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アングラ演劇の旗手、劇作家の唐十郎さん死去 84歳 小説など多彩な活躍

産経ニュース / 2024年5月5日 7時55分

唐十郎氏

劇団「状況劇場」を率いて日本のアンダーグラウンド(アングラ)演劇の旗手として活躍し、小説家としても「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞した劇作家で演出家、俳優の唐十郎(から・じゅうろう、本名・大靏義英=おおつる・よしひで)さんが4日、急性硬膜下血腫のため東京都中野区の病院で死去した。84歳。

昭和15年、東京・浅草出身。37年に明治大卒業後、劇団「状況劇場」を結成。新劇ほか既成の演劇に反旗を翻し、新宿・花園神社境内など野外に紅(あか)テントを設える上演スタイルで若者の圧倒的支持を得て、劇団「天井桟敷」を主宰する寺山修司らと並ぶ前衛演劇の旗手となった。

劇団では作家、演出家、俳優を兼ね、元夫人の李礼仙(李麗仙)さんや舞踏家の麿赤児(まろ・あかじ)さん、俳優の根津甚八さん、小林薫さん、佐野史郎さんら多数の人材を輩出した。63年に解散後は、劇団「唐組」を主宰した。

44年に「少女仮面」で岸田国士戯曲賞を受けるなど受賞多数。代表作に「腰巻お仙」「唐版 風の又三郎」「下谷万年町物語」「泥人魚」など。58年にはパリで猟奇的事件を起こした犯人との文通から生まれた小説「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞した。

映画やテレビドラマにも出演し、多彩な分野で活躍した。横浜国大や近畿大、明治大で舞台芸術論などを講じた。令和3年に文化功労者。俳優の大鶴義丹さんは長男。

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