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5月からオリーブオイル大幅値上げ 健康志向の広がりで需要増も輸入頼り

RKB毎日放送 / 2024年4月30日 15時30分

洋食に欠かせないオリーブオイルが5月から大幅に値上げされます。飲食店からは悲鳴が上がる一方、国内のオリーブビジネスには変化も起きています。

家庭用で最大6割値上げ 業務用は最大8割値上げ

日清オイリオグループなどはオリーブオイルの販売価格を5月から家庭用で23%~64%、業務用では60%~80%値上げすると発表しています。

主要産地であるヨーロッパが記録的な干ばつに見舞われ、オリーブの不作が続いていることが要因だということです。

スペイン家グランアロッサル 大田智之店主「コロナの前から考えると1・5倍に上がっている。今後もどれくらい値上がりしていくのか不安」

大きな痛手と嘆くのは、ほとんどの料理にオリーブオイルを使う北九州市八幡東区のスペイン料理店です。
この店ではこれまでスペイン産のオリーブオイルにこだわっていましたが、値上げに加え、不作で品薄の状況が続いていることを受け、一部のオイルをトルコ産に変更。提供する料理の価格もこれまでに50円から200円引き上げていて、これ以上の値上げは避けたいと話します。

スペイン家グランアロッサル 大田智之店主「お客様の需要、足も遠のくと思うので値上げはしないほうがいいのかなとは思っていますが、今後もどんどん上がっていくようであれば値上げもしなければならないかなと思っています」

健康志向の広がりもあって日本のオリーブオイル消費量は増加傾向にあり、輸入量は多い年で7万2千トンにのぼります。
一方で国内で生産されるオリーブは600トンほどで、消費されるオリーブオイルのほとんどを輸入に頼っているのが現状です。

需要が高まっているオリーブオイル、手が出しにくい高級品になってしまうのでしょうか?

オリーブオイルを使う人は「そら困りますよ。年金生活だから。でもしょうがない、なんでも値上げしているから」「サラダ油もいいんですが、オリーブオイルのほうが体にいいから普通の料理に使ったりします。手が出しにくいなと思います」

福岡市東区のスーパーにずらりと並ぶオリーブオイル、一般の消費者が手に取る商品が実際に値上がりするのは6月ごろになるということです。

エムズ美和台店 久松浩一店長「6月くらいの値上げになると思いますので1か月くらいの猶予はあるのではないかと思います」「今後値上げのタイミングで(多くの客が)買いに来られるということも考えとかないといけないかなと思います」

温暖化で国内のオリーブ栽培にも変化が・・・

小関オリーブ農園 小関直也さん「どうぞー」

一方で国内のオリーブビジネスには変化も。

オリーブといえば地中海性気候で育つイメージがありますが、農林水産省によりますと日本国内のオリーブの栽培面積と収穫量は増加傾向。温暖化の影響もあり、栽培可能なエリアの北限が青森県まで広がってきているということです。オリーブの木は比較的気候変動には強いものの、害虫対策や収穫に時間と人手がかかります。

機械を使って大量生産している海外と比べて、国産のオリーブは割高な商品が多いのが現状ですが、今後、輸入ものの値上がりが続けば、国産オリーブの需要が高まる可能性もあり、生産者は期待を寄せています。

小関オリーブ農園 小関直也さん「オリーブオイルが最近国産も広がってきていると思うので、みんなからおいしいと言われるオイルを作っていきたい。日本で国産のオリーブが素晴らしいということを世界に発信できれば」

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