中国、月面サンプルリターンミッション「嫦娥5号」地球へ帰還 1731gの試料採取に成功
sorae.jp / 2020年12月22日 17時0分
月面のサンプルが入った中国の無人探査機「嫦娥5号(じょうがごごう:Chang’e5)」が、23日間のミッションを終え、現地時間12月17日未明、中国北部・内モンゴル自治区に帰還しました。嫦娥5号は、中国として初めて月面サンプルリターンに挑んだミッションで、月のサンプル(試料)を地球へ持ち帰った世界で3番目の国、44年ぶりの快挙となりました。
嫦娥5号は、着陸機、上昇機、周回機、帰還カプセルの4つで構成されています。今回のミッションでは、月面のサンプルを約2kg採取したということです。内訳として、着陸機に取り付けられているロボットアームで表面の砂を約1.5kg採取。また、専用のドリルを使用し、約2mほど掘り下げて地下のサンプルも採取しました。
なお、カプセルは飛行機で北京まで運ばれ、19日に研究者への引き渡し式典が開催されました。式典ではサンプルの容器の公開や、採取した月のサンプルの重量が1731gであることを公表しました。
■嫦娥5号のタイムライン11月24日:長征5号ロケットを使用して打ち上げ
11月28日:月の楕円軌道に投入
11月29日:近円形月周回軌道に投入
12月2日:着陸機と上昇機が月面に着陸
・ドリルを使用し、500gの地下サンプルを採取
・ロボットアームを使用し、表面の砂を1.5kg採取
・サンプルは、上昇機に設置された真空の入れ物に格納
12月4日:上昇機が月の軌道へ戻る
12月6日:周回機と上昇機がランデブー、ドッキングする
・月の軌道上で無人の探査機がドッキングすることは世界初。
12月7日:上昇機分離
12月14日:周回機が地球へ帰還する軌道に入る
12月17日:帰還カプセルのみ大気圏再突入後、パラシュートを開き、モンゴルの草原に着陸
(※日付は全て日本時間)
Image Credit: CNSA
Source: CNSA, Space.com, SpaceNews
文/出口隼詩
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