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【勝てば給料8倍180万円】初任給を競馬に全額使って溶かした男性を直撃…ギャンブルで借金200万円からの奇跡の復活劇とは

集英社オンライン / 2024年4月28日 16時0分

みなさんは初任給を何に使っただろうか。両親やお世話になった人にご馳走したり、何かプレゼントしたり、自分へのご褒美を買ったり、さっそく貯金したりするのが一般的なところだろうか。そんな中、競馬に初任給23万円をすべて賭けたという男性から、衝撃のエピソードを聞くことができた。

【画像】借金200万円を返済したエリートニートさんの副業のひとつ、夜間の建設始業前点検の様子

初任給の23万円をすべて競馬にベット!

4月下旬、多くの新社会人が初任給を手にしたようだ。人生で一度きりの記念すべき初任給を何に使うのか。4月25日放送のニュース番組『Nスタ』(TBS系)で新社会人に聞き取りをしたところ、やはり家族や恋人など、今までお世話になった人への恩返しに使うという意見が多数。レストランの予約や高級フルーツのプレゼントといった回答があがった。

ただ、ソニー生命が2024年春から働き始めた社会人1年生500名にアンケートを取ったところ、初任給の使い道として、1位は「貯蓄に回す」(39.8%)、2位は「生活費(食費など)に充てる」(30.6%)、3位は「自分にちょっといい物を買う」(25.4%)、4位は「親への贈り物を買う」(24.4%)、5位は「親をご馳走につれていく」(21.4%)という結果になっていた。

やはり、先行きが見えないこの時代、景気よくお金を使うことにはためらいがあるのだろう。

そんな中、「初任給をもらった新社会人に一言物申す。とりあえず全額ギャンブルに注ぎ込め」と主張している人をSNSで発見した。

新卒で中堅ゼネコンに入社したエリートニートさん(@jouhouhosiiman2)は4年前、初任給をすべて競馬につぎ込むという一世一代の勝負をしたそうだ。

「2020年、競馬の天皇賞(春)という大きなレースで、キセキ1着予想、フィエールマン2着予想で24万円の初任給のうち、23万円を注ぎ込みました。具体的な数字は覚えていないのですが、勝てば8倍ぐらいの約180万円だったと思います。

学生の頃に競馬にハマってしまいまして、友人と3人で『初任給をみんなで全額競馬しようぜ!』って話になりまして…。当時はリスクと期待値を考えてもおいしいと思い、全額そこに注ぎ込みました。学生ノリが抜けていなかったんだと思います」(エリートニートさん、以下同)

結果はハズレ、わずか数分のうちに1か月分の給料を溶かしてしまったエリートニートさん。もちろん「やめとけばよかった」と思う気持ちはあったそうだが、それと同時に「これから仕事を死ぬ気で頑張ってもう一回頑張って稼ごう」と奮い立ち、そこから激動の2年間を送ることになった。

副業4つを掛け持ちした激動の2年間

「初任給、全部負けましたが、その時は金銭感覚が狂っておりまして、その後1年で200万円ぐらい借金をしました。もちろんギャンブルのお金です。建設業界は忙しく、日曜日しか休みがないのでストレスが溜まります。
私はそのストレスを発散するためにお金をギャンブルに使っていました。最初は生活費には手を出さないよう決めていたのですが、一度手をつけてからはストップが効かなくなり、借金してギャンブルするほどになりました。今思えばギャンブル依存症だったのだと思います」

社会人1年目で借金200万円をかかえることになったエリートニートさんだが、正社員として仕事をするだけでは元金が返せないと考え、退職を決意。同じ建設業界で、副業OKの会社の契約社員となり、さらに割りのいいバイトを2つ、多いときは4つをかけもちして、朝から深夜、月曜から日曜まで働くことにした。

「建設業界は業務過多のため副業禁止の会社が多いのですが、その分、新卒でもらえる給料は他業種と比べて多いです。しかし借金を返しながら生活水準も維持すると考えると厳しく、返済には長い年月がかかってしまいます。そこで、副業OKな契約社員に転職をして、起きている時間は常に仕事をするぐらいに仕事を詰め込みました。

副業1は知り合いの家業の居酒屋。副業2は正社員時代の協力業者の現場手伝い。副業3は知り合いの社長のデスクワーク(写真整理、データまとめ、書類作成など)。そして副業4はUberの運送です。契約社員の本業と副業1と2で、大体新卒でもらっていたときの倍に届かかないぐらいの額に。さらに四半期に一回ずつの副業3と、Uberのおかげで時期によっては新卒の2.5倍ぐらいは稼げました」

平日日中は契約社員、平日夜間は現場手伝いか居酒屋バイト、土日の日中はUberか知り合いの社長のデスクワーク、または現場の手伝い。朝の7時から働いて、翌日の3時か4時に寝る…という日々を繰り返していたという。

「雨天で現場がない夜間や土日のUberがあまりないとき、社長のデスクワークがないときなんかが睡眠時間を確保するタイミングでした。身体は丈夫なほうだったので、これを2年続けられました。ただ、今もう一度やるとなったら厳しいかな。スケジュール管理を上手くやりくりしないと、ダブルブッキングしたり、職場の方々に迷惑をかけることになりますので、そこは一番注意して仕事していました」

結局、初任給の正しい使い道とは

こうしてエリートニートさんは、2年で借金200万円を全額返済することに成功した。殺人的なスケジュールを組んだのは、借金を返すためという理由はもちろんだが、それと同時に、「ギャンブルする時間をとれなくするため」という理由もあった。この2年間、ギャンブルから離れることで、依存症も治っていき、今は賭け金を遊び程度に抑えることができているそうだ。

そんな大変な日々を送ったエリートニートさんだが、なぜ新社会人に「とりあえず全額ギャンブルに注ぎ込め」と力説するのだろうか。

「親御さんに初任給で恩を返すというのも、もちろん正しいと思います。ただ、私からすると、親に恩(お金、食事、物)を返すよりも、自分のために使ったほうが今後の仕事のモチベーションという意味で、若手の人たちが頑張れるのではないかと思ったのです。それがギャンブルじゃなくてもなんでもいいです。

車のローンを組む、20万近くする趣味のグッズを手に入れる、好きなアーティストのライブ遠征をする、そういうことがこれからの仕事への意欲になると思ったのです。私はそれがギャンブルだったのと、そもそもこのXのアカウントがギャンブルアカウントだったので、そういった発言をしました。私が今、社会人1年目なら、やはりギャンブルに注ぎ込みます」

初任給を何に使うかで、今後の人生が大きく変わることもある。そうした意味では、競馬に賭けなくても人生自体がギャンブルなのだ。これから初任給が入る、まだ使っていない、という新社会人たちは、何にベットするのだろうか。

取材・文/集英社オンライン編集部

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