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「名探偵コナン」、ストーリーがひどいと批判されながら人気なのはなぜか―中国メディア

Record China / 2024年12月14日 14時0分

さらに、「『名探偵コナン』はもともと現実をベースにした推理作品だったが、近年では非現実的な展開が増えている。劇場版シリーズでは、コナンが高所から飛び降りたり、スケボーで列車を追いかけたりするシーンがあり、もはやアクション映画のようだと指摘されている。テレビシリーズでは、事件を解決するために無理やりこじつけた推理や非現実的な技術が登場し、視聴者から『これでは推理ではなくSFだ』とやゆされている」とした。

このほか、「一部の脚本家、特に浦沢義雄氏が手掛けたエピソードでは、奇抜でコミカル、時には『ありえない』事件が多く見られる。これらのストーリーは視聴者の間で議論を巻き起こす一方で、推理ファンからは『知能を侮辱されている』と批判されることも多い。しかし、こうした『炎上』が逆に作品の話題性とトラフィックを増やす結果になっているのだ」と説明した。

記事は、「多くの視聴者にとって、『名探偵コナン』は単なるアニメではなく、子ども時代の思い出そのものだ。工藤新一、毛利蘭、灰原哀(はいばらあい)といったキャラクターは鮮やかに描かれ、視聴者は彼らの運命に強い感情的な関心を抱いている。ストーリーが多少退屈になっても、ファンはキャラクターの成長を見るために作品を追い続けている。 こうした『ノスタルジー経済』により、古参の視聴者が離れることなく、彼らの忠誠心が名作の持続的な人気を支えている」と言及した。

そして、「近年の劇場版『名探偵コナン』シリーズは重要な収益源となっており、興行収入や話題性でたびたび新記録を打ち立てている。『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の興行収入は138億3000万円、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』は150億円を超える大ヒットとなった。劇場版シリーズは視覚効果やアクションシーンに一層力を入れており、大衆向けのエンタメ作品としての観客の期待に応えている。その結果、特に若い世代の新規ファン層を大量に獲得している」と分析した。

また、「短編動画プラットフォームやSNSの普及により、『名探偵コナン』は広範囲で議論される機会を得た。ストーリーのツッコミどころが、逆に注目ポイントになっている。たとえば、非現実的な推理や不条理な事件が、『どんな展開なのか見てみたい』と一般の視聴者を引ききつける要因になっている。この『ツッコミ文化』の盛り上がりにより、『名探偵コナン』を見てツッコむこと自体が一種の娯楽となり、たとえネガティブな評価でも作品の話題性に貢献している」と述べた。

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