の9車種、ガソリン車が「星馳」「星辰」「佳辰」「星雲」「凱捷」の5車種の計19車種。
「宝駿」はスマートカーで、「悦也」「悦也Plus」「雲朶」「KiWi EV」の4車種。
これらの中で、最安グレードが10万元(200万円)以上というのは4車種のみ。ほとんどの車を4万~8万元(約80万~160万円)の低価格帯に収めている。
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