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その車買うのちょっと待った! 長く乗るなら“オーディオレス”を選んだ方が楽しめる?

レスポンス / 2025年1月24日 21時0分

クルマを購入する際、あまり深く考えずに装着するナビやオーディオ。メーカー/ディーラーオプションを選ぶユーザーも多い中“オーディオレス”車のメリットが想像以上なので注目してみた。賢いクルマ購入の1つのポイントでもあるオーディオレスについて説明してみよう。


◆意外と設定されている“オーディオレス”の存在


そもそもオーディオレスとは、その名の通り純正状態ではオーディオが付いていないグレード・仕様のこと(カーナビやディスプレイオーディオがレスされている仕様。ほとんどの場合スピーカーは設置されている)。カーナビやディスプレイオーディオが付いているDINスペースが納車時には空洞になっていて、好みのカーナビやディスプレイオーディオなどを取り付けることができる。契約時にメーカー/ディーラーオプションを選んだユーザーはここが空洞になっているクルマを見たことが無いのでピンとこないかも知れないが、意外に多くの車種でオーディオレスの設定があるので注目してみたい。


なぜオーディオレスを選ぶのか? それは後から“市販”(オプションでは無いという意味)のカーナビやディスプレイオーディオを購入して取り付けるという選択肢が増えるからだ。ディーラーで決まったモデルの中から選ぶのとカー用品店やオーディオ専門店で市販のカーナビやディスプレイオーディオを選ぶのとでは段違いで後者の方がバラエティに富んだモデル選びができる。これから長く付き合っていく愛車なので、カーナビの性能・機能、オーディオの性能にはこだわって自分の好みのモデルを選びたい。そのため市販モデルが自由に選べるオーディオレスが魅力的だ。


「オプションで選ぶカーナビも市販のカーナビも大差ないんでしょ?」と思っているユーザーもいるだろうが、想像以上に差があるのを知っておこう。市販モデルはカーエレクトロニクスメーカーが各社の特徴を全面に出して競い合っているので、ユーザーにとって使いやすさやエンタメ性能が高い場合が多く、新車購入時のオプションモデルよりも魅力的な製品の場合が多々ある。カーナビであればルート案内の画面表示、自車位置精度、メニューの構造、オーディオであれば音質、調整機能、最新のデジタルメディアへの対応、スマホ連携などもその一例だろう。さらに通信を利用したオンライン検索やカーナビをWi-Fiスポットに用いる機能性なども市販ナビならではの便利な機能を搭載する機種もある。


使い勝手もモデルごとにさまざまで、例えばメニュー表示の見やすさや使いやすさはメーカーごとにかなり異なる。カー用品店に行けばカーナビなどの実機が用意されていて操作ができる状態になっている。メニューや地図操作などを実際に使ってみて、しっくりくる物を選ぶのも市販モデルならではのメリットだろう。また地図画面は色使いやランドマークの表示などがメーカーごとにかなり異なる。こちらも自分好みのモデルを幅広い機種の中から選べるのも市販モデルの良いところだ。


さらにオプションでの購入よりも同等性能のカーナビ/ディスプレイオーディオであれば市販モデルの方が割安になるケースも多い。オプションで選べばカーナビを取り付けた状態で納車されるという利便性はあるのだが、後付けすることで支払総額を抑えられるとなれば一考の価値があることも覚えておこう。


新車・中古車問わず、購入しようとしているクルマに市販カーナビやスピーカーが装着出来るのか分からない場合も多いだろう。それを解決するのが各社HPで公開している車種別フィッティングガイドだ。ここでは装着出来るナビやスピーカー、取り付けに必要なショートパーツも一覧で見ることが可能なので、自身で取り付け可否を判断することが出来るのだ。


後付けで市販ナビを装着する場合に安全なのは、量販店やカーオーディオプロショップで相談して自身にとって最適な機種を選ぶ事が一番確実なのは間違いない。他にも自身で機種を選んでECサイトで購入してDIYや出張整備・取り付けを行う全国規模の業者にお願いして装着する方法もある。


◆市販カーナビのメリットはどこに? 具体例を挙げてみる


市販カーナビ/ディスプレオーディオのメリットについて紹介してきたが、より具体的な例としていくつかのモデルを紹介してみよう。例えば長年、市販カーナビのスタンダードモデルとなっているパイオニア・カロッツェリアブランドの楽ナビ。メニュー構造がわかりやすく使いやすいのが特徴。機能も充実していて普段使いするには必要十分な装備が備えられているのも同モデルの特徴。また9インチ、8インチ、7インチ、さらには9インチのフローティングモデルも用意され、好みの画面サイズが選べる(車種ごとに設置できるサイズの適合がある)。またDCモデルと呼ばれるシリーズはドコモの回線に常時接続して、オンラインでの目的地検索や自動の地図更新、さらには車内のWi-Fiスポットとして利用できる(※楽ナビ・サイバーナビ共に1年間は追加料金なしで使い放題)など、従来のカーナビを超える高機能を利用できる。


さらに高機能・高性能なカーナビを求めるならばカロッツェリアブランドのフラッグシップモデルとなるサイバーナビがある。こちらはカーナビの基本性能では常に最高レベルの性能を誇ってきたモデル。さらに車内のエンタメ性能として欠かせないオーディオ機能のレベルが際立って高いのも特徴。高音質パーツを投入して音の良さは市販カーナビの中でもトップクラスに位置する。調整能力にも優れ、2ウェイスピーカー(ツイーター/ミッドバス)をそれぞれ個別にコントロールしたり、タイムアライメントを使って目の前に音像が現れるサウンド調整をするなど、オーディオ専用機をも凌駕する高性能を備えている。“カーナビで音が良くなる”ことを体感したいユーザーには注目の選択肢となる。


一方で、カーナビの機能は普段使っているスマホに任せているユーザーにはディスプレイオーディオが似つかわしい。近年はメーカー/ディーラーオプションにもディスプレイオーディオが増えているので選択肢としているユーザーも多いだろう。もちろん市販品でもディスプレイオーディオが充実している。これも今は各社が独自色を出して競い合っているジャンルで、手持ちのスマホとワイヤレス接続でApple CarPlayやAndorid Autoが利用できるモデルも登場し始めた。2DINに装着出来る10インチ超のモデルも登場し、スマホのナビ、音楽アプリ、映像アプリなどを大きな画面で利用できるのも魅力だ。HDMI入力を使ってスマホと接続してさまざまな動画コンテンツを大画面で楽しむのもこのモデルの魅力のひとつだろう。


◆意外と簡単なDIYでのスピーカー交換
音にこだわるモデルが増えたからこそチャレンジしよう


オーディオレスモデルを選んでカーナビやディスプレイオーディオにこだわってセレクトするとオーディオの楽しさがわかってくる。そこで次に注目したいのがスピーカーだ。純正スピーカーを見たことがある人ならわかると思うのだが、コスト重視でかなりチープなユニットが取り付けられている。これを市販スピーカーに交換するだけで音質は大きく改善する。取り付けはトレードイン(純正交換)なのでクルマを加工することもないので安心だし、これも各社エントリークラスからハイクラスまでラインアップを用意している事が多い。


DIYでスピーカー交換をするには基本的にプラスドライバーとマイナスドライバーでドアをバラす事が出来るし、内張剥がしがあれば尚良しだ。大抵の場合、ドアの内張はネジ1~3本、あとはクリップで止まっている事が多く、ネジの位置さえ分かれば想像以上に簡単な作業だ。これもメーカー各社のHPで車種ごとのスピーカーフィッティングを掲載していることもあり、車種によってはドアの分解図も掲載されている。そして今の時代は動画サイトで“車種名+スピーカー交換”など検索すればかなりの数がアップされているので参考になるだろう。そうしてスピーカーを換えることでクリア感、音の情報量、厚みのあるサウンドなど、純正では味わえなかった豊かな音を愛車で味わえるようになる。音の良さはドライブ中の快適性を大きく高めてくれるので、カーナビなどの導入と合わせて選択肢に加えてみよう。


そんなスピーカー交換で音の進化を感じたら、もうひとつの設置したいのがサブウーファー。純正スピーカーでは再生できなかった低音を鳴らすので音のイメージが激変、いつも聴いている曲がこんなにパワフルだったとか、躍動感がぐっと出てくるなど純正では決して味わえない新しい発見がある。パワーアンプ内蔵のパワードサブウーファーであれば市販カーナビのサブウーファー出力にそのまま繋ぐことができるので手軽に設置できる。


◆後付けによるデメリットはあるのか?


カーナビやディスプレイオーディオ、スピーカーなどの市販モデルにはいくつものメリットがあることがわかっただろう。さらに支払い金額的にも同等モデルであれば市販モデルの方が割安になるケースが多い。支払い面で注目したいのはクルマの購入時に必要になる税金である自動車税環境性能割。こちらはオプション品の価格も取得価額に含まれることも憶えておこう。納車後に後付けした市販オーディオにはこの税金の計算に含まれないので市販オーディオは税金面でも有利に働くことになる。逆に市販オーディオは別会計になるため車両のローンとは別になるのですべての支払いを1本のローンにまとめたいと思っているユーザーにはデメリットになるだろう。


さらに残価設定ローンでクルマを乗り出すユーザーも昨今は多いが、オーディオはほとんどがボルトオン、カプラー接続による無加工の取り付けなので、市販品を付けたとしてもすべて取り外して元の状態に戻せるので安心。クルマに乗る間は自分の好きな仕様にしておき、時期が来れば取り外して次のクルマに装着出来るのもオーディオの良いところだ。


愛車に長く乗ることを考えるとカーナビの使い勝手、さらにはオーディオによる車内エンタメ性能はかなり重要なファクターだ。これをディーラー任せにしてしまうのはあまりにもったいない。面倒がらずにクルマ購入時には市販オーディオを選択肢に入れて、愛車の快適性を自分流にアップさせることにも力をそいでみよう。これも長いカーライフをもっと豊かで充実したものにするコツだ。


土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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