紙オムツに戻りたがる孫 原坂一郎の子育て相談

Ｑ

遠隔地に住む娘の長男は今３歳半で、この春から幼稚園に通い始めました。まだ紙オムツが取れていないのでトレーニングパンツで練習していますが、なかなかうまくできないようです。孫は「もうパンツなんかはかない。紙オムツがいい」と言うそうです。それでも根気よく続ければいいのでしょうか。娘が困っている様子を見ると何か助言してあげたくなります。いい方法があれば、お教え願います。

Ａ

３歳半というと年少クラスですね。「紙オムツが取れる時期は個人差が激しいので焦らないで」という意見が今は主流になってはいますが、わが子のことになると焦りますよね。

お孫さんは、せっかくトレーニングパンツになったのに、紙オムツに戻りたいと言うのですね。おそらく、はき心地が悪い、ぬれた感触がイヤなど、本人にしか分からない理由があるはず。まずはその理由を探り、それを否定せず、むしろ共感してあげましょう。

仮に今、紙オムツに戻ったとしても、お子さんは自分から「パンツをはく」と言い出すと思います。幼稚園に入園したからです。集団生活に入ると子供は周りの子供の影響を受け、一気に変わります。食事は最後まで座って食べられるようになり、好き嫌いも減ります。トイレに関しても、友達の様子を見て自分もパンツをはこうかなという気持ちが出てきます。それを待ち、今は希望をかなえていいと思いますよ。３歳の頃は機嫌よく過ごさせることが大切です。

園の先生は３歳児の特徴を理解しているので、トイレ指導もうまくやってくれます。私の経験では、３歳児クラスでは、入園時に紙オムツやトレーニングパンツをはいていた子供も、２学期の頃にはほとんど取れていました。お孫さんもきっとそうなりますよ。（こどもコンサルタント）

プロフィル

原坂一郎（はらさか・いちろう）　２３年間の保育士勤務を経て平成１６年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。

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