カゴメ 生鮮トマトでメーカー各社とコラボ 情報接点を増やし新メニュー提案
食品新聞 / 2024年4月12日 10時23分
生鮮野菜の中で安定的な成長を保っている優良野菜の生鮮トマト。スーパーでは路地野菜が主流だが、安心・安全志向の高まりからメーカーブランドも徐々に存在感を発揮している。メーカーブランドトマトで供給量が最も多いカゴメは、トマトジュースで展開している健康・美容軸訴求を生鮮トマトにも生かす一方で、食品メーカーとのコラボによるメニュー提案にも力を入れており効果を発揮している。
コロナ禍での内食が定着し、健康意識の高まりも生鮮トマトにとってはフォローの風だが、生鮮野菜だけに、どうしても相場や市況への影響は避けられない。その対策としてカゴメは、「栄養訴求型のトマトとして商品の価値を引き上げながら、新たな食べ方やメニュー提案などによる需要活性化は欠かせない」と指摘。その具体策が食品企業とのコラボで、こうした動きは「流通業界からも高く評価されている」と村瀬賢祐生鮮野菜グループ課長は語っている。
食品メーカーとのコラボによる春季マーケティング施策は、健康・美容需要の開拓を目指した「美レシピ」をテーマとした提案だ。カゴメの「高リコピントマト」を使い、森永乳業の「Kraftモッツァレラチーズ」とエスビー食品の「スィートバジル」とで、「バジル香る!高リコピントマトの美カプレーゼ」をメニュー提案。ここでは「高リコピントマト」パッケージへの商品掲載や共通販促物の製作、売場作りの協働展開などを実施。
また夏場施策として、トマトの旬を迎える夏に、トマトの仕込み習慣として「冷凍トマト」による様々な施策を用意する。「野菜が安い時期に大量に購入し冷凍する行為が定着してきた」とし、新たな提案で需要に応える。
ここでは旭化成ホームプロダクツの「ジップロック」とコラボし、「高リコピントマト」の冷凍トマトを漬け込んだトマトとたまねぎのマリネや、冷凍トマトを氷代わりにした凍り野菜素麺、レンジ調理メニューでも冷凍トマトを使ったぶっかけ素麺や冷製パスタ、豚しゃぶサラダなどを提案。冷凍トマトに「ジップロック」を使うことで「単独企業ではできない、情報の接点を増やす」。同社は、これまでにもMizkanと様々なメニューを共同開発しており、他社とのコラボ提案はカゴメの得意分野となっている。
消費者ニーズが多様化し、普通に商品を発売するだけでは売れにくい時代だけに、企業同士とのコラボは様々なニーズに対応できるポテンシャルがある。ここでは相手企業も認知度の高いブランドを保有していることが条件であり、メニュー提案を通して互いのメリットもあるようだ。
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