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GW期間の人流、昨年より減少 インバウンド回復も旅行代金高騰で国内旅行は低調

産経ニュース / 2024年5月8日 21時52分

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行してから8日で1年となった。移行後初のゴールデンウイーク(GW)期間中の人流を分析したところ、全国7都市の主要計9駅では昨年比1~2割ほど減少。訪日外国人客(インバウンド)の急回復で、旅行代金が高騰しており、国内旅行などが落ち込んだとみられる。

産経新聞は、人工知能(AI)システム会社「クロスロケーションズ」(東京)に人流の解析を依頼。スマートフォンの位置情報に基づき、駅周辺半径500メートル内の来訪者数を推計した。位置情報は国内居住者が対象で、インバウンドは含まない。

主要駅は札幌▽新宿▽渋谷▽名古屋▽金沢▽梅田▽難波▽三宮▽博多-の計9駅で、GW中の4月29日~5月6日(一部平日を含む)の8日間について人流を比較すると今年は昨年比で19~8%減少した。

最も落ち込みが激しかったのは金沢駅。3月の北陸新幹線の延伸開業が追い風となる一方、1月に発生した能登半島地震の影響が残ったとみられる。

旅行会社大手「日本旅行」(東京)によると、昨年はコロナ禍での旅行自粛の反動から、5類移行に先立ち国内旅行が活況となったが、今年は国内旅行の予約件数が前年比で約3割減少した。同社の広報担当者は「今年はインバウンドが増え、旅行代金の高騰や観光地の混雑への懸念から、GWを自宅で過ごす人が増えたのでは」とみる。

各航空会社はインバウンドの増加に伴い、この1年間で就航再開を本格化。関西国際空港の国際線では、GWの1日当たりの総旅客数が、前年実績比6割増となる6万2100人程度と見込まれている。

GWの関空発着の国際線旅客数が前年比で77・7%増えた格安航空会社ピーチ・アビエーションの広報担当者は「国際線旅客数はコロナ禍前と同水準。旅行マインドが順調に回復している」とする。

一方、記録的な円安を背景に日本でインバウンドが消費を拡大させる中、物価高も相まって旅行代金は高騰している。総務省の消費者物価指数によると、今年3月の「宿泊料」は前年同月比で27・7%増加。国内旅行客にとって厳しい状況となっている。

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