規格外果実を救え!プロジェクト第2弾は「高知県産ぽんかん」 すっきり味のチューハイに キリンビール
食品新聞 / 2024年10月9日 10時49分
問題なく食べられるのに、ちょっとした傷や変色で廃棄を余儀なくされる規格外果実。これをおいしいチューハイに変えることで救おうとスタートしたのが、キリンビールが展開する「氷結mottainai プロジェクト」だ。
5月7日に発売したプロジェクト第1弾商品では、横浜のブランド梨「浜なし」約3万4000個分のフードロス削減を実現。売上げの一部をJA横浜を通じて寄付することで、農家の生産支援にも貢献した。
キリンの主力RTDブランド「氷結」では、発売以来20年以上にわたりさまざまな果実を原料に使ってきた。
「果実を育てる生産者なくして成り立たない商品。キリングループとして、全国の果実農家の課題解決につながる取り組みを行いたいと考えた」。10月7日の発表会で、ブランドマネージャーを務める同社の加藤麻里子氏が説明した。
プロジェクト第2弾は「キリン 氷結mottainai ぽんかん(期間限定)」。
ぽんかん農家を訪れたキリンの開発担当者らおいしいのに青果として販売できず廃棄予定だった「高知県産ぽんかん」を使用している。収穫前に温かい雨が降ることで、果実の表面が陥没・褐変してしまう柑橘特有の症状や傷、大きさなどの理由で規格外品になってしまうという。
「行き場のない果実を商品化することは産地でも課題。ぽんかんのためにあるのではないかと思うプロジェクトで、実現が決まったときはとてもうれしかった」。発表会にリモート参加した、高知県農協の千光士尚史氏は喜びを語る。
「たくさんの方のご協力をいただき、自信あるチューハイが完成した。いろんな世代の方に楽しんでいただき、農家の思いについて考えるきっかけになればうれしい」(キリンビールマーケティング部 山岡加菜氏)。
ぽんかんの皮をむいたときに広がる爽やかな香りとジューシーな味わいがすっきりと楽しめる第2弾は、22日から全国発売。高知県産ぽんかん約20万個分のフードロス削減を目指すとともに、売上げの一部を寄付することで果実農家支援にもつなげる。
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