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イスラエル、ラファ検問所を制圧 ハマスは停戦受け入れ表明

産経ニュース / 2024年5月7日 22時17分

イスラム原理主義組織ハマスと交戦を続けているイスラエルは7日、エジプトに通じるパレスチナ自治区ガザ最南部の人口密集地ラファの境界地域の一部を制圧した。ハマスの最高指導者ハニヤ氏は6日、休戦を受諾する意向を示したが、イスラエルは、ハマス側の休戦案に含まれる提案は受け入れられないとしており、休戦の成否はなお見通せない。

ロイター通信が伝えた。イスラエル軍は7日、エジプト側からの人道物資などの搬入に使われる検問所があるラファの一部に戦車を入れ、管理下に置いた。ラファへの本格攻撃の姿勢を維持する一方、エジプトの首都カイロに代表団を派遣し、ハマスの立場を確認するとした。一方、ハマスは7日、ラファへの攻撃は休戦努力の土台を崩すと批判した。

ハマスの停戦受諾表明に先立つ6日、イスラエル軍は住民に避難を命じ、その数時間後にラファを空爆した。軍当局者は「限られた範囲」での作戦実施のため住民らに避難を命じたと述べた。

ハマスは、ラファを攻撃すればただでは済まないとして、イスラエル軍を牽制していた。

イスラエル軍は携帯のショートメッセージや電話、ビラなどで、住民に対して「人道地区」への避難を命じた。

軍のラファへの空爆では住宅10軒が破壊されて20人が死亡したもよう。5日に軍兵士4人が殺害された迫撃弾の発射場所を攻撃したとしている。

中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると休戦案は3段階で構成。第1段階は42日間で、ハマスが人質のうち33人を解放し、イスラエルがパレスチナ人を一定数釈放。軍の一部をガザから撤退させる。第2段階では恒久的停戦を協議することも含まれているとされ、ハマスは人質の兵士も一部解放し、イスラエル軍は大半が撤退するとしている。第3段階ではガザ復興計画を盛り込んだ。

昨年10月に始まった両者の戦闘は7日で開始から7カ月となった。(中東支局 佐藤貴生)

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