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NASA、ファイアフライと契約を結ぶ 2023年頃同社の月着陸船が月面へ

sorae.jp / 2021年2月6日 17時1分

Fireflyが開発を進める月着陸船「Blue Ghost」(Credit: NASA/Firefly Aerospace)

Fireflyが開発を進める月着陸船「Blue Ghost」(Credit: NASA/Firefly Aerospace)

NASAは、民間宇宙企業「Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)」と商業月輸送サービス(CLPS)の契約を結んだと発表しました。この契約により、ファイアフライは約9330万ドルを獲得しました。同社の月着陸船「Blue Ghost(ブルーゴースト)」を2023年頃、月の北東半球に位置する「危難の海」に着陸させます。観測などで得られたデータは、現在準備が進められている有人月探査ミッション「アルテミス計画」などで重要な役割を果たします。

着陸船のブルーゴースト(ホタルの珍しい品種名から命名)には、10の科学探査機器および技術実証機器が搭載されます。ペイロードの合計は94kgで、NASAのペイロードに加えて、民間のペイロードも搭載します。月の表面に存在する砂、すなわちレゴリスの特質や地理的な特徴、太陽風と磁気圏の関係などの観測を行うということです。

なお、このミッションではファイアフライが月着陸船の組み立てから打ち上げ、着陸、完成まで全て一貫して行います。特に打ち上げロケットは、同社が開発を行っている「Alpha(アルファ)ロケット」を使用し、「Space Utility Vehicle(SUV)」という上段ロケットを取り付けることで月を目指します。

 

Image Credit: NASA/Firefly Aerospace
Source: NASA, Firefly Aerospace, SpaceNews
文/出口隼詩

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