四輪・二輪向けデジタルコックピット、伊アート社が発表…CES 2025
レスポンス / 2025年1月10日 17時15分
イタリアの自動車技術企業のアート社は、CES 2025に初参加し、コネクテッド・インフォテインメントシステムの分野における革新的なポートフォリオを発表した。
高級スポーツカー向けコネクテッド・インフォテインメントシステムとデジタル・コックピットのイタリア有数のサプライヤーであるアート社は、そのノウハウを活かし、革新的かつオーダーメイドのアプローチで差異化を図る。
展示の目玉となるのは、同社の革新的な技術を再現した1/1スケールのデジタル・コックピット「ART DIGITAL COCKPIT」のデモ機だ。このシステムは完全に統合され、カスタマイズ可能で、ユーザーの運転体験を向上させ、車両効率を最適化し、高度なコネクティビティを提供するよう設計されている。
注目すべき製品の一つが「ART Motodemo Desktop」だ。デモ機の体験型ClusterXは、高解像度ディスプレイとマルチメディアプロセッサーを搭載し、カスタマイズ可能なライディング体験を提供するバイカー向けに設計されたデジタルコックピットシリーズの新製品である。
また、あらゆるハードウェアに対応し、インフォテインメント・システムの市場投入までの時間を短縮する革新的なソフトウェア「iSDK」も展示。このソリューションはトラック業界にも最適で、効率性、安全性、持続可能性を向上させる。
さらに、仮想現実を通して実世界のシナリオのラピッドプロトタイピングとシミュレーションを可能にするプラットフォーム「V-Cockpit Tool」も紹介。VRビューアを使用することで、ユーザーインターフェースを迅速かつ効率的にテストし、最適化することができる。
アート社は農業分野向けの技術ソリューションでも新境地を開拓し続けている。自動車産業や消費者産業からノウハウを移転することで、この戦略的市場のニーズにも応える製品を開発している。
イタリアを代表する、また国際的なスーパースポーツメーカーを顧客に持つアート社は、パッシニャーノ・スル・トラジメーノにある本社と、モデナ、トリノ、ドイツのベルリンにあるオフィスで働く約300人の従業員を擁する急成長企業だ。
CES2025への参加により、同社は技術革新のリーダーとしての地位を確立し、自動車、オートバイ、農業などさまざまな分野に先進的なソリューションを提供していく。
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