拡大する冷凍食品 外食や百貨店、異業種の参入相次ぐ 自販機など販売手法も多彩に
食品新聞 / 2022年8月24日 12時5分
コロナ禍で冷凍食品市場が拡大している。味の素冷凍食品によると、新型コロナウイルス感染拡大前の19年度と比較して家庭用冷食市場はこの2年間で約15%伸長。市場規模は1兆円を超えたという。スーパー、ドラッグ、コンビニ各社が冷食の販売を強化するだけでなく、外食企業や百貨店の新規参入も相次いでいる。
長崎ちゃんぽん専門店やとんかつ専門店を展開するリンガーハットグループは、コロナ禍で生じた外食機会の減少や食生活の変化に対応し、自動販売機での冷食の販売に乗り出す。
リンガーハットブランドの長崎ちゃんぽんや皿うどん、餃子、チャーハンなどを24時間販売する自販機を設置。自宅で手軽に専門店の味が楽しめる場面を広げる。テイクアウトやデリバリーの拡大とともに、今後の成長が見込まれる冷食の自販機の展開で中食事業の拡大につなげる。先月には農水省から事業適応計画の認定を受け、26年2月期までに冷食の自販機売上高を全体の1%以上にすることを目指す。
コロナ禍で伸長する冷食市場を背景に、スーパーやドラッグの冷食売場は拡大傾向で、外食ブランドを導入する企業も増えている。
先月開催された三菱食品の「ダイヤモンドフェア2022」では、牛めしの松屋フーズ、居酒屋「天狗」を展開するテンアライド、金沢の「ゴーゴーカレー」、「デニーズ」(セブン&アイフードシステムズ)など、外食各社の冷食を多数紹介。来場したバイヤーの注目を集めていた。
生活者は冷食の簡便性だけでなく「おいしさ」に魅力を感じる人も増えており、品質への評価も高まっている。こうした中で外食ブランドの冷食は新たな価格帯や単価アップも期待されている。
NBメーカー各社も食卓需要の開拓を強化する。味の素冷凍食品は今秋の新商品で、食卓のメーン料理として堂々と出せる“おうちで食べる餃子の最高峰”となる「黒豚大餃子」「海老大餃子」(各20個入り、大袋タイプ)を発売。トップメーカーとして冷凍餃子のさらなる需要拡大と、冷食売場の活性化につなげる構えだ。
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