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「名探偵コナン」の30年間の人気とその「真実」を考察―中国メディア

Record China / 2025年2月1日 22時0分

北京漫画学会会長であり、北京第二外国語学院日語漫画文創専門教授である陶冶(タオ・イエ)氏は「『名探偵コナン』の人気は、ストーリー設定、キャラクター造形と感情の共鳴、劇場版作品における商業的成功と観客の習慣化、さらに時間軸の『停滞』と長期連載の魅力にあり、30年にわたる連載が、多くの長期的なファンを育んできた」とした。一方、北京郵電大学デジタルメディアとデザイン芸術学院の副教授である高盟(ガオ・モン)氏は、「名探偵コナン」の人気は推理要素そのものの魅力と密接な結びつきが人々の好奇心を満たしているためだと考え、「黒ずくめの組織をめぐる主線ストーリーの一貫性やSF的な設定も観客が好奇心を保ちながら作品を追い続ける原動力になっている」と論じたという。また、80年代生まれの女性ファンの一人は、「『名探偵コナン』は自分にとって推理作品の入門だった」と語ったそうだ。

記事は、「『名探偵コナン』の個性豊かなキャラクターをモチーフにしたグッズは、ファンの購買意欲を強く刺激する。公式グッズだけでも多彩な種類が展開されているが、これまで世界各国のファッションブランドとの衣料品コラボ、飲食ブランドとのテーマカフェや食品コラボ、旅行会社とのテーマツアーなど、多岐にわたるコラボレーションも行ってきた」と言及。記事によると、知的財産(IP)ビジネスや文化創作関連の運営を手掛ける杭州観盛文化伝播有限公司の総経理・舒暢(シュウ・チャン)氏は、「二次元消費は、単なる商品の購入ではなく、特定の文化やキャラクターへの愛着と共感に基づく。ファンは作品やキャラクターへの支持と愛情を示すためにグッズを購入する。『名探偵コナン』のグッズはキャラクターの再現度が高く、服装や細部のデザインまで正確に表現されている。これは中国でも参考にすべき点だ」と指摘した。また、「連載30周年記念 名探偵コナン展」の北京会場のグッズ販売店の店員は「今回のグッズは、日本からの輸入品と中国オリジナル商品、さらに北京限定品も含まれている。売れ行きは非常に好調で、すでに品切れとなった商品もあり、ファンから再入荷の問い合わせが相次いでいる」と話したという。

さらに、あるネットユーザーは「小学生の頃からずっと『名探偵コナン』を見てきた。コナンは子ども時代、青春時代、そして今もなお私のそばにいる存在だ」と述べたほか、蔡氏も「『連載30周年記念 名探偵コナン展』の会場では、多くのファンがキャラクターのコスプレをして来場していた。ファンの関心はそれぞれ異なるが、その多くは『思い出』や『懐かしさ』によるものであり、子ども時代の思い出を大切にする気持ちから来ている」と述べている。

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