世界遺産・姫路城 外国人の訪問がコロナ禍前超え過去最多 初の４０万人突破

外国人の入城者が過去最高を記録した世界遺産・国宝姫路城（本社ヘリから、山田哲司撮影）

姫路市は、姫路城の令和５年度の入城者数が１４７万９５６７人だったと発表した。前年度から約５２万人の増で、新型コロナウイルスの感染拡大前の令和元年度と比べても９５・６％まで回復した。

外国人は、全体の３割超を占め、過去最多の４５万２３００人に上った。年間４０万人を上回ったのは初めて。前年度の９万９５１０人から大幅な増加で、コロナ前の元年度と比べても１１４・５％と伸びた。

姫路城管理事務所は「コロナの収束などに伴う全国的なインバウンド（訪日客）の増加に加え、（日本人も含めた総数の増には）世界遺産登録３０周年の記念事業による集客の効果も考えられる」としている。

姫路城の入城者数は、平成の大修理を終えた直後の平成２７年度に過去最多の２８６万７０５１人を記録。コロナ禍には、令和２年度に約３９万人、３年度に約４４万人などと落ち込みが続いていた。