ポルシェ『マカンEV』の運転席をスクープ!ボタン少ないフルデジタルなインテリアに
レスポンス / 2023年4月5日 20時15分
ポルシェが開発を進める『マカンEV』のコックピットを初めて激写することに成功した。スクープサイト「Spyder7」がレポートする。
そのコックピットは、『タイカン』に似たデジタルインストルメントクラスターと、インフォテイメントディスプレイによるデュアルスクリーンで構成されているが、湾曲したドライバーディスプレイはタイカンのものより若干コンパクト化されているようだ。ドライバーズディスプレイとタッチスクリーンの間にはギアセレクターがあることも確認できる。
またタイカンでは、センターコンソールの下部に別のタッチスクリーンが取り付けられているが、マカンEVでは空調調整のための5つのトグルスイッチを備えたタッチパネルが配置されているのが違い。現行マカンと比べても物理スイッチが少なく、すっきりとしたキャビンとなっている。
助手席側ダッシュボードの光沢のある黒いパネルは、オプションのサードスクリーンの可能性が高い。ドライブモードセレクター付きのステアリングホイールはタイカンから受け継がれているようだ。また、シルバーとメタリックのアクセントが施されたインテリアドアパネルも確認できる。
インストルメントクラスターの画面を見ると、82%の充電状態を示しており、航続距離が145マイル(234 km)となっていることが見てとれる。このプロトタイプが生産仕様のバッテリーパックではない可能性、またはハードなテストにより効率が低下していると推測できる。
エクステリアショットでは、ICEモデルとほぼ同じ姿に見せるために、おなじみのカモフラージュが施されている。生産仕様のヘッドライトとテールライトは、現行モデルのライトを模したステッカーの奥に巧妙に隠され、ダミーのデュアル排気口を装備、フロントグリルやCピラーまでもがデカール(転写シート)となっている。また足回りには、21インチのホイールにフロント255/45、リア285/40の冬タイヤを装着していることが確認できる。
マカン、およびマカンEVのプラットフォームは、アウディとの共同開発による「PPE」を採用する。100kWhのバッテリーパックに対応し、使用可能容量は96~98kWhで、270kW以上の急速充電に対応する。またデュアルモーターのセットアップにより、最高出力は603ps、最大トルクは1000Nmを発揮するとみられるほか、48:52の重量配分、800V対応、リアの電子ロックディファレンシャル、全輪駆動、後輪ステアリング、および最大22インチのホイールの提供が予定されている。また後輪駆動となるシングルモーターバージョンも導入されると予想される。
マカン次期型、およびマカンEVのワールドプレミアは11月のロサンゼルスモーターショーが有力視されておいる。
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