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「原因は混雑にあらず」 GWになぜ交通渋滞が起きるのか… 初心者ドライバーへの忠告が万バズ「激しく同意」「わかりみがスゴい」

集英社オンライン / 2024年5月3日 7時0分

せっかくの大型連休の旅や遠出を盛り下げる交通渋滞。今年のゴールデンウィークも案の定、全国各地で渋滞が発生している。そんな中、この渋滞について物申したXポストが万バズし、「わかりみがスゴい」と共感を得ている。

【画像】今年も拝めた! ゴールデンウィーク名物「高速道路の大渋滞」

GWの渋滞は混雑が原因ではない?

4月27日からスタートした今年のゴールデンウィーク。早くも前半の3連休が終わったところだが、今年もやはり交通渋滞が発生し、各地でニュースとなっている。日本道路交通情報センターによると、3連休最終日の29日は高速道路の上り線で、東北道・岩槻インター付近を先頭に47キロの渋滞、関越道上り高坂SA付近では32キロの渋滞などが発生。なお、下り線は5月3日、上り線は5月5日がピークの見通しだ。



そんな中、SNS上では「ゴールデンウィーク中に高速道路に出ようと思っている、年間走行距離がわずか3万キロ未満の週末ドライバーに告ぐ」と題した、初心者ドライバーへの忠告が〈激しく同意〉〈わかりみが凄いっス〉と大反響となっている。

こちらを投稿したのは、 “へんてこりんな歩荷”さん(@Hente_korin)。歩荷さんのポストにそって、なぜゴールデンウィークに交通渋滞が起きがちなのか、紐解いていこう。

まず、渋滞が起こるのは、単純に出かける車が多いからだと多くの人が思うだろうが、歩荷さんは「実際のところ交通集中による渋滞なんかほとんど存在しないと思ってる」と自論を展開する。

渋滞を引き起こす大きな要因は“速度不足”だ。高速道路に合流する際、きっちりとアクセルを踏んで制限速度まで加速し、加速車線の末端で本線に合流する… 交通の教則に書いてあるこれを守らない人が多く、高速道路の合流付近が詰まってしまい、渋滞に繋がるというのだ。

実際、今年のGWにもSNS上で〈連休中の高速は最悪。合流時にビビってるのか加速しないやつも多くて危ない〉〈ほんまに思うねんけどさ 高速の合流で加速するよりもブレーキ踏む人なんなん?〉〈加速車線で合流速度に合わせられないサンデードライバー多すぎ、アクセル床まで踏めよ、無理なら高速乗るな、何故加速車線の途中で止まる!〉と怒りの声が多くあがっていた。

スピードメーターは実際の速度ではない!

さらに合流後も速度不足で高速の流れをせき止めてしまう初心者ドライバーが多い。これはスピードメーターよりも、実際の速度が低いことも影響しているようで、歩荷さんは「メーター120キロはおそらく110キロにすら届いてないからな。アクセル踏めよ。踏めないなら法律に定められた通り左に移れよ」と指摘。また、車線を変更する際も、斜めに走る分、まっすぐ走るより距離が伸びるため、加速が必要なのだと解説する。

ただ、なぜスピードメーターよりも、実際の速度が低いのか。歩荷さんに詳しい話を聞いてみた。

「車についているスピードメーターは正確にぴったり現在走行している速度を示すものではなく、若干の誤差が生じます。おおざっぱにいって、車検においては上下とも10キロ前後の誤差が認められています。実際に車を製造設計するときには、実際より低い数字が出るのは危険なので、実際の走行速度より気持ち高い数字を表示するよう設計するものです。したがって、純正タイヤで純正空気圧の状態であれば、スピードメーターは実際の走行速度より5%~10%程度高めに表示されるそうです。

昨今の車は昔の車ほど誤差は大きくありませんが、誤差10%のメーターで120キロを表示しているとすると、実測は110キロかもう少し低い数字になるかと思います。もちろん、この誤差まで削って実測の制限速度で走るべきか、については難しいところですが…。ただ、120キロのメーターは実測120キロに届いていないと思います。とにかくふだん運転しない、運転慣れしていないドラバイバーは左側車線があいていれば左へ移ることとも考えてほしいです。

とくに後ろから追い付かれたときに中央車線や右側車線に居座るのはやめましょう、ということだけはいえると思います。なお、正確な走行速度は、スマホのGPSなどを使用することで測定が可能です(但し、運転中にドライバーがスマホ操作するのはやめてください!)」

また、高速道路を走っている車のタイヤの過半数は、空気圧不足といわれているため、高速の流れを止めないためには、しっかりとタイヤに空気を入れて備えておくのも重要とのこと。

愛読書は『交通事故誘因の徹底分析』

今回、このようなポストを歩荷さんが投稿したのは、「皆様に“運転する”ということは、人様の命を預かるものすごく重い作業なのだと改めて考えてほしかったから」という。

歩荷さんは小学生の頃から交通の教則を読み込み、18歳と1か月で免許を取ったときからの愛読書は『交通事故誘因の徹底分析: 知られざる原因とドライバーの意識』(加藤正明)だった。

「最初はだれでも初心者ですけど、教習所で習ったことは一字一句漏らさずに覚えて、それはきちんと実践する。そして、命を預かる以上、運転は必死になって上達しなければいけないものと思っています。なお、運転は一生かけて上達するもので、僕自身の運転に一片の曇りもないとも思っていません。できることなら人生のどんづまりまでには無事故無違反で200万キロ走破を迎えることができれば、とは思っています。

Xの内容に関しては、違法行為を助長しているわけではなく、『あくまで合法の範囲内で』という注釈つきであることを改めて確認してもらえればと思います。ゴールデンウィークになると非常に厳しい渋滞になることが多いですが、なるべく円滑に、なるべく多くの人がスムーズに走れるように、上手に(高速)道路を使って、なおかつくれぐれも安全に気を付けてもらえればと思っています。ゴールデンウィークが明けたときに、何事もなくまたさわやかな笑顔で出社ができますよう祈願してやみません」

せっかくのゴールデンウィークにストレスをためないためにも、誰もが渋滞は避けたいものだ。渋滞は一人一人のドライバーの意識で未然に防げるもの。運転技術をぐんぐん上達させ、適正速度でスムーズに走っていこう。

取材・文/集英社オンライン編集部

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