牡蠣業界を盛り上げる 協議会結成、豊洲でイベント
食品新聞 / 2024年5月8日 10時10分
自然環境の変化や従事者の高齢化など、水産業に押し寄せる多くの問題を牡蠣の生産者も同様に抱えている。こうした中で昨年、一般社団法人全国牡蠣協議会(門林一人代表理事)が結成された。生産者を中心に資材や種苗などの関連業者が参加した。
今年2月には生産者への啓蒙、ひいては業界の活性化を図る目的で初のイベント「全国牡蠣-1グランプリ」を東京・豊洲中央卸売市場で開催した。全国から44の企業・団体が参加し、それぞれが自慢の牡蠣を出品。生食と加熱の両部門に分かれ審査を行い、それぞれのグランプリを選出した。
予選では出品者も審査員となり、牡蠣をブラインドで評価。決勝ではレストランのオーナーシェフやホテルの料理長、水産関連企業の幹部などが審査員を務めた。結果、グランプリには生食部門・播磨灘、加熱部門・岡山県漁業協同組合連合会が選ばれた。
協議会監事の一人で、今回のイベントでは広報を担当した吉本剛宏氏(シーパジャパン社長)に話を聞いた。
◇ ◇
――協議会の設立と、今回のイベントを開いた狙いを教えてください。
吉本 協議会を設立したのは、牡蠣養殖という産業の振興と生産者への啓蒙が目的。その一環として、「全国牡蠣-1グランプリ」を開いた。牡蠣の素晴らしさを発信できただけでなく、水産業のど真ん中である豊洲市場で開催できたことの意味は大きい。
全国の各産地から多様な牡蠣が出品されたが、大事なのは競い合うことではなく、全国から生産者が集まり、情報交換し思いを共有すること、そういう場にしてもらいたかった。
――その手応えは感じられましたか。
吉本 実際、参加した方々からは、生産者同士の交流や意見交換から得るものが大きかったという感想をいただいた。他産地の産品と比較したり、情報を得たりという機会はあまりない。市場や荷受け、仲卸、レストラン、オイスターバーなど牡蠣の産業に関わる人たちが協力し合って一つのことを成し遂げることができたと実感している。
また、今回は輸出業者や、アメリカの生産者などを招いたセミナーも行った。牡蠣の品質と安全性の向上、海外の現状などを伝え啓蒙する狙いだ。このほか、特に受賞者はそれぞれの産地で話題となり、ローカルメディアで報道されるなど、商売上のメリットもあった。
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