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中国と中南米諸国の協力、「経済発展に重要な原動力与えている」と中国・国営メディア

Record China / 2025年1月11日 12時0分

中国と中南米諸国の協力、「経済発展に重要な原動力与えている」と中国・国営メディア

中国は「米国の裏庭」とも呼ばれる中南米諸国との協力に力を入れている。国営メディアは「中南米諸国の経済発展に重要な原動力を与えている」と強調した。写真は中国・チリ外相会談(2024年12月4日、北京)。

「米国の裏庭」とも呼ばれる中南米諸国との協力に力を入れている中国。国営メディアは「中国と中南米諸国間の経済・貿易協力は質の向上とアップグレードを続け、経済の相互補完性が高く、発展戦略が合致するなどの長所を生かし、中南米諸国の経済発展に重要な原動力を与えている」と強調した。

国営新華社通信が紹介した国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)の報告書によると、2024年第1~3四半期(1~9月)の中国と中南米諸国間のモノの貿易額は前年同期比7.7%増の4274億ドル(約67兆5200億円)で、通年では5000億ドルを突破する見通し。中国は中南米諸国にとって第2位の貿易相手国で、ブラジルやチリ、ペルーなどの最大の貿易パートナーでもある。

24年は中国と複数の中南米諸国間の経済・貿易協力が新たな進展を遂げた。5月に中国とエクアドルの自由貿易協定(FTA)が正式に発効したほか、中国はホンジュラスとの自由貿易協定のアーリーハーベスト(早期収穫)に関する取り決めに調印し、ペルーとの自由貿易協定のアップグレード交渉を実質的に終えた。中国は現時点で、中南米地域の5カ国と自由貿易協定を結んでいる。

中国と中南米諸国は連携して質の高い「一帯一路」(現代版シルクロード経済圏構想)共同建設を推進している。24年11月には「一帯一路」の重要プロジェクトとして中国とペルーが共同建設したチャンカイ港の開港式が行われた。

メキシコの経済教育研究センター(CIDE)のディレクター、アルマンド・レナート・バルデラマ・サンタンデール氏は同プロジェクトについて「中国が質の高い発展を通じて国際協力を推進する実例であり、中国は実際の行動でペルーの現代化を後押ししている」と評価。「これらのインフラはペルーおよび太平洋地域全体の経済発展に利便性を提供し、相互接続を促進する」とした。

中国の新エネルギー産業チェーンも中南米諸国のグリーン(環境配慮型)発展・転換により、普遍的で利用しやすいソリューションを提供している。中国は中南米諸国の太陽光発電所建設に積極的に参画し、エネルギー転換を後押ししている。

24年6月には中国発電大手、国家電力投資集団が手掛ける海外での大規模太陽光発電プロジェクトがブラジルで完成。セアラ州のパナティ太陽光発電所とピアウイ州のマランガトゥ太陽光発電所の設備容量は738メガワットに上り、毎年地元の数十万世帯にクリーンエネルギーを提供することができる。

さらに中南米諸国では比亜迪(BYD)や長城汽車、宇通客車など中国自動車メーカーの新エネルギー車(NEV)の人気もますます高まっている。チリ運輸通信省のデータによると、チリの首都サンティアゴでは24年8月時点で、運行されている路線バス7000台近くのうち、2480台が純電気バスで、すべて中国製だ。(編集/日向)

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