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H-IIAロケット44号機の打ち上げを10月25日に実施予定 準天頂衛星「みちびき初号機後継機」搭載

sorae.jp / 2021年9月14日 15時57分

三菱重工業株式会社はH-IIAロケット44号機の打ち上げを今年10月25日(月)に行うと発表しました。

内閣府の準天頂衛星「みちびき」初号機後継機を搭載します。打ち上げ予定時間は25日午前11:00から12:00の間です。また予備日は10月26日(火)から11月30日(火)までに設定されています。H-IIAロケットは鹿児島県・種子島にある種子島宇宙センター大型ロケット発射場から打ち上げられます。なお三菱重工業によると、同ロケットは2001年8月の試験機1号機の打ち上げから20年を迎えたということです。

2010年9月に打ち上げられた準天頂衛星「みちびき 」初号機のイメージ図(Credit: JAXA)

【▲ 2010年9月に打ち上げられた準天頂衛星「みちびき 」初号機のイメージ図(Credit: JAXA)】

準天頂衛星「みちびき」初号機後継機は、三菱電機株式会社が製造をおこなっています。今年3月には振動に対する耐性や真空空間における動作試験を行うプロフライト試験が行われたということです。この試験では実際に宇宙で使われる実機を使用しました。

「みちびき」初号機は、JAXAが2010年に打ち上げました。その後2017年に内閣府へ移管され、運用が続けられています。内閣府が打ち上げた準天頂衛星「みちびき」2号機から4号機と共に衛星測位サービスを提供しています。初号機後継機はこれまでの衛星の役割を引継ぎ、配信する測位信号の精度向上に取り組むということです。なお、2号機と4号機が衛星設計のベースになります。

準天頂衛星は準天頂軌道と呼ばれる軌道で運用されます。この軌道では多くの通信衛星などが位置する静止軌道と同じように地球の自転と同じ速さで衛星が地球を周回します。さらにこの軌道を傾けることにより、日本上空に滞在する時間を長くすることが可能であり、「みちびき」はこれを利用して運用をおこなっています。軌道の形は地上から見た場合、「8の字軌道」をとります。

準天頂軌道は8の字型をとる(Credit:「みちびき」https://qzss.go.jp/overview/download/isos7j0000000bl4-att/qzss_pamphlet_201909a4.pdf)

【▲ 準天頂軌道は8の字型をとる(Credit:「みちびき」https://qzss.go.jp/overview/download/isos7j0000000bl4-att/qzss_pamphlet_201909a4.pdf)】

準天頂衛星システムとは、日本版GPSと呼ばれている日本独自の衛星測位システムです。衛星測位システムは、現在、世界各国で開発や整備が進んでおり、その利用なくしては生活が成り立たないほどになっています。例えば中国の「北斗」やヨーロッパの「ガリレオ」、ロシアの「グロナス」などがあります。最もよく知られているのはアメリカの「GPS」です。準天頂衛星システムはGPSと同じ周波数の信号を使用できるため、GPSと1つの衛星群にして使用できます。これにより安定した位置情報の提供が可能となります。

内閣府によれば、現在4機体制で運用しており、2023年度をめどに7機体制での運用を目指すということです。

 

Credit: JAXA/準天頂衛星システム「みちびき 」
Source: 三菱重工業/準天頂衛星システム「みちびき 」
文/出口隼詩

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