ガラスびんの分別はAIが色や材質を判断 精度99・8%でリサイクルに弾み SDGs 今、未来のために
産経ニュース / 2024年5月8日 9時0分
飲料容器などとして身近なガラスびん。人工知能(AI)を使って、自動で分別を行い、資源リサイクルを進める動きがある。これまで人の手を使って分別してきた作業が大幅に緩和されると期待される。
リコーグループのスキャナー大手「PFU」が開発した最新AIは、画像認識で培った技術を応用し、コンベヤーを流れるびんの色や材質を99・8%の精度で把握。分別用のロボットアームに指示を出し、1分間に最大約70本、茶色や透明などの色別に分けることができる。中身が残ったびんやペットボトルなどは認識して除外。再学習機能もあり、経験を積めば難しい判別も可能になるという。
「ガラスびん3R促進協議会」によると、ガラスびんは異なる色や耐熱ガラス、クリスタルガラスなど異なる成分が混ざると、びんへのリサイクルに使えなくなる。分別の人手不足などもあり、再生できずに廃棄されるガラスびんは推計で年約30万トンに及ぶ。
青森市の委託で資源ごみ処理を行う「青南商事」(青森県弘前市)は4月中旬、このシステムを試験導入し、ガラスびん選別作業を一部自動化した。「瞬時に選別する作業には経験が必要で、高齢化もあり、慢性的な人手不足だった。工場の効率化を図りたい」と同社。スタッフ2人分の働きを期待している。
再生ガラスを90%以上使ったエコロジーボトルの出荷量は年々増え、需要は高まっている。AIがリサイクルガラスの新たな市場を開くカギとなりそうだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
24時間止まらないごみ焼却施設 不足する人手をカバーする切り札はAI導入と遠隔操作
産経ニュース / 2024年5月15日 8時0分
-
【展示会出展のお知らせ】食品のAI異物除去装置をFOOMAJAPAN2024にて展示いたします-農産物向け新AIモデルを初公開-
PR TIMES / 2024年5月14日 13時45分
-
イーアイアイ、「2024NEW環境展」に出展、東京都ロボット事業など、廃棄物処理業向けDXソリューションをご提案
PR TIMES / 2024年5月2日 10時45分
-
「外国人居住者のごみ」収集体験で垣間見た問題 細かい分別は"日本文化" いかに協力を促すか
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 10時0分
-
韓国「AI」が環境保全の先頭に…「リサイクルの未来」拓くペットボトルの自動分別回収
KOREA WAVE / 2024年4月30日 13時0分
ランキング
-
1「ガラケーの使い方が分からない…」スマホ世代の新入社員が訪問先で“やらかした”大騒動
日刊SPA! / 2024年5月19日 15時54分
-
2上川外相「うまずして」発言 SNSで「曲解」批判相次ぐ 専門家「状況を考慮する必要」
産経ニュース / 2024年5月19日 18時31分
-
3ドライバー不足で修学旅行の貸切バス手配が突然キャンセルに 近畿日本ツーリストは謝罪「総動員して修学旅行の実施に努める」
ねとらぼ / 2024年5月17日 16時5分
-
4煮物だけじゃない!スーパーフード並みの栄養価「切り干し大根」の意外な食べ方
週刊女性PRIME / 2024年5月18日 8時0分
-
5「バヤリースオレンジの瓶、製造中止」SNSで拡散 アサヒ飲料「そのような事実はない」と否定
ねとらぼ / 2024年5月18日 11時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください