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ソウル学生街の春 本屋は1軒 変わりゆく風景は刺激? ソウルからヨボセヨ

産経ニュース / 2024年4月20日 7時0分

韓国の学生街も新学期でどこかはずんだ雰囲気だ。その風景の一つが新入生が着ている大学名入りジャンパー。いずれも背中に英語で大きく校名が入り、筆者が住む学生街にある3つの大学、「YONSEI(延世)」「EWHA(梨花女子)」「SOGANG(西江)」のジャンパー姿が誇らしげに闊歩(かっぽ)している。

5月になると夏なのでジャンパーは姿を消すが、日本では昔は〝五月病〟などといって新入生も初々しさがなくなり講義をさぼるようになった。今はどうなんだろう。人通りが戻り近所の行きつけのキンパ屋やコンビニ、コーヒーショップの従業員は表情が緩んでいるが学生街の商売は毎年、冬休みと夏休みに客が激減するので頭が痛い。

ところで、前記の大学はいずれも名門なのに周辺に本屋は1軒しかない。延世大前通りに残った「弘益文庫」がそれだが、この本屋も1階の入り口付近を文房具コーナーにして客寄せに懸命だ。韓国も学生が本を読まなくなって久しい。

しかもその筋向かいで、学生たちがたむろしていた大型コーヒーショップも最近、若者向けのビューティーショップ(化粧品店)になってしまった。初々しかった新入生たちはこれからお化粧に余念がなくなる。学生街の変化は年寄りにはいい刺激だけれど、いささか疲れる。(黒田勝弘)

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